【映像】ビシュコフ&ロイヤル・オペラ/ドヴォルザーク:『ルサルカ』
2024年04月05日 (金) 17:15 - HMV&BOOKS online - クラシック
参考動画 The Rusalka Effect
アスミク・グリゴリアン、コヴェント・ガーデンでルサルカを歌う!
ルサルカは森の湖の清らかな水の中で、家族と一緒に暮らす水の精。彼女は湖を訪れた王子に叶わぬ恋をし、魔法使いイェジババに頼んで自分の声を犠牲にして人間の姿を得ます。王子に見出され城に連れていかれたルサルカは、口を利けないままに王子との愛を育もうと努めますが、王子は外国の姫に心を移してしまいます・・・
18世紀後半、チェコの詩人・劇作家のヤロスラフ・クヴァピルがスラヴの民話に登場する水の精を主題に台本を執筆し、最晩年のドヴォルザークが作曲した歌劇『ルサルカ』。重厚なサウンドとライトモチーフの使用はワーグナーの音楽からの影響を見せつつも、チェコの民族的な情感が香り立つノスタルジックな旋律や、水の世界を描写する繊細な音の表情はドヴォルザークならではのものです。ルサルカのアリア『月に寄せる歌』が突出して有名だったこの作品は、近年世界中の歌劇場で広く上演され、チェコ歌劇の金字塔と評価されるようになりました。
2023年2月、コヴェント・ガーデンの新制作として登場した『ルサルカ』のアン・イー&ナタリー・アブラハミによる演出は、「環境サステナビリティ」をその中心コンセプトに置き、過去にコヴェント・ガーデンで制作されお蔵入りになっていた舞台美術、衣装を再利用するというユニークなもの。ルサルカ役を歌うのは迫真の演技歌唱で人気を集める実力派ソプラノ、アスミク・グリゴリアン。この世のものとは思えないルサルカの姿を浮かび上がらせる透明感溢れる歌唱で聴く者を惹きつけます。幅広いレパートリーを誇り世界中の歌劇場から引く手あまたのデイヴィッド・バット・フィリップが、ルサルカに対する裏切りから真の愛に目覚める王子役を輝かしく歌い上げ、サラ・コノリーが不気味ながらも滑稽味溢れるイェジババ役を達者に演じます。2018年以来チェコ・フィルの音楽監督を務め、チェコ音楽に造詣の深いセミョン・ビシュコフの端正なタクトが、この幻想味溢れる『ルサルカ』の音楽を艶やかに紡いでいきます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』全曲
ルサルカ/アスミク・グリゴリアン(ソプラノ)
王子/デイヴィッド・バット・フィリップ(テノール)
水の精/マシュー・ローズ(バス)
外国の公女/エマ・ベル(ソプラノ)
イェジババ/サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
森番/ロス・ラムゴビン(バリトン)
皿洗い/ホンニー・ウー(メゾ・ソプラノ)
森の精1/ヴヴ・ムポフ(ソプラノ)
森の精2/ガブリエレ・クプシテ(メゾ・ソプラノ)
森の精3/アン・マリー・スタンレー(メゾ・ソプラノ)
狩人/ジョンミン・アン(バリトン)、他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団(合唱指揮:ウィリアム・スポルディング)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
セミョン・ビシュコフ(指揮)
演出:アン・イー&ナタリー・アブラハミ
美術:クローエ・ランフォード
衣装:アンマリー・ウッズ
照明:ポール・コンスタブル
振付:アン・イー
収録時期:2023年3月2,7日
収録場所:ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(ライヴ)
映像監督:ブリジット・コールドウェル
● 特典映像:『ルサルカ』のメイキング/『ルサルカ』の音楽/キャスト・ギャラリー
収録時間:187分
画面:カラー、16:9
歌唱言語:チェコ語
字幕:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語