Parsifal: Sawallisch / Rome Rai Ocallio Schroder-feinen T.adam Crass

サヴァリッシュの『パルシファル』！

1960年代から70年代にかけて非常に熱心にワーグナーに取り組んでいたサヴァリッシュですが、今回登場するのは、1970年にローマRAI（イタリア国営放送）と共におこなった演奏の放送ライヴ録音で、資料によればステレオ録音ということになっています。
　ローマRAIの『パルシファル』といえば、マリア・カラスのクンドリーが話題になったヴィットリオ・グイとの1950年の録音や、ヴィントガッセン、メードル、ヴェーバー、フランツと強力な布陣で臨んだヨッフムの1956年の録音がまず思い浮かびますが、今回のサヴァリッシュもかなり個性的ながら豪華なキャスティングで、アダム、モル、クラス、ニーンシュテットという錚々たる知名度の低音陣に、ティモ・カッリオのパルシファル、シュレーダー＝ファイネンのクンドリーという珍しいキャストが対するという図式になっています。

・楽劇『パルシファル』全曲[230:14]
　第1幕[100:00]
　第2幕[061:30]
　第3幕[068:44]

　アンフォルタス：テオ・アダム
　ティトゥレル：クルト・モル
　グルネマンツ：フランツ・クラス
　パルジファル：ティーモ・カッリオ
　クリングゾール：ゲルト・ニーンシュテット
　クンドリー：ウルスラ・シュレーダー＝ファイネン
　第1の聖杯騎士：ハンス・ヴェーグマン
　第2の聖杯騎士：ロルフ・ベッカー
　第1の小姓：バーバラ・フォーゲル
　第2の小姓：オリーヴェ・フレドリケ
　第3の小姓：マンフレート・シュミット
　第4の小姓：リシャルド・ファン・クローマン
　花の乙女：ゲルルンデ・ロレンツ
　花の乙女：バーバラ・フォーゲル
　花の乙女：オリーヴェ・フレドリケ
　花の乙女：ウテ・ヴィンツィング
　花の乙女：キャロル・マローン
　花の乙女：レジーネ・フォンセーカ
　アルト独唱：レジーネ・フォンセーカ
　合唱：ローマRAI合唱団
　合唱指揮：ジャンニ・ラッツァーリ
　管弦楽：ローマRAI交響楽団
　指揮：ヴォルフガング・サヴァリッシュ

　収録：1970年3月28日（ステレオ）