ドラマティック&カラフル! なんて美しい!
現代音楽の守護神マデルナの初のまとまった管弦楽作品集
戦後ヨーロッパの前衛音楽運動になくてはならない存在でありながら、53才の若さで亡くなったイタリアの作曲家ブルーノ・マデルナ(1920-1973)の音楽は、まだ充分に知られているとはいえません。ノーノ、ベリオらイタリアの作曲家に強い影響を与え、ブーレーズとともに指揮者としても活躍した彼の音楽は、セリー技法に基づきながらもドラマティックで色彩的、そして無調ながら大変叙情的な旋律を朗々と歌わせるなど、さすがオペラの国の作曲家と思わせます。管弦楽のための2つのコンポジツィオーネなどにはアルカイックな旋律があふれており、実に美しい作品。そろそろ現代音楽という枠組みを外してクラシック・コンサートのレパートリーになってもよいのでは、とさえ思えてきます。(東武トレーディング)
【収録情報】
マデルナ:管弦楽作品全集Vol.1
・管弦楽のためのコンポジツィオーネ第1番(1948-1949)
・管弦楽のためのコンポジツィオーネ第2番(1950)
・フランツ・カフカの『審判』のための習作(1950)〜語り手、ソプラノ、管弦楽のための
・管弦楽のための即興第1番(1952)
・管弦楽のための即興第2番(1953)
クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)
ミハエル・クヴァスト(語り)
フランクフルト放送交響楽団
アルトゥーロ・タマヨ(指揮)
録音時期:2005年、2006年
録音方式:デジタル
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO