No.1トランペッター、アヴィシャイ・コーエンが満を持してECMからリーダーデビュー!
2016年3月14日 (月)
アヴィシャイ・コーエンのECM初リーダー作品が登場。
「Life And Death」は、アヴィシャイの自作曲史上最も深遠でエレガントな傑作バラードとなった。
昨年開催された第14回東京JAZZ、その千秋楽9/6のプラザ・ステージにて、ケンドリック・スコット(ds)、ヨニ・ゼルニク(b)とのトリオで激アツのパフォーマンスを披露したのも記憶に新しいところ。「同姓同名(さらに同郷)ベーシストの方ではなく・・・」といった説明も不要ならば、「イスラエル出身の」といった恣意的な包括論ももはや野暮(?)。現代No.1ジャズ・トランペッターとして破竹の快進撃を続けるアヴィシャイ・コーエンが、いよいよECMからリーダー・アルバムを出すということで、これはもう現代ジャズ・チェッカー連のみならず、全ジャズ・ファンが固唾を飲んで、そのエモーショナルなミュートに聴き入る瞬間を今か今かと待ち望んでいたのは言うに及ばず。
前作までは、オメル・アヴィタル(b)、ナシート・ウェイツ(ds)という一枚岩の“Triveni”トリオにてゴリゴリのハードバップ〜ポスト・バップ体系のサウンドを荒野に放っていたアヴィシャイだが、ここではベースにエリック・レヴィス、ピアニストに盟友ヨナタン・アヴィシャイ、さらに数曲でビル・マクヘンリー(ts)というメンツを迎えた、かなり興味深い新編成カルテット/クインテット(ナシートは据え置き)による録音を行なっている。
ECMのレーベルカラーを念頭に置けば、「エモーショナルなミュートに聴き入る瞬間を」というスタンバイの姿勢はやはり妥当であり、冒頭の「Life And Death」から漂泊するミュート・トランペットには、それこそ「ECM×アヴィシャイ・コーエン」というマリアージュでしか成し得ない、ある種の大義に基づいた“音による証明”があるようにも思える。しかし一方で、コンセプトとしてあったのが、「愛する父の死」に捧げるレクイエム、あるいは父との最期の思い出を描くというセンチメント。アヴィシャイの音色に惚れ込んだマンフリート・アイヒャーの炯眼もさることながら、やはりここでは、彼のトランペッター/コンポーザーとしてのもうひとつの側面が表現されていることに喜びを隠せない。もちろん、マーク・ターナーとのクワイエットな対話が楽しめた『Lathe of Heaven』ともまた異なる観想的な側面である。
『Into The Silence』 収録曲
- 01. Life And Death
- 02. Dream Like A Child
- 03. Into The Silence
- 04. Quiescence
- 05. Behind The Broken Glass
- 06. Life And Death - Epilogue
Avishai Cohen (tp) / Bill Mchenry (ts) / Yonathan Avishai (p) / Eric Revis (b) / Nasheet Waits (ds)
霞がかった払暁にたゆたう甘さを残す哀愁のメロディ。「Life And Death」は、彼の自作曲史上最も深遠でエレガントな傑作バラードになったと言えるかもしれない。ヨナタンの叙情的で澄み切った音色のピアノも“物語”に非常にマッチしている。さらに驚くべきは、ほとんどの曲に起伏のある組曲的な展開が用意されているところ。「Dream Like A Child」においても、中盤まではインテンポに入らず、インプロヴィゼーションを重視しながら楽曲の核ともなる幻想的な世界の輪郭をおぼろげにキープしてゆくような作りに。これにはさすがに「ECM的」と声を大にする諸氏も多いのかもしれないが。
表題曲「Into The Silence」につきまとうのは、(野暮を承知に言えば)アコースティック・マイルス・バンドが臨界点に差し掛かった際の亡霊か? ヨナタンのピアノが即興気味に当てどなく彷徨い、それまで背景になじんでいたナシートのドラムが堰を切ったかのようにパルシブに蠢き出す。全体的にフリーフォーム度は高目だが、そうかと思えば一旦フェードアウトしたのち、酷似したテーマのリフレインがフェードイン・・・カット&ペーストのエディット手法を大胆に採り入れたプロダクションは、(野暮ついでに)マイルスのそれをも髣髴とさせ、アヴィシャイがクリエイターとして帝王からいかに大きな影響を受けているかをも推知できるかもしれない。ここでショーターのアヴァター(?)となったビル・マクヘンリーの参加にもうなづけるというもの。
アヴィシャイのトランペッター/コンポーザーとしてのもうひとつの側面。それは、ECMとの導き合いと、父の死という現実との交差の中で自己に芽生えた、五感を越えた形容しがたき夢幻・幻想世界への礼賛敬慕、その顕れに他ならない気がする。この『Into The Silence』は、彼の中できっと何か特別な力に引き寄せられてたどり着いた内なる崇高なユートピアそのもの、としたい。
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オメル・アヴィタル(b)、ナシート・ウェイツ(ds)との究極トリオ! コーエン兄妹が誇る現代最高のトランペッター、アヴィシ
ャイ・コーエンの最新作は、あの『Triveni』の続編。「現代を生きるジャズ」にしか持つことのできない溢れんばかりのフレッシュ
ネスやエナジー、さらには無限の可能性というものを感じずにはいられない! (2012年記事)
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んです。美しいメロディにしても妖しげなメロディにしても実にアカデミック。色とりどりのリズム・パターンは、ダンス・ミュー
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(2012年記事)
