リュック・フェラリの『今』
1981〜82年にかけて、フランスの作曲家、リュック・フェラリは、ラジオ・プレイ『今(JETZT)−あるいは、おそらくこれは場所と瞬間の混乱の中にある私の日々の生活』を手がけていました。フェラリのほかのラジオ・プレイと同様、この『JETZT』は、音楽、ラジオ芸術とラジオの語り劇といったジャンルの中で特別な存在です。フェラリと彼の妻、ブリュンヒルト・フェラリとの会話は、ドイツ語とフランス語の両方によっており、録音の場所やプロセスもユニークなものとなっています。フェラリはすべてをライヴで録音しました。フランクフルト空港に着いたとき、マイクをセッティングし、どのようにラジオ・プレイを進めるかなどを相談している声も収録、さらにそれを弦楽四重奏の演奏と重ねたりもしています。深遠で哲学的な質問とともに、フェラリの自伝的な要素も芸術的にちりばめられています。フェラリのラジオ・プレイ『JETZT』の全貌がCD化されるのは初めてのことです。
CD3にはフェラリのラジオ・プレイにインスピレーションを得た新作もならび、フェラリに多方面から光を当てた秀逸なセットです。(キングインターナショナル)
【収録情報】
CD1
フェラリ:ラジオ・プレイ『今(JETZT)−あるいは、おそらくこれは場所と瞬間の混乱の中にある私の日々の生活』
・ジェネリック
・プレリュード(空港)
・プレスク・リアン
・駅
・金のロバ
・インタビュー・ゲーム
・交響的散歩
・森の歌
CD2
・インタビューno.1
・ラ・カンティン
・ラ・フォリ
・はい、おしまい。
CD3
・Ferrari (r)ecoute. New works based on "JETZT" materials (2011)
・Composer la radio - Das Radio komponieren. Extracts of a radio conference with Luc Ferrari (2000)