10年後の大スター、
クヴィエチェン待望のソロ・アルバム。
人気、実力ともに最高の彼の十八番、
スラヴ・オペラのアリア集で美声を堪能
今や同郷のテノール、ピョートル・ベチャワと並び、メトをはじめ世界のオペラ・ハウスを席巻の感のあるポーランド人バリトンのマリウシュ・クヴィエチェン。待望の初ソロ・アルバムの登場です。それも彼の故郷ポーランド作品に加え、隣国で言語的にも近いチェコとロシアの名作オペラ・アリアを集めています。
1972年生まれ、ワルシャワのショパン音楽アカデミーで学び、1993年にクラクフ歌劇場でパーセルの『ディドとエネアス』のエネアス役でデビュー。1999年にヤナーチェクの『カーチャ・カバノヴァー』のクリギン役でメト・デビュー、2003年には『ラ・ボエーム』のマルチェッロ役で注目されました。今年2011年のメト来日公演のマルチェッロも好演でした。来年には新国で予定されている『ドン・ジョヴァンニ』が今から話題となっているイチ押しアーチストとなっています。
クヴィエチェンの魅力は驚くべき声量の豊かさとやや陰のある美声。さらに役者顔負けの演技力と切れ味のいい立ち振る舞いの美しさにあると言えます。今回のアルバムではポーランドを代表するオペラ作曲家モニューシコのアリアが聴けるのも嬉しさの極み。ポーランド本国でのショパンと並ぶ人気が納得できる美しさで、クヴィエチェンは自由闊達、母国ものならではの自信に満ち、ツボを押さえた歌唱で鳥肌が立つほど感動させられます。同様にシマノフスキの『ロジェ王』も数ある録音の中の白眉。さらにロシア語によるチャイコフスキー、ラフマニノフ、リムスキー=コルサコフも絶品。まさにスラヴ・オペラの主人公たちの魅力を最大限にひきだしています。
ハルモニア・ムンディ・イギリス制作CDの記念すべき第1号。力こぶの入ったボルテージの高さにご期待下さい。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』より『あなたの手紙は』
・チャイコフスキー:『イオランタ』より『奴は何と言った』
・ラフマニノフ:『アレコ』よりカヴァティーナ『月は高く輝く』
・スメタナ:『悪魔の壁』より『ただ一人の美しい女の顔が』
・モニューシコ:『ハルカ』よりヤヌシュのアリア『おそらく、溜息のような風が』
・チャイコフスキー:『マゼッパ』より『ああ、マリア、マリア!』
・ドヴォルザーク:『いらずら百姓』より王子のアリア
・モニューシコ:『幽霊屋敷』よりミェチニクのアリア『わたしの彼女のうちの誰が』
・リムスキー=コルサコフ:『サトコ』よりヴェネツァの客人の歌
・チャイコフスキー:『エフゲニー・オネーギン』より『あれがあのタチヤナ?』
・モニューシコ:『貴人に二言なし』より『太陽を輝かせて』
・ボロディン:『イーゴリ公』より『眠りも安らぎもなく』
・シマノフスキ:『ロジェ王』よりアポロへの賛歌
マリウシュ・クヴィエチェン(バリトン)
ポーランド放送交響楽団
ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)
録音時期:2009年9月、2011年1月
録音場所:ポーランド放送ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサートホール
録音方式:デジタル(セッション)