CD 輸入盤

Braggtown

Branford Marsalis (ブランフォードマルサリス)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
946042
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

冒頭曲は迷いなくコルトレーン・サウンドを現代に生き返らせた。映画『ゴジラ』へのオマージュ、ジェフ・ワッツ作の“ブラックジラ”の冒頭は“06年のクレセント”か?!全力疾走の爽快!

2006年5月の来日のレギュラーメンバーによるブランフォード・マルサリス2年ぶりのアルバム。14分に及ぶ冒頭の完全なるコルトレーン・サウンドのオリジナル作品が本作へのブランフォードの最大のメッセージとなって響く。

続くメンバーのピアニスト、ジョーイ・カルデラッツォのリリカルなオリジナル“Hope”は、うってかわってソプラノサックスの物哀しい音色を引き立てたアレンジで始まる。ここでのカルデラッツォの進歩したバラード表現は、このバンドがいかなるテンポ、表現をも成しえる高みに到達していることを証明してくれる。

さらにCのゴジラに捧げた作品は、呪術的なオープニングから、疾走感溢れるブランフォードに永遠に終わりそうもないソロが続く。ハービー・ハンコックの60年代のフリーキーな演奏を思い起こすジョーイ・カルデラツォの演奏はさらにフリージャズの遺産さえ捕り込んで自由な世界を描き出す。

弟ウイントンがより伝統的な部分を強調してきたのに比して、ブランフォードの憧れるのはモダンジャズにフリーな感性が流入し始めた混沌とした時代感を伝えてくる。

カルデラッツォのピアノには、そうした世界が色濃く反映している。自身の作品ではここでの演奏よりさらに「フリーな世界」を創出するカルデラッツォ。かなり、硬派だ。

続く、ジェフ・ワッツのソロ。山中千尋との共演では、棲む世界の違いをはっきりとさせたワッツ。ここではエリック・レヴィスの、意外にディープなベースと相まってパーカッシブというより、むしろ、トーキングドラム的な言葉を感じさせる。

そのエリックのオリジナル曲Fは、構築的なテーマともに、オーネット・コールマン時代の色を反映。先発するソロはコルトレーン全盛期の無尽蔵のエネルギーを感じさせる疾走するジャズ。どれだけ大きい音で吹けるか、どれだけ長く吹けるか、どれだけ激しく吹けるか、そんな単純な陸上競技的なジャズがあってもいいじゃないか。

ここでのブランフォードはあらゆる、理論やコンセプトを消し去って残ったのが自己の内部に巣食う情念の輝きであり、激情であることを身をもって証明する。時代と空間を越えて、コルトレーンとのバーチャル・バトルを実現してもらいたいものだ。

Branford Marsalis (ts,ss) Joey Calderazzo (p) Eric Revis (b) Jeff “Tain” Watts (ds) : Recorded at the Haiti Heritage Center, Durham,NC. ,April 2006

その他のバージョン

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収録曲   

  • 01. Jack Baker
  • 02. Hope
  • 03. Fate
  • 04. Blakzila
  • 05. O Solitude
  • 06. Sir Rodenrick,The Aloof
  • 07. Black Elk Speaks

ユーザーレビュー

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エターナルに続いてこちらも素晴らしい。 ...

投稿日:2011/03/21 (月)

エターナルに続いてこちらも素晴らしい。 ハードバップなどのJAZZと比較してJAZZぽくないとかいろいろ 意見はあるだろうがクラシック8割、JAZZ2割の僕にはただ良い音楽と感じられる。ヘンリーパーセル(バロック時代のイギリスの作曲家)の曲を そのまま演奏しているがまったく違和感なく現代によみがえっている。 この兄弟学がありすぎるのが欠点かも、でもそれを上回る情熱を二人とも 持っていると思うのですが? 最近個人的にはブランフォードのほうが才能あるような気がしてきました? テインワッツの縦横無尽なドラムスも相変わらず素晴らしい。 JAZZ好きと、そうでないすべての音楽好きのためのアルバム。 ためらうことなく一度聞いてみてください。

uso-800 さん | 神奈川県 | 不明

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