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Tallis Scholars: Live In Rome

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
GIMDN904
Number of Discs
:
1
Label
:
Aspect
:
Normal
Color
:
Colour
Format
:
DVD

Product Description

タリス・スコラーズ / ライヴ・イン・ローマ!
パレストリーナ没後400周年記念特別コンサート

パレストリーナの没後400年を記念して作曲者ゆかりのローマ・サンタ・マリア・マジョーレ教会で、その命日である1994年2月2日と3日におこなわれた名高い記念演奏会のライヴ映像作品。同じ演奏会からCD化されたアルバムも、1995年度のカンヌ・クラシカル・アウォードを受賞するなど世界中で高く評価されたディスクとして有名。

 この映像作品、ソフトとしては、一度ビデオ・カセットとレーザーディスクが発売されたのみで、その後、GimellレーベルがPhilipsの流通チャネルで供給されていた時代にはなぜかずっと廃盤扱いでした。
 つまり、かれこれ7〜8年も入手できない状態が続いてたというわけですが、ちょうどこの歴史的コンサートから10年目にあたる今年、ようやくDVD化が実施されることになりました。
 DVD化に当たっては、音声トラックのサラウンド化、マルチアングルの導入、並びに特典トラックの挿入、選択字幕の付加が行われ、単なる再発売とは異なる充実した内容となっているのがポイント。

 「パレストリーナ没後400周年記念特別コンサート」は、ピーター・フィリップス自身が「後期ルネサンスにおける最も高名で、おそらく最も偉大な作曲家の業績を讃える、またとないチャンスだった」と語っている通り、一期一会の歴史的なコンサートといえるものでした。

 サンタ・マリア・マジョーレ教会は、パレストリーナが少年時代に聖歌隊のメンバーとなった教会であり、作曲家として大成したのちも楽長として迎えられていた場所。作曲者存命時代から改築されることもなく、キリスト教会の中で屈指といわれる美しさを今日まで保ったサンタ・マリア・マジョーレ。

 コンサート当日は教会とヴァチカン市&ローマ両市当局の絶大な協力を得て教会周辺の通行をすべて規制。さらに教会の窓はすべて二重防音が施されたといいます。収録スタッフはイギリスから送り込まれ、その照明チームが堂内を美しくライト・アップ。当日は世界中からのファンに加えてローマ教皇庁の代表者、各国のヴァチカン使節、イタリア大使も列席。こうした諸々の準備には都合数年を要した、と伝えられています。

 パレストリーナ後期の円熟した二重合唱のための作品を中心に据えた選曲も、この歴史的なコンサートにふさわしいものでした。 『教皇マルチェルスのミサ』や『ヌンク・ディミッティス』はフィリップスが語るとおり「雄大な筆致と抑えきれないような高揚感」をともなう見事な作品であり、この記念コンサートの壮麗さを象徴するものとなりました。
 アレグリの『ミゼレーレ』はモーツァルトの採譜の逸話で有名な秘曲。いまやタリス・スコラーズの代名詞とさえいわれる作品です。この曲でタリス・スコラーズがライヴで必ず行う三次元配置 ―― ソプラノのソロイストがハイCまである装飾音型を即興風に歌うパートが、まさに天上からの歌声のように響くような形 ――を視覚的に確認できる点からも、このライヴ映像は貴重なものといえるでしょう。

 フォーマットはNTSC、画面サイズはスタンダード(4:3)、字幕は英語・スペイン語・フランス語・日本語が用意され、音声トラックはStereo / Dolby Surroundから選択可能、さらにマルチアングル機能も使用可能で、24ページのブックレット付き(日本語有)という非常に凝ったつくりのDVDとなりました。


【本編】
・パレストリーナ:モテトゥス『立て、輝け、エルサレムよ』(8声)
・パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲(6声)
・アレグリ:ミゼレーレ(9声)
・パレストリーナ:スターバト・マーテル(悲しみの聖母)(8声)
・パレストリーナ:うるわしき救いのみ母(8声)
・パレストリーナ:第1旋法のマニフィカト(8声)
・パレストリーナ:ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)(8声)

【ボーナス・トラック】
1. 歌手からの視点による 『ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)』(8声)
2. スタジオ録音の音源から(オーディオ・トラックのみ)
・パレストリーナ:ミサ・ブレヴィス(4声)
・パレストリーナ:ミサ・アスンプタ・エスト・マリア(聖母マリアの昇天)(6声)
・トマス・タリス:『エレミアの哀歌II』より

ピーター・フィリップス(ディレクター)、タリス・スコラーズ

Track List   

  • 01. パレストリーナ:モテトゥス《立て、輝け、エルサレムよ》(8声)
  • 02. パレストリーナ:教皇マルチェルスのミサ曲(6声)
  • 03. アレグリ:ミゼレーレ(9声)
  • 04. パレストリーナ:スターバト・マーテル(悲しみの聖母)(8声)
  • 05. パレストリーナ:うるわしき救いのみ母(8声)
  • 06. パレストリーナ:第1旋法のマニフィカト(8声)
  • 07. パレストリーナ:ヌンク・ディミッティス(主よ、今こそ御身のしもべを)(8声)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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パレストリーナは音楽史上大きくあつかわれ...

投稿日:2013/02/27 (水)

パレストリーナは音楽史上大きくあつかわれています。何しろ教会音楽の神様なのだ。が、バッハが生まれる100年近く前に逝去した方で私には難解です。響きが聖なる気分なのはわかるが、どの1節として歌えたためしがありません。本盤を通じてやっと耳に残ったのはパレストリーナではなくアレグリの曲のなかのSにくりかえされる音形です。これは私だけのことではなさそうなのはこのアレグリの曲がタリス・スコラーズの代名詞というHMVレビューでうかがえます。文字通りお経でその経文に音楽がいかにマッチしているかが聴きどころなのでしょうが、そこまでとてもいけません。それにこのお経が異教徒にとっては世迷い言で日本語字幕はあるのにナニイッテルカワカラナイ。音だけ(CD)なら退屈して投げ出すところ映像があると何とかつきあえます(そこまでして聴かなければならない音楽なんてないと思うが)。会場はパレストリーナ縁のローマ、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂です。本来の場所で音楽が演奏されているのを見聴きできるわけです。しかし、この教会の豊富な文化遺産(5世紀のモザイクなど)が見れるだろうという目論見ならお薦めできません。歌手は主祭壇・天蓋の前に位置し、これを身廊入口方向からたまに後陣方向から写しています。両側廊はここにも歌手が立つのでアレグリの曲のときだけ写ります。いずれも建物細部のクローズアップはありません。ロングでとらえたとき内部の空間感覚がうかがわれるだけです。この教会はテルミニ駅から従って私の泊まれる安ホテルから近いのですが、まだ中に入ったことがありません。いつでも行けると思うのが災いしているのです。このDVDでもよくわからなかったということは見たくばもう一度ローマへ来いという誘いなのか。

西荻椿山 さん | 東京都 | 不明

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誘惑に負けて買ってしまいました。古楽のvi...

投稿日:2005/02/15 (火)

誘惑に負けて買ってしまいました。古楽のvisualは初めてなんですけどコンサートホールと違って教会の映像もいいですねえ。オケなんかと違ってよりstaticな要素が増幅されます。音楽だけに没頭するのであれば映像はなくてもいいかな、むしろ美術品などの挿入がもっとあってもと思います(以前NHKで仏像の映像にDebussyのフルートとハープを合わせてましたけど最高でした)。MiserereのhighCって、後世の装飾なんですってね。

fuka さん | 横浜 | 不明

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