栞と嘘の季節

米澤穂信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087718133
ISBN 10 : 4087718131
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;20

内容詳細

ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編!
直木賞受賞第一作

猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。

高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。
ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。
小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。
持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。
そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。
誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。
「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。
直木賞受賞第一作は、著者の原点とも言える青春ミステリ長編!

著者略歴
米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)
1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を受賞してデビュー。『氷菓』をはじめとする古典部シリーズはアニメ化、漫画化、実写映画化され、ベストセラーに。
2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。2014年『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞。2021年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞を受賞、さらに2022年同作で第166回直木賞、第22回本格ミステリ大賞を受賞。
『満願』と2015年刊行の『王とサーカス』はそれぞれ3つの年間ミステリランキングで1位に輝き、史上初の2年連続3冠を達成した。さらに『黒牢城』は史上初めて4つの年間ミステリランキングを制覇した。


【著者紹介】
米沢穂信 : 1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第五回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を受賞してデビュー。『氷菓』をはじめとする“古典部”シリーズはアニメ化、漫画化、実写映画化され、ベストセラーに。2011年『折れた竜骨』で第六四回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。2014年『満願』で第二七回山本周五郎賞を受賞。2021年『黒牢城』で第一二回山田風太郎賞を受賞、さらに2022年同作で第一六六回直木賞、第二二回本格ミステリ大賞を受賞。『満願』と2015年刊行の『王とサーカス』はそれぞれ三つの年間ミステリランキングで一位に輝き、史上初の二年連続三冠を達成した。さらに『黒牢城』は史上初めて四つの年間ミステリランキングを制覇した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    米澤穂信のミステリでは、語り手をはじめ登場人物は親友であっても他人の領域に踏み込まない。腹を割って話すことで傷つけ合うより、ベタベタせず距離感を保ち心の秘密を守るのを優先する。衝突のない賢い生き方だが、互いに嘘をつくのもありとの前提なので常に緊張を強いられる。そのため思いがけず真実が露呈したり緊張の糸が切れると、パニックに発展してしまう。トリカブトの花の栞を発端に次々と隠し事が明らかになるが、次郎と詩門の図書委員コンビは自白を強要せず嘘をついた理由を探っていく。心の真実こそ真の意味で事件の真相なのだから。

  • starbro さん

    米澤 穂信は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。直木賞受賞後第一作、図書委員シリーズ「本と鍵の季節」の続編、青春ほろ苦ミステリの佳作でした。40年前に高校生だった私には、あまり響きませんでした(笑) https://lp.shueisha.co.jp/toshoiin/

  • 中原れい さん

    シリーズ初長編、とても面白かった。高校生として活動できる範囲を逸脱はせず、生かしているの歯痒くも楽しい。高校生としては話に嘘を盛る加減とか巧みで大人びているのも面白い。事件がすごく広がってるようで行動範囲に戻ってくるタイミングと衝撃のすごさもあり、堪能しました。絶対風邪ひいたよね植田くん、カノジョに看病してもらえ(なーむー)

  • bunmei さん

    高校の図書委員が主人公の青春学園ミステリー『本と鍵の季節』シリーズ第2弾。直木賞作家・米澤作品としては、やや軽めのシチュエーションではあるが、常に冷静で大人びた松倉と、実直で優しさのある堀川の高校生コンビの、互いに信頼してるからこその、間の抜けた掛け合いが絶妙。本作の事案は、図書室の本の中に挟まれていた、猛毒のトリカブトで作られた栞を巡る、謎と真相に迫るミステリー。表題通りに、栞に関わる人々の嘘が、幾重にも重なり、2人と同級生の女子中学時代の過去とも絡み合いながら、トリカブトの謎が解き明かされていく。

  • koji さん

    大好きな古典部シリーズの姉妹編「図書委員」シリーズ2作目。STORYは、図書館で堀川次郎が見つけた「ラミネートされた猛毒のトリカブトの花の栞」から始まります。唯この栞は一つではなく。栞が「悪意、憎悪」の「切り札」として、高校生の間で広がっていく時、恐ろしい事態が起きます。これを穂信さんは静かなタッチで描き切り、不穏さ、不気味さを見事に表現しました。更に「嘘」。ここで放たれる嘘は、どれも物語の核心に関わるもの。見抜けるか、読者への挑戦状でもあります。そして、松倉、堀川等人物造型の見事さ。期待を裏切りません

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