■インストミュージックは、時にヴォーカルソングよりも深いメッセージを紡ぎ出すことが出来ると思うんだ
――今回『Hundred Eight Stars』をリリースするにいたった経緯を教えてください。
日本でのある夜、僕とリバイアスの竹内さんで渋谷のスクランブル交差点を歩いていた時に、彼に「やりたい企画があるんだけど...」といった感じで今回の『Hundred Eight Stars』のアイデアを話したことがきっかけなんだ。それから色々話し合った後、僕等はすぐに意気投合して、リリースすることを決めたんだ。
―― 『Hundred Eight Stars』のコンセプトはいくつか意味がこめられているということですが、具体的に教え ていただけませんか?日本人にとっては「108」というと煩悩の数がぱっと思い浮かびますが。
『Hundred Eight Stars』という言葉は、英語以外に日本やインドなど異なる様々なカルチャーにおいて、深い意味を内包しているよね。特に108という数字は数学的にも重要な数であることは、よく知られているし。今回、このタイトルを付けたのは、自分にとっては何よりもその言葉として響きがとてもクールだったのが一番の理由なんだけど、その意味を色々な人に聞いてさらに勉強していくうちに、その言葉は僕が思ってた以上に多くの意味を含んでいるということを知ったんだ。それによって今回の作品はより深いものになったと思うよ。
――新しくつけた各曲のタイトルの意味は?
各トラックのネーミングは古代から現代に至るまでの星の名前をそれぞれのトラックにフィットする感じで考えて付けてみたんだ。
――全曲インストにした理由は?
僕はインストミュージックは、時にヴォーカルソングよりも深いメッセージを紡ぎ出すことが出来ると思うんだ。
ヴォーカルソングはそこに直接的なメッセージがある以上、それが全ての意味を決めてしまうけれど、インストミュージックは聴く人のシチュエーションや想いなどによって、様々な意味を成
すことが出来るよね?そういった意味において、今回のアルバムのコンセプトを表現するには、インストミュージックが最適だと思ったんだ。