From Brooklyn To You

かつては、デフジャムと契約を結んだこともある逸材、Uniqueが満を持してリリースするデビューアルバム。
ブルックリン出身で現在21歳。幼少の頃からタレントショウに出演しキャリアを積んできた彼が、デフジャムの総帥、LA Reidのお墨付きを得てディールを交わしたのが2005年頃。Ne-YoやChris Brownとの共演を経て、2008年にメジャーデビュー・アルバムをリリースする予定だったが、そのまま陽の目を見ることはなく時は過ぎいていく。しかし、彼の煌めくような才能はそのままで終わるはずもなく、遂に待望のフル･アルバムを日本独占で発表する。BeyonceやJanet Jackson、JYJまで手がけているRodney Jerkinsや、Britney SpearsやChristina Aguileraなどポップスフィールドでヒットを連発しているClaude Kellyに加え、昨年日本でも大ヒットを記録したシンガー・ソングライターのLil Eddie、国内のR&Bプロデューサーとしては第一人者とも言えるJeff Miyaharaが楽曲を提供。リードトラックはいかにも日本受けしそうな爽快な4つ打ちダンス･チューン「You Me and the Dancefloor」だが、個人的にオススメしたいのは、J Holidayを彷彿とさせるミッド・チューン「Foundation」で、Uniqueのヴォーカル力を発揮した王道のR&Bトラック。また、OAKがプロデュースしたサウス風のシンセとハイアットが印象的な「Beat Of My Drum」から美メロ・ミッド「Only Forever」まで緩急の使い分けはまさにメジャー級といったところか。正直なところ、日本発の･･･というのは、アルバム単位で期待はずれなものが多いものだが、Uniqueは甘いルックスというアドバンテージを外したとしても、かなり期待していいシンガーではないだろうか。