トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > ジャパニーズポップス > 【HMV インタビュー】 さかいゆう

【HMV インタビュー】 さかいゆう

日本のシンガーソングライター特集ストア

2009年10月5日 (月)

sakai yu

とりあえずドキドキしたいんで。何か始まりを予感させるような。

--- ライブを観させていただいた時に思ったのですが、ものすごく楽しそうに演奏されてますよね。音楽が嫌になった事などはないですか?

一回もないですね。

--- 音楽を始めたのは18歳の時と伺いましたが、そのきっかけはなんだったのでしょう?

きっかけはミュージシャンを目指していた友達が音楽をやめることになって、じゃあ俺が目指すよみたいな感じで。ミュージシャンてどんな感じなのかなーって。当時、ギターも弾いたことないし、ピアノも弾いたことないから、歌なのかなって思って歌い始めた感じですね。歌が最初です。

--- 歌もそれまでは?

やった事なかったですね。カラオケとかも2回くらいしかないですし。

--- では小さい頃から歌うことが好きだったっていうわけでもなく。

家の父と母は歌うことが大好きですけど、自分が歌ってたっていう記憶はとりたててないですね。

--- ミュージシャンになろういうのは突然だったんですね。

本当に直感で僕は決めちゃったんですよね。ミュージシャンになろうって。それ以外に理由はないです。 やり初めて面白くなかったら、すぐやめてたと思うんですよ。最初はまずリスナーとして入りました。もちろんその前にもブルースとか聴いていたんですけど、どんな事が起こっているのかまず知ろうと思って。で、どんどん聴くわけですよ。ブルースだったりソウルだったりを。ダニー・ハサウェイとかマーヴィン・ゲイとか聴き始めたのはMisiaさんの影響ですね。当時「包み込むように」でデビューされたMisiaさんが、リコメンドCDでダニー・ハサウェイを勧めてて。それで聴いてみたら一発でぶっ飛ばされて。そっからですよね。

--- さかいさんの中でダニー・ハサウェイの存在はかなり大きいんですね。

ピアノを始めたきっかけは、ダニー・ハサウェイですね。

--- 留学されたのはその後になるんですか?

そうですね。

--- それはどういった理由で?

ブルースとかソウルが好きだって理由だけですね。ライブを観に行きたいっていう。日本にたまに来るブルーノートとかでも、1万円ってのはやっぱり高いですよ(笑)1万円っていうと向こうで言うフェスの値段ですよ。向こうだと、せいぜい3000円。例えばエリカバドゥくらいのクラスでも25ドルくらいの値段で観れるので。2日に一回はライブ観てましたね。

--- その行動力ってすごいですよね。思ったことをパッと行動に移しちゃうタイプですか?

そうですね。ピアノにしても人から「今更遅いよ」って言われる事もありましたけど、そういう自分にとって行手を阻むような事、嫌な事に対して聞こえないよう耳をミュートにできる才能が僕にはあるみたいですね(笑)才能っていうか便利な機能ですよね。 だから、やるかやらないか。やらないんだったらやらない。知ってて得をするのか、損をするのか。知ってて損はないくらいだったらやらないし。譜面がそうだったんですよ。知ってて損はないくらいだから知る必要はない。だから勉強してない。そうやって行動していくタイプだから。

--- 曲も譜面に起こさず、感覚的に作っているんですか?

鼻歌で作ったりもしますね。詩先がわりと多かったりもするんですけど。何百も曲を書いてきたわけではないので、模索中、勉強中って感じですね。

--- 今回のシングル「ストーリー」1曲目も2曲目も『前向きになろう』っていうメッセージを強く感じる詩ですよね。

ほとんどそうですね。僕の曲は。アッパーなラブソングというか。自分がこう言われたら元気になっちゃうなと思う事を言葉を変えて歌っているだけというか。曲を聴いて暗くはなりたくないんで。メロディーが暗い分には大丈夫なんですよ。 そんなに暗い事を歌うのに適した声ではない気もしますし。逆に自分では書けないような歌詞を提供してもらいたい気持ちもありますね。自分が書くとメッセージってほとんど同じですから。生活の中で、例えば山の手線で聴いてほろっとなるみたいな曲が昔から好きですね。

--- 聴いてきた音楽も、励まされたり元気づけられたりって言うものが多かったですか?

ゴスペルが好きですからね。「気にしなくていいよ」とか「愛」について歌っている曲が好きですね。

--- 書いている詩の内容も、自分に対して歌っているようなところもあるんですか?

ほとんど自分に対して歌うっていう事と、特定の誰か一人に対して歌うっていう事だけですね。今まで、大勢の人に向かって歌った事はないです。

--- そうは言っても、今回の曲にしても、誰しもが経験した事があるような感情が描かれていて、すごく共感を呼ぶ歌だと思います。

そうだとうれしいですね。

--- 詩は思いつくままに書いていく感じですか?

