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HMV レビュー
世紀の名盤、リパッティのグリーグ/シューマン待望の復刻
「まずグリーグから聴く。誰がなんと言っても、耳をそばだたせてほしいのが、第1楽章の出だし! 無音の静寂の中からティンパニの連打がクレッシェンド。全管弦楽のトゥッティを裂帛の気迫で打ち破るソロの強靭な下降楽句の連続が4オクターヴのA音に落ちついた瞬間、まるで音の響きが床と空気を揺るがせるような感じの超低音ではじまったアルペッジョが一気に鍵盤をかけのぼる。グリーグが考えついた、この曲の最高に忘れがたい切り札。「このカデンツァの超低音が、どれ程パンチのきいた鳴りをするかどうかで、だいたいあとの演奏の予想がつく」(柴田南雄)とさえ言われるこの音こそ、譜面では左手のヘ音記号で下の加線6本の下の音。ピアノの鍵盤の最低音Aだ。それは、27Hzの音なのだが、リパッティのタッチの凄みが、すごく音楽的で、無類の魅惑をたたえており、それが一瞬の音としての感覚だけに、ついくりかえして聴きたくなった。」(小林利之)
(制作者より)
リパッティのSP録音はずっと気になっていましたが音のよい英国HMV盤はノイズが大きいのであきらめていました。最近ノイズの小さい盤に出会えたのでマスタリングしてみたところこれなら満足してもらえるだろうという音が得られました。グリークはピアノのそばで聴いているようなバランス、シューマンは客席で聴くバランスになっており、SPからLPに移行してゆく頃の録音思想が感じられます。
リパッティが残したスタジオでの協奏曲録音は3曲であり、CD1枚にちょうどよい長さです。そこで自作のコンチェルティーノをアンコール的に付けました。これはそのときの気分に合わせて単独で聴いた方がよいと思います。(相原 了)
@グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16
Aシューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54
Bリパッティ:コンチェルティーノ作品3
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
@アルチェオ・ガリエラ(指揮) フィルハーモニア管弦楽団
Aヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) フィルハーモニア管弦楽団
Bハンス・フォン・ベンダ(指揮) ベルリン室内管弦楽団
録音:@1947年 A1948年 B1943年
CDは国内プレスとなります。
曲目リスト
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1Grieg: Piano Concerto op. 16
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2Schumann: Piano Concerto op. 54
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3Lipatti: Concertino op. 3
商品ユーザーレビュー
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かめ | 東京都 | 不明 | 2010年03月09日
この復刻はすばらしい。存在感のあるピアノの音、タッチまでしっかりわかるし、オケの鳴り方も特にグリーグはよい。 リパッティのピアノについては余計な言葉はいらない。音そのものが音楽を語る。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ニシヤン | 和歌山県 | 不明 | 2009年04月04日
LP時代からのリパッティファンです。このオ−パス盤には最高の復刻!もう東芝(EMI)のCDなど二度と聴く気になれない。これこそ彼の実音に近い音質だと思います。当時の録音スタッフのポリシ−にも感謝!!1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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