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優しい気持ちになれる女性Voピアノ・トリオ

2009年8月26日 (水)

ニールス・ペデルセンに師事したb、松永誠剛のトリオa.s.k.デビュー。南アの女性vo/p、A・ティフィンとオランダのds、S・カプティンによる、異なる文化を越えて生まれた、ピュアで透明感に溢れる作品。

"I like it! I like it!! I like it!!!"

-アンダーシュ・パーション/Anders Persson

"Sounds VERY Nice, Nice tunes, Great singer, Nice grooves, poetic and Beutiful"
「素晴らしい楽曲、素晴らしい歌手、心地良いグルーヴ、詩的で美しい」

-ラーシュ・ヤンソン/Lars Jansson

「やわらかく透明感のあるアマンダの歌、メッセージ性の強い歌詞、そして3人が一体となって作り出すサウンドの力強さ。メンバーそれぞれが、ジャズのバックグランドをしっかりと持っているが、彼らの音楽はジャズという枠にこだわらない。」

-評論家 後藤誠

ニューヨークでマシュー・ギャリソンにエレクトリック・ベースを、そしてデンマークでニールス・ペデルセンにコントラバスを師事した日本人ベーシスト、松永誠剛のトリオ「a.s.k.」。

南アフリカの女性シンガー/ピアニスト、アマンダ・ティフィンとオランダのドラマー、セバスティアン・カプティンで編成されたサウンドは、アマンダのクリアーで伸びやかなヴォーカルを中心に、ピアノ・トリオという最もシンプルでアコースティックなもの。

曲は、5曲が松永誠剛、1曲がアマンダ・ティフィン作曲によるオリジナル。全ての曲がアマンダによる作詞、アレンジとなっています。

どこか懐かしさを感じさせる日本人の琴線に触れるような、美しいメロディーを持つM1、アフリカ的な躍動感を連想させるM2、シャッフルのリズムに乗る軽快なミディアム・グルーヴなM4、ワルツのリズムに乗るM6など、きちんとしたジャズをベースにしながらも、現代的エッセンスを交えた楽曲たちは、研ぎ澄まされたセンスを感じさせます。





松永はリチャード・ボナにも影響されたという事で、ボナの音楽性にも共通する部分も感じさせ、パット・メセニーがプロデュースしたNoaあたりを連想させる印象もあります。

アフリカ、ヨーロッパ、日本という3つの異なる文化が交錯し、生まれたその音は、民族性を超越した極めてピュアで透明感に溢れた、美しいメロディーと各楽器の音色が存在。繊細でドラマチック、そして優しい気持ちになれる、コンテンポラリー・ジャズ・ヴォーカル作品です。


a.s.k. / [a.s.k.]

アマンダ・テイフィン(vo,p)
松永誠剛(b)
セバスチャン・カプテイン(ds)

オーダーはこちらから


収録曲・リーダー&ベーシスト松永誠剛の曲解説 =試聴できます=

a.s.kと云うトリオは僕自身にとって、自分の今までの人生の足跡のようなトリオです。
アフリカ、ヨーロッパ、アジアと云うそれぞれが自然に持つバックグラウンドが溶け合ったものを目指してと云うか、
お互いに時間を過ごす中で自然発生的にその音が研ぎ澄まされていけばと思っています。

- 松永誠剛

  • 1 : Life Is Filled With Beayty
  • 「人生は美に溢れている、死ぬにはもったいない」
    と云う映画の中で流れたセリフをからインスパイアされた書いた曲です。
    死の存在が生に繋がると思っています。
  • 2 : No Future Without Forgiveness
  • アフリカの本屋で見つけた、TUTUの本からの文章から影響を受けて書いた曲です。
    「許しが無ければ、未来はない」
    どんな国、環境に居ても共通する言葉だと思います。
  • 3 : A Little Desperado
  • 直訳すると「小さな無法者」と云うことになるのですが、
    [Desperado]と云う「理解されない孤独者」のようなニュアンスが気に入りタイトルに使用しました。
    南アフリカの高級なジャズクラブで演奏している時に、そのお店の前にいたホームレスの少女に捧げた曲です。
  • 4 : Lonely City
  • この楽曲はアマンダの作品で、東京とヨハネスブルグ、
    それぞれの国の都市に強雨通する印象を歌詞にした楽曲です。
  • 5 : Atomic Sunshine
  • 前作を発表して、その直後に出来た楽曲です。約三年ほど、お蔵入りをしていました。
    「原子の陽光」
    日本人として、そして今の僕自身の世代の戦争観、平和論に対しての一つの詩です。
    どんな時代、どんな国に居ても、物質的な戦争状態ではなくても、
    精神的に平和、平安を日々の生活で築いて行く事が物質的な平和にも繋がると信じています。
  • 6 : Wide Open Spaces
  • 約三年ほど前に作曲した、楽曲にアマンダが歌詞をつけてくれました。
    この楽曲は僕の人生の一つの足跡のような曲です、日本(アジア)で生まれ、ヨーロッパで学び、
    様々な国での経験を通じて、アフリカと云う場所に「今」出会いました。
    どんな場所に居ても、自分自身に正直に居れる事が本当に幸せな事だと思っています。

プロフィール

アマンダ・ティフィン (Vo&Pf)

南アフリカ・ジンバブエ生まれ、南アフリカ・ケープタウン在住。クラシックピアノ、ジャズ、作曲をケープタウン大学で学ぶ。ケープタウンを拠点に映画音楽、アレンジャー、ミュージカルディレクターとしても幅広い活動を行っている。2005年、1stアルバム「Who am I」発表。ケープタウンフィルハーモニックオーケストラを始め、ロンドン・ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団などとも様々なコラボレーションを行っている。アフリカ諸国を始め、中東、ヨーロッパ各国でも演奏活動を行っている。 南アフリカを代表する、ピアニスト・シンガーソングライター。

セバスティアン・カプテイン (Dr)

1969年8月2日、オランダ生まれ。幼少からチェロを学び、14歳の時にドラムスを始め、アフリカの打楽器に興味を持つ。1996年、グローニンゲン音大を卒業後、New Yorkに渡り多くの打楽器奏者からレッスンを受ける。これまでトゥーツ・シールマンス、ミカエル・ボルストラプ(Pf)、ブラッド・メルドー(Pf)、マイク・デル・フェロー(Pf)・、ジェシ・ヴァン・ルーラー(Gt)、トーン・ロース・グループジャメズ、フランシエン・ヴァン・トゥイネン(Vo)、スティアン・カシュテンセン、ハリー・サクシオー二、タイス・ヴァン・レア等と共演、数多くのツアーや録音を行っている、欧州、アフリカ、アジアなど30ヶ国以上で演奏している。

松永誠剛(B)

1984年生まれ、福岡出身。高校生の時にリチャード・ボナの音楽を聴き、エレクトリックベースを始める。2002年、バークリー音楽院のサマースクールに参加。2003年、NYにてMatthew Garrisonに師事。2003年秋、故Niels-Henning Orsted Pedersenに弟子入りし、デンマークにてコントラバスを学ぶ。2005年よりスウェーデン在住のコントラバス奏者、森泰人氏と共にScandinavian Asian Connection Concertの開催を始め、プロデュースを行っている。Michal Stadnicki、Zoltan Kovats,Hein Van de Geyn各師に師事。エド・シグペン(Dr)、デイブ・リーブマン(Sax)、ラーシュ・ヤンソン(Pf)、アントワン・エルヴェ(Pf)などと共演。現在、自己のトリオ「a.s.k」を中心に南アフリカと日本を拠点に活動を行っている。