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BLANKEY JET CITY 『 1991-1995 (白盤) 』
純粋で獰猛、痛々しく痛快、東芝時代と言われる前期
2000年7月に解散したBJCの最終ベスト盤2枚のうちの1枚で前期がこれ。まずは、このベスト持っててもこれだけは持っててくれ!と切に願う最高傑作のオリジナル3rd.アルバム“CB Jim”の1曲目でもあるロックンロール大爆発の名曲@“PUNKY BAD HIP”で始まることに拍手。次はB、やはり同3rd.アルバムでも3曲目に収録された「ドキドキするようなイカれた人生=D.I.J.」というとんでもない略号をベンジーが発明したロックンロールが炸裂するド名曲、“僕の心を〜”他1st.の名曲がゼロなのと“悪いひとたち”が入っていない以外はかなり完璧。M大好きです。HとPはここにだけ収録。奇蹟の軌跡vol.1。
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BLANKEY JET CITY 『 1997-2000 (黒盤) 』
キング・オブ・ロックンロール!の後期ユニバーサル時代
2000年7月に解散したBJCの最終ベスト2枚のうちの1枚で後期がこれ。こっちはシングルにしか収録されていない曲が6曲も収録されているのが嬉しい。特にCとJとまさかTVドラマの主題歌になったRが名曲。因みにMがラスト・シングル曲。前期と比べると余裕すら感じさせるキャッチーさと変わらぬスリリングさを併せ持った圧倒的なロックンロール曲多数。特大ヒットの代表曲A、超格好イイB、キャッチーさが突き抜けてるD、I(個人的にはベンジーのこの凛としたキャッチーさが大好き)、ラスト・アルバムからの名曲L、と最後に「正義がしたいこの街のため」と歌ったO。奇蹟の軌跡vol.2。
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BLANKEY JET CITY 『 Red Guitar and the Truth 』
イカ天〜CM〜衝撃のデビュー・アルバム(91年)
90年当時お茶の間に大ブレイクしたインディーズ・バンドのオーディション番組であるイカ天(イカすバンド天国)で、あまりにもクソ生意気な態度と驚愕の入れ墨で軽々とキングの座を奪取し、ウォークマンのCMで“MY WAY”の格好良すぎるカバーが使用され(現在入手不可能)、ドラム中村達也が既に原爆オナニーズ、スターリン、スタークラブでドラムを叩いていたという経歴も含め、デビューに至るまでに既に話題も抜群だったB.J.C.。何故か本人たちがお気に召さなく(マスタリングか?)、いつも全曲ベストに未収録になる憂き目にあっている1st.だが,私がモノ凄く好きな超名曲A、そしてB、C、Fなど絶対外せない名曲!
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BLANKEY JET CITY 『 CB JIM 』
奇跡の大爆発3rd.アルバム(93年)!日本ロックンロールの金字塔!
どれだけベスト盤と曲が被っていようとも、このアルバムばかりはオリジナルで持っていないといけません!本当にベスト盤よりも素晴らしい名曲ばかりの圧倒的最高傑作(昔、ファンの間で2nd.“BANG”とどっちがイイかでよく揉めましたが)。@ド頭“PUNKY BAD HIP!”でやられ、B“D.I.J.”=「ドキドキ(D)するようなイカれた(I)人生(J)に吹っ飛び、F“ライラック”にキュンとなり、I“ICE CANDY”で坂道を猛スピードで駆け下りて、J“3104”でいろんなものブチ撒けて、Kで全てゼロに帰す凄まじさ。93年「渋谷系」「グランジ」の時代に産み落とされた、純度200%のロックンロール。これがなけりゃ日本のロックンロールは・・・
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BLANKEY JET CITY 『 METAL MOON 』
D"綺麗な首飾り"が素晴らしすぎる、唯一のミニ・アルバムにして4th.(93年)
歴史的名盤となった前作"CB JIM"。この破格過ぎる傑作爆裂ロックンロール・アルバムの次に来るものは・・・!という期待の中リリースされたキャリア唯一の5曲入りミニ・アルバム。ブっとんだロックンロールを封印し、ジャズやアコギを取り入れ、新たなサウンドへの挑戦してるせいもあり、前2作(BANG!とCB JIM)より地味ではあるが、やはり全編素晴らしい。最後のライブ"LAST DANCE"でも入場のSEとして大活躍した@、クールでハードなロカビリーA、そして上記の超名曲Dのキャッチーさと美しさと綺麗さ、そしてラストE"悪いひとたち"に匹敵する描写と純粋さと美しさ。「戦場へ行きたい網上げのブーツを履いて・・・」
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BLANKEY JET CITY 『 幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする 』
ブランキー内省!模索中ながら音楽性の幅を広げた5th.(94年)
2nd."BANG!"、3rd."CB JIM”での連続爆発撃後の前作ミニ“METAL MOON”に続く5th.。この後、初のソロ活動に入ったことも一因だが、前作に続くアコギの多用やジャズ・フレーズの使用、TOWER OF POWERによるホーンセクション、初めて「ヒットを狙った」けどあまり奮わなかったシングル"青い花"(I)からも、この時期のブランキーが模索中だったことが窺える。しかし、やはりその破格の才能は素晴らしく「海賊は頭にバンダナを巻きつけ 裸で叫んだ皆殺しにしろと」が強烈な@、物凄くクールなA、"悪いひとたち"以来のデヴィッド・ボウイ節B、圧巻のハードさG、そして上記のポップ曲I、と名曲はバッチリ詰まっています。
