老害の人

内館牧子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065299241
ISBN 10 : 4065299241
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
360p;19

内容詳細

双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。彼の仲間も老害の人ばかり。素人俳句に下手な絵をそえた句集を配る吉田夫妻に、「死にたい死にたい」と言い続ける春子など、“老害五重奏”は絶好調。「もうやめてよッ」福太郎の娘・明代はある日、たまりかねて腹の中をぶちまけた。

【著者紹介】
内館牧子 : 1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業後、13年半のOL生活を経て、1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「てやんでえッ!!」(1995年文化庁芸術作品賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「私の青空」(2001年放送文化基金賞)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021第25回アジアテレビジョンアワード単発ドラマ/ムービー部門最優秀作品賞)など多数。武蔵野大学客員教授、ノースアジア大学客員教授、東北大学相撲部総監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    自分もすぐにそうなるだろうから予習しておこうと『老害』のワードに惹かれて購入。軽妙な文章と明代の心情描写が楽しく、スルスルと読み進めた。完全アウトな害悪行為は福太郎の取引先へのマウント行為くらいで、その他はまだかわいいものといえる。なんだったら若い人でもやりそうなことばかり。高杉良の経済小説に登場するような悪党は出てこない。作者から老人たちへの温かい視線とほのぼの感に満ちている…と思えるのは自分が親と同居していないからで、明代と同じような経験を持つ女性読者にとっては共感と辟易の嵐なのかもしれない。

  • starbro さん

    内館 牧子、2作目です。正にオッペケペーな老害小説でした。私は、将来老害にならないよう気を付けたいと思いますが、老害五重奏が、何故若鮎なのかは、理解不能です(笑) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000370833

  • R さん

    まさに老害と絵にかいたような惨劇と悲喜こもごもの中、老害がどうしてそうなったかという部分にも目を向けつつも、常に中心にある老害の人の生き方と考え方が、だんだん可愛らしいではないが、理解できてしまいそうになる物語だった。老害という名前がついてしまっただけで、迷惑な人というのは老人性に限らず資質や、立場で発生してしまうんじゃとも思えるところがよくて、誰しも当たり前に欠点があり、年食ったからって治るはずもなければ、収まりもしないという人生賛歌だったと思う。

  • いつでも母さん さん

    長生きのツケがここにもあった。これは今に始まったことでは無いけれど、今はハッキリ口に出来る社会になったのだなぁ。いつかそんな存在になってしまうと思ったらゾッとする。だからといって若者たちに阿るばかりの老後は勘弁。4章あたりまでは、あぁ‥いるなぁと。この老害クインテットの皆さん恵まれているよなぁって正直なところ。それは内館作品に共通している印象がある。とことん最悪じゃないからまだ救われるっていうか、サラッと読めちゃう。昔は「あんなオバサンにはなりたくない!」はずが今、どっぷり通り越して私の明日はどうなの。

  • とろとろ さん

    双六やカルタの製作販売会社の前社長が主人公。娘婿に社長を譲ってからも現役に固執して出勤して手柄話をくり返す。その主人公が同じ境遇で煙たがられている老人仲間を集めて老人専用の「サロン」なるものを初める。これが大当たりするという話なんだが…。前半は老害の話がそれこそ延々と続くのでうんざり。後半サロンがうまく回り出すと、その効果もあってかサロンに集まる老人達の話に移っていったので、それはそこそこ最後に読める話にはなったのだけれど…、主人公が最後に客観的な意見を言うのだが、これがなんか変だったなぁ。それ言うか?。

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内館牧子

秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒業。三菱重工業に入社後、13年半のOL生活を経て、1988年に脚本家デビュー。テレビドラマの脚本に「毛利元就」「ひらり」「私の青空」など多数。2000年から10年まで女性初の横綱審議委員会審議委員を務める。大相撲について学ぶために、03年、東北大学大学院文学研究科で宗教

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