フランス南部の町ニースに住む画家の集団が結成したバンド、ニュックス・ヴォミカ(嘔吐を催させる実)。商業化してしまった地元のお祭りを自分達の手に取り戻す為の運動も行っている彼らは、伝統的なオック語という言葉でラガマフィンをのせる。豊かな言語と田舎くさい土着のリズム。オクシタンというアイデンティティーに裏打ちされた自分らしさに満ちた音にぐっと引き込まれる。 |
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南米ペルーのサイケデリック・クンビア集。エレキギターやシンセサイザーを手にしたサイケデリックサウンドの波はアンデスにも辿り着き、60年代から70年代にかけて奇怪なクンビアバンドを産み出していった。アマゾンの町に住むインディアン達が奏でるこのCHICHA(チーチャ)と呼ばれる音楽は、その名の通り庶民的な安酒のようにみんなから親しまれ続けることだろう。 |
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現在入手困難
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2000年に発売されたマーク・リボー9枚目のソロアルバム。トム・ウェイツのバックバンドでその存在を知って以来ずっと魅せられているギタリスト。「にせキューバ人たち」という名のバンドを招き愉快なキューバ音楽を聴かせてくれる。独創的でいて親しみやすい、人間味に溢れた作品だと思う。 |
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バスクの闘士、フェルミン・ムグルサがジャマイカのアーティスト達と共にタフ・ゴングスタジオで録音した2007年の作品。バスクのラディカルミュージックシーンでは10代前半の少年達が率先してPAやローディーを務めイベントを創り上げているという。みんなが高い精神を共有して互いを支え、シーンを支えているのだなと思う。フェルミンの音楽を聴くといつも勇気をもらう。 |
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バスクの闘士、フェルミン・ムグルサのバックを支えるメンバーを中心に結成されたバンド、エスネ・ベルサ(黒い牛乳)。隠語で”白人が奏でるブラックミュージック”の意を持つ彼らの音楽は、ロックラティーノ、パチャンガなど本場のメスティソ音楽だ。バスクの伝統楽器トリキリティシャ(ボタン式アコーディオン)も心地よい。7月には来日ツアーもあり直に体験できる事を今から楽しみにしている。 |
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ロサンゼルスに住む最高のクンビアバンド。コロンビアのバジェナートと呼ばれるスタイルのクンビアは、土臭く軽快であたたかい。音源も良いけどライブがすごく良くて、2度のジャパンツアーでは素晴らしい演奏が見られてほんとに嬉しかった。また人柄も良くて、深く交流できた事に本当に感謝している。 |
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コロンビアにはアフリカ系移民から成る”パレンケ”と呼ばれるコミュニティーがある。彼らの先祖は奴隷生活から逃亡を図り、そこで土着的な生活様式や精神性が絶やされないように大切に守って生活してきた。そんな中で生まれたアフロ・コロンビア音楽を集めた素晴らしい作品。 |
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マノネグラを解散した後、南米に渡ったマヌチャオのソロ1作目のアルバム。今更自分が紹介する必要もないような名作だけど、多大な影響を受けた1枚であり、”もうひとつの世界”がある事を知るきっかけとなった大切な1枚。 |
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そもそも僕が今のスタイル(DJがオケをかけるスタイル)でライブをやるようになったのも、渡辺俊美さんのソロプロジェクトとして始まったz16と初期の頃から身近に接する事が出来たからだと思う。たくさん影響を受け、学んで、励まされてきた。なかでもこのアルバムは思い出深い。 |
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中米ベリーズのガリフナ民族の音楽。先住民であるマヤ人とアフリカ人との混血である彼らの先祖は、独自な文化と共にアフリカの音楽を守り続けてきた。素人の女性シンガー達による力強い歌声と哀愁をおびた節はガリフナの叫びとなって聞こえてくる。 |
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