CD

有田正広 パン笛-フルート、その音楽と楽器の400年の旅

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ84176
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

有田正広/パンの笛

ルネサンスから現代まで、13本のピリオド楽器を駆使してフルート音楽の歴史をたどる空前絶後のアルバム。
 日本での最初のピリオド楽器専門のレーベルとして、幾多のクオリティーの高い作品を世界に向けて送り出してきた『アリアーレ』発足10周年を記念して企画されたアルバム。日本が世界に誇るトラヴェルソ奏者がプレイヤーとしての、研究者としての、そして楽器のコレクターとしてのこれまでの膨大な蓄積の全てを集大成したモニュメンタルな作品で、ルネサンスから現代までのフルート音楽の400年の歴史が、2枚のアルバムに凝縮されています。
 使用された13本のフルートは、むろんのことそれぞれの作品の時代に合わせた名器ばかりで、全て有田の個人的なコレクション品です。また、鍵盤楽器もイタリアンとフレンチのチェンバロ、フォルテピアノ、ピアノ(エラール)と使い分けられています。さらに、プログラムのうえでは、無伴奏曲を主体にしながらも、様々な楽器編成の作品が織り込まれておりアルバムを変化に富んだものにしています。一人のフルーティストでこれだけの仕事ができるのは、世界広しといえども有田のみであるといえるでしょう。文化庁芸術祭優秀賞受賞盤。レコード芸術特選。

『パンの笛〜フルート、その音楽と楽器の400年の旅』

A.ヴィルジリアーノ(1550年頃ー17c初頭):
・トラヴェルサ・ソロのためのリチェルカータ(甘い果実)より (1571以降〜1600年頃)
 ルネッサンス・フルート(テナー、D管)、ソロ

G.P.チーマ(1550年頃ー17c初頭):
・ソナタ ニ調(1610)
 ルネッサンス・フルート(テナー、D管)、通奏低音

R.カー(1650年頃):
・イタリア風グラウンドによるディヴィジョン(愉快な仲間より)(1686)
 ルネッサンス・フルート(テナー、D管)、通奏低音

M.ランベール(1610-1696)/J.M.オトテール“ル・ロマン”(1674-1764):
・ブリュネットとドゥーブル『ある日ぼくのクロリスは・・・』(1720)年頃
 フリュート・ダムール/ヴィオラ・ダ・ガンバ

J.J.クヴァンツ(1697-1773):
・組曲 ホ短調(1750年頃)
 フラウト・トラヴェルソ、ソロ

M.ブラヴェ(1700-1768):
・3つの小品(1750年頃)(軽やかなエール/ある日病気のコランは/門番)

F.クープラン(1668-1733):
・恋のうぐいす(1722)
 ピッコロ/チェンバロ

G.Ph.テレマン(1681-1767):
・フランス風サンフォニー(1728)
 フラウト・トラヴェルソ/通奏低音

W.A.モーツァルト(1756-1791):
・『魔笛』〜アリア「ああ、わたしには分かるわ、消えうせてしまったことが」

F.クーラウ(1786-1832):
・ロンド ホ短調 op.10-7(1810年頃)
 フラウト・トラヴェルソ、ソロ

J.L.テュルー(1786-1865):
・グラン・ソロ第13番イ短調 op.96(1846年頃)
 テュルー・システム・フルート/ピアノ

J.ドンジョン(1839-1912):
・3つのサロン・エチュード op.10(エレジー/セレナード/風の歌)
 フルート、ソロ

A.ウッダール(1845年頃ー ):
・セレナード(ca.1870)
 フルート/ピアノ

C.ドビュッシー(1862-1918):
・パンの笛、またはシランクス(1913)
 フルート、ソロ

P.O.フェルー(1900-1936):
・3つの小品(1921-22)(恋する羊飼い/硬玉(翡翠)/トン・ヤン)
 フルート、ソロ

福島和夫(1930- )
・冥(1962)
 フルート、ソロ

 有田正広(フルート)
 有田千代子(チェンバロ、フォルテピアノ、ピアノ)
 平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

内容詳細

古楽に定評あるアリアーレの名盤。有田正広がプレイヤー、研究者、楽器コレクターとしての膨大な蓄積のすべてを集大成したモニュメント。フルート400年の歴史がここに。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. パンの笛、またはシランクス
  • 02. 恋のうぐいす
  • 03. トラヴェルサ・ソロのためのリチェルカータ ~≪甘い果実≫より
  • 04. フランス風サンフォニー ~≪忠実な音楽の師≫より
  • 05. アリア≪ああ、わたしにはわかるわ、消え失せてしまったことが…≫ ~オペラ≪魔笛≫ K.620より
  • 06. フルートのための3つの小品
  • 07. ソナタ ニ調
  • 08. セレナード

ディスク   2

  • 01. 3つのサロン・エチュード 作品10の1~3
  • 02. ロンド ホ短調 作品10の7
  • 03. グラン・ソロ 第13番 イ短調 作品96
  • 04. 組曲 ホ短調
  • 05. ブリュネットとドゥーブル 「ある日のぼくのクロリスは…」
  • 06. 3つの小品
  • 07. イタリア風グラウンドによるディヴィジョン ~≪愉快な仲間≫より
  • 08. ≪冥≫

ユーザーレビュー

総合評価

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フランス宮廷ものは、トラヴェルソでしか、...

投稿日:2008/06/26 (木)

フランス宮廷ものは、トラヴェルソでしか、私はありえないと思っております。ニュアンスや様式感がモダンフルートでは、出ません。チェンバロともケンカします。有田さんの演奏は、非のうちどころがないですが、、、情感があふれすぎてるので、私的にはもうちょっとサラッとしていたほうが好みです。ちなみにムーア人じゃなくて、「愛」で間違っていません。愛のフルートです。

にゃん さん | 東京都 | 不明

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素人なのでフラウト・トラヴェルソの専門的...

投稿日:2008/01/21 (月)

素人なのでフラウト・トラヴェルソの専門的なことはよく分からないが有田氏の音を聴いていると解釈以前に響きが硬い感じがする。これはバッハのような抽象的な音楽には良くとも,フランスものなどトラヴェルソの属性と結びついた音楽の場合,どうも相応しくないように思える。失礼だが面白くない。あるいは録音のせいなのかも知れないが。ところで,ウッダールはウッドール,解説中のフリュート・ダ・ムールは「愛のフルート」ではなく「ムーア人のフルート」ではないのだろうか。たしか服部幸三氏が以前そう言われていたような。

ムーミン・パパ さん | 盛岡市 | 不明

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