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クーベリックのドヴォルザーク後期3大交響曲ライヴ

Thursday, July 24th 2003

音質良好ライヴ! クーベリックのドヴォルザーク後期3大交響曲


ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調作品70
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調作品53
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団

交響曲が1978年4月2日、協奏曲が1979年11月2日、ともにミュンヘン、ヘルクレスザールでのステレオ・ライヴ録音。
交響曲第7番は、モノラル期の1951年にフィルハーモニア管弦楽団とEMIに、ステレオ最初期の1956年にウィーン・フィルとDECCAに、1971年にベルリン・フィルとDGにそれぞれスタジオ・レコーディングをおこなっており、今度のライヴ録音はクーベリック4種類目の7番ということになります。
 もともとドヴォルザークの交響曲第7番は、後期3曲の中でも最もドイツ・ロマン派的色あいの濃い作品として知られており、民俗的リズムや素朴さの強調よりは、緊迫感とマッシヴで荒々しい迫力、ヴァイオリンの高域を多用した強靭で情熱的なカンタービレといったファクターが重要視される傾向にあったのは周知の事実。
 クーベリックは作品のそうした傾向を重視したのか、あるいは2つのヴァイオリン・セクションが束ねられた勁いサウンド(第4楽章第2主題確保部分など実に効果的)を求めたためか、バイエルン放響を指揮した演奏では珍しく、ここでは第2ヴァイオリンを右側に置いた通常スタイルの楽器配置を採用しているのがポイント。
 全体に、クーベリックの実演ならではの高いエネルギー・レヴェルと自在なアゴーギクが印象的な演奏で、特に第3楽章主部でのヴァイオリン・セクションの導きによる高揚感や、第4楽章におけるマッシヴな力感、情熱の激しさは圧倒的。大詰めのルバートに興奮した聴衆のブラヴォーも強烈です。
 組み合わせのヴァイオリン協奏曲では、ヴァイオリン両翼型の楽器配置が採用されています。なお、ソロの塩川悠子は、クーベリックの父で伝説的な名ヴァイオリニストだったヤン・クーベリックが使用していたヴァイオリン(ストラッド)を、ラファエル・クーベリックから贈られるほど親しい間柄だったとのこと。ここでの演奏もオーケストラとピタリと息の合った実に見事なものです。
 なお、リマスター音質は、スタジオの機材を一新しただけあって大変に良好なものとなっています。



ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88
ドヴォルザーク:管楽セレナーデイ短調作品44
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団

交響曲は1976年5月17日、エアランゲン・シュタートハレでのステレオ・ライヴ録音、セレナーデは1977年5月27日、ミュンヘン、ヘルクレスザールでのステレオ・ライヴ録音。
この8番はかつて海賊盤などでもリリースされていた強烈演奏で、マニア筋から高い評価を受けていましたが、今回は正規盤での登場、しかも機材を入れ替えてのリマスタリングが功を奏して音質的には以前の海賊盤とは比較にならない快適さです。
 演奏は、冒頭チェロから濃厚な感情移入の聴かれるテンションの高いもので、民族的な旋律がふんだんに投入された作品のイメージにふさわしい仕上がりが絶品です。音質良好。ヴァイオリン両翼型の楽器配置です。



ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデホ長調作品22
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団

交響曲が1980年6月19,20日、セレナーデが1977年5月25日、ともにミュンヘン、ヘルクレスザールでのステレオ・ライヴ録音。
遂に待望の80年の「新世界」が発売。クーベリック晩年様式の雄大なスケール感、見通しの良い造形美と実演ならではの緊迫感が相乗効果をもたらした見事な演奏です。
 組み合わせの弦楽セレナーデも、情感豊かな旋律美をたっぷりと生かし切った素敵な演奏です。音質も非常に良好。ヴァイオリン両翼型の楽器配置も効果的です。



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ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調作品60
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団

1981年10月16日ライヴ録音(ステレオ)。ドヴォルザーク作品の中でも屈指のボヘミア的作品と言われる第6交響曲と、同じく民族的ながらもきわめて壮麗なヤナーチェクのシンフォニエッタの組み合わせ。
 どちらもクーベリックの得意なレパートリーであり、いずれの作品においてもまずは指折られるべき名演奏と言えるでしょう。
 ドヴォルザークの6番は特にその感が強く、熱心な愛好家以外にはあまり馴染みのないこの作品が、ドヴォルザークならではの美しい旋律美にあふれた魅力作であることを教えてくれます。
 特にアダージョ楽章の質朴な味わいは、バイエルン放送響木管セクションの巧さも手伝って秀逸、続く第3楽章もさながら“スラヴ舞曲”の趣きで楽しめます。
 もちろん、前半の《シンフォニエッタ》も含め、溢れかえる民族的要素を決して泥臭くならずに表出するクーベリックなればこその名演であることは言うまでもないことでしょう。
 音質が大変に良好なことも朗報で、《シンフォニエッタ》終曲のフィナーレなど素晴らしい響き。今回リリースされたバイエルン放送響ライヴ5タイトルからシリーズを担当することになった新体制リマスタリング・チームの高水準がよく分かります。
 特に弦楽セクションの瑞々しさはこれまでにない美点で、クーベリックの採るヴァイオリン両翼型配置の妙味もなおさら際立ちます


→クーベリクのパルシファル

→クーベリック in オルフェオ
→クーベリック in AUDITE
→クーベリック in ALTUS

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Sym.7, Violin Concerto: Kubelik / Bavarian.rso, 塩川悠子(Vn)(1978, 1979)

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Sym.7, Violin Concerto: Kubelik / Bavarian.rso, 塩川悠子(Vn)(1978, 1979)

Dvorak, Antonin(1841-1904)

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Sym.8, Serenade For Winds: Kubelik / Bavarian.rso (1976, 1977 Live)

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Sym.8, Serenade For Winds: Kubelik / Bavarian.rso (1976, 1977 Live)

Dvorak, Antonin(1841-1904)

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Sym.9, Serenade For Strings: Kubelik / Bavarian.rso (1980, 1977 Live)

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Sym.9, Serenade For Strings: Kubelik / Bavarian.rso (1980, 1977 Live)

Dvorak, Antonin(1841-1904)

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