そうなんですけど、「ストーリー」に関してはちょっと違っていて。デビューシングルっていう事もあるので、自分のパーソナルな部分をだそうと思ったんです。自分は結構、人の汚いところも好きだったりするんですよ。汚いところも好きって言いたいというか。完全に潔白な人なんていないから。それも含めて、結局みんな前向きに生きたいと思っていて。この曲に関しても、すごく土足な箇所とかもあるんですよ。「胸に隠した傷跡があるんなら、そこを触ってくれるなよ」って人もいるわけじゃないですか。それも見せて「始めようよ二人のストーリーを」ってなんて土足なやつなんだって思うんだけど、でもそれが自分なんですよね。自分のパーソナルな部分がフォークソングじゃなくて、ポップソングの中で、自分の個性を入れようとしたら、こういう感じになるのかなって思って。かつマイナーなラブソングじゃなくて、ド直球なラブソングの中で、自分の個性を入れた曲ですね。

--- それは曲調にも表れてますよね。

そうですね。曲調はまずドキドキしたい。イントロからまず作って。

--- イントロからすごく印象的ですよね。

そうですね。リズムとれない人もいるんじゃないかな。ポリリズムだから。チャカチャチャ―チャカチャ―チャカっていう。 とりあえずドキドキしたいんで。何か始まりを予感させるような。生活の中でちょっとだけドキドキするっていう感じの曲だと重いますね。

--- 何か明るい方向に向かっているような。

気分的には総武線快速の一番前の車両に乗っている気分というか。新幹線ではなくて、なんとなく南に向かっている感じ(笑) アゲアゲのクラブでもなければ、ロックでもなければ、ドJ-POPでもなければ、暗い曲でもないし。強いて言えば、そんなに今まで聴いた事の無いけれど、生活の中でちょっとドキッとかハラッとしたい。それがメロディーとかに出てると思いますね。 そこまで歌い易いとは思わないんですよ。でも、歌い難いわけでもないくらいの。歌うにはちょっと覚悟のいるリズムだし。そこがハラハラドキドキ、ギリギリのラインかなと思って。

--- 今回の曲は、ブラックな要素とJ-POPの独特なキャッチーさとのバランスがすごくいいなと感じているんですけど。

ここ3年くらいは結構J-POP聴いてたんですよ。でもその時はもっとブラックよりな音を作っていて。最近は逆にJ-POPはほとんど聴いてなくて、HIP HOPとクラシックしか聴いてないですね。自分が曲を書くっていうのは全然別の筋肉なんでしょうね。HIP HOPが好きでもクラシックが好きでもソウルが好きでも、自分の日本語の言葉にあうサウンドがいいんで。あとやっぱり侘び寂びがきいてる音楽がすごい好きなんで。自分が感動できる音楽ってなると、やっぱりこういう感じになりましたね。直球な感じなんですけど。

--- これから挑戦してみたいことって何かありますか?

地元でLIVEをやりたいですね。土佐清水市で。高知ではやったことはあるんですけど、大きなLIVEをやりたいです。事務所でやってるオーガスタキャンプっていうのがあるんですけど、そういうのとか。社長が偶然、高知出身なんですよ。最初に社長に会った時に、その時は社長って知らないから、何かでかいおっちゃんが来たなって思っていたら、「お前は俺と同じ出身地の高知県だから、俺と一緒にやんなきゃダメだ」って言われて。なんだかよくわからないじゃないですか。でもこの業界で高知県出身の人が少ない中で同郷意識っていうのはすごいあって。だから高知県でみんな連れてLIVEやりたいですよね。

--- 土佐清水市でやるとしたら屋外ですか?

屋外になりますね。大きいホールがないんですよ。交通手段もないので特殊なバスを出さないと。大変ですよ。でも地元の人たちに利益を出してあげたいんですよね。 そこでね、また商売があんまり上手くないっていうところも好きなんですけどね。花火大会とかやっても、出店なんか全然出てなくて。人がいいというか。だから是非恩返しをしたいですね、地元には。

--- そういう町で、子供のころはどんな遊びをしていたんですか?

夏になったら毎日、海と川に行ってましたね。冬になったら山ですね。全然、雪が降るわけでもないですから。山に基地を作ったりして遊んでましたね。何をしてたのかなー?覚えてないけど、おんなじような遊びを毎日してたんじゃないですか?違う気分で。

--- 今回メジャーでデビューすることになって、それまでのインディー時代と大きく変わった点はありますか?

ワクワクするような曲が出来ましたね。前のアルバムで一つ、自分が出来なかったことがあるとすると、黒いサウンドと自分の言葉っていうのは実現できたんですけど、今回はPOPSの中で、どれだけドキドキできるかっていうところに取り組めたと思います。かといってJ-POPとは思えないですけどね、この曲は。ギリギリのライン。この曲がどういう評価を受けるかなんてわからないですけど、まずは出来るだけ多くの人に聴いてもらいたいですね。それで、どういう反応をしてくれるのかっていうのは楽しみです。

--- 最後に、秋のリリースになるんでオススメの食べ物なんて聴いちゃってもいいですか?

カレーですね。新橋のガネーシャってところは旨いですよ。

--- ファンの方にメッセージがあれば。

長いつきあいをよろしくお願いします!

--- 有難うございました。
新譜ストーリー / さかいゆう
“涙をいざなうシルキーヴォイス”さかいゆう、メジャーデビュー!! スキマスイッチ(2003年)、秦 基博(2006年)に続く、オーガスタレコードからの大型新人、いよいよリリース! KREVA「生まれてきてくれてありがとう」、マボロシ「記念日」などのフィーチャリングや、土岐麻子「How Beautiful」などの楽曲提供で話題となっている注目のシンガー・ソングライター、さかいゆう。L.A.に単身渡米し、鍵盤をマスター。強く影響を受けた黒人音楽をベースに、独自のポップ・ミュージック作り上げている。
※こちらの商品をHMV ONLINEでお買い上げのお客様、抽選で3名様にさかいゆうサイン入りトートバッグプレゼント!

interview

さかいゆう

profile

高知県出身。高校卒業後、18 歳の時に、突如、音楽に目覚め20歳で上京。22 歳、単身でLA に渡り、独学でピアノを始める。帰国後、数々のミュージシャンとセッションを重ね、そのオリジナリティあふれるプレイで徐々に、その名が広まってゆく。並行して自身のソロ活動を開始。R&B をベースとしたビートの効いた楽曲と、あふれ出るポップセンス、そして聴く人の心に響くシルキーヴォイスで徐々に注目を集めている。