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BLANKEY JET CITY 『 THE SIX 』
初のベスト!新録4曲、アルバム初収録曲2曲、初収録バージョン1曲⇒6th AL
そう、確かに完全既発曲は6曲だけですので・・・。まず新録4曲は、本人たちが何故か気に入らなく、この後も二度とベスト盤に収録されなかった1st.の曲をリ・アレンジして録った@ACI.これはこれで嬉しい収録でしたが1st.の原曲も同じぐらい格好イイです。特にIは原曲もモノ凄く好き。アルバム初収録曲2曲は、8cmシングル収録の不思議なキャッチーさのロックンロールJと透き通る純粋さの名曲M.そして初収録バージョンはかつて“CB JIM”で「麻薬もやりたい放題」の「麻薬」の歌詞がメジャー盤で消されたため、自主制作でリリースしていた“悪いひとたち”に、ストリングスを加えた完全バージョンで収録。
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BLANKEY JET CITY 『 SKUNK 』
初のソロ活動〜解散の危機〜大復活の7枚目アルバム(95年)
4th.“METAL MOON”と5th.“幸せの〜”での音楽スタイルの変化、次のベスト兼オリジナル・アルバム“THE SIX”以降、ベンジーはSHERBETS、中村達也は(LOVESHOP)LOSALIOS、照井利幸はJOE BROWNEと、それぞれ初のソロ活動に入り休息。その後解散の危機を経て、伝説の代々木フリーライブ(DVD“ARE YOU HAPPPY!収録)で見事復活。そこで初めて披露されたあまりにも格好イイ新曲群を収録したアルバム。「俺の憧れ アラスカ帰りのチェインソー」の@、照井のグルーヴが見事にドライヴする「細く美しいワイヤー」のA、問答無用の名曲B、「私の彼はドラマー タ・イ・コ・タタキ」D!圧巻!ジャケはエグい!
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BLANKEY JET CITY 『 LOVE FLASH FEVER 』
“ガソリンの揺れ方”が巷で大ブレイク!最大のヒット作?8枚目(97年)
きっかけは忘れてしまいましたが97年にG“ガソリンの揺れ方”が超絶ヒットをかまし、大袈裟だがファッション誌、音楽誌でもB.J.C.(とTMGE)の面々を見ない週はない、というぐらい、大ブレイクしてのアルバムだけに、データはありませんが、多分一番売れたのでは?ただし、デビュー時からファンであった私は、その流行っぷりが気にいらないのか、「別に今に始まったことじゃなく昔から格好イイ」と、人生で最もB.J.C.好きじゃないフリをしていた時期で、ジャケの微妙さもあいまって複雑な気持ちでしたが、今なら@、A、E、Iが名曲。もちろんGもメチャメチャ格好イイ、と素直に言えます。この頃のライブの勢いも凄かったです。
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BLANKEY JET CITY 『 HARLEM JETS 』
絶好調の10枚目!なのにいきなりラスト・アルバム(00年)!
確かこのアルバムの発売日にいきなり新聞広告でデカデカと「解散!」の発表をした記憶があります。既に先行で音は聴いていて@のカラっと疾走する様、Dの破格の格好良さ、Eの森の深さ、F(モノ凄く好き)の凛としたキャッチーさ、そしてラストIの「正義がしたいこの街のため」と歌うデビュー時から変わらぬ“地球の美化委員”っぷりに、「絶好調のド名盤で復活」(このアルバムの少し前からのソロ活動明けの活動再開)を感じていた私は、「我が青春終了」ぐらい大げさに驚嘆しましたが、この細く美しいワイヤーの上でスリリング極まる綱渡りを続けていたバンドが10年持っただけでも奇跡かと、今は思っています。
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BLANKEY JET CITY 『 LAST DANCE 』
2000年7月8日 横浜アリーナ 最終公演1日目
実はこの最終公演の2日目最終日、7月9日のライブはDVDに収録されていて、曲目が違います(“悪いひとたち”や“冬のセーター”を演っています)。さらに本当に最後のライブは、この後の7月28日のFUJI ROCK FESTIVALでのメイン・ステージのトリ(日本人初)でしたが、演奏のテンションは3日全て同じと信じています(実は私は不覚にも7月9だけ生で観れていません)。ラストであれどいつもと変わらずにクールにスリリングに駆け抜ける圧巻のパフォーマンス。お涙も憂いも一切ナシ。あまりに格好良いクールさに苦笑いでしたが、ラストのテロップで一気に涙が噴出したのを覚えています。DVDも必ず観てください。
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BLANKEY JET CITY 『 LIVE 』
アルバム2枚しか出していないのに圧巻のライブ盤!92年5月4日渋公
つまりラストの1曲以外は全て1st.と2nd.に収録!という楽曲のバリエーションのなさをものともせずにワイルドに吠えるはトバすは睨み利かすは(見えないけど)、という初期衝動全開の瞬間を切り取った初々しく痛々しい傑作ライブ。“LAST DANCE”(CD/DVD)も“ARE YOU HAPPY!”(DVD)も歴史的瞬間を刻んだあまりにも凄まじい傑作ライブ作品だが、このアルバムには、そのどちらにも勝る真剣そのものの切迫感がある。まさに命がけのロックンロール!@、B、J(一番好きな曲)が特に聴きどころ。まだ演奏の未熟さもある中でこの楽曲を3人で乗り切るスリリングさも最高値。Mは“LAST DANCE”まで10年間の定番名曲。