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特価 エリオット・カーター・ボックス(4CD)

2015年3月21日 (土)

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エリオット・カーター/ノンサッチ・レトロスペクティヴ(4CD)

アメリカの作曲家、エリオット・カーター[1908-2012]の作品を集めたコレクション。使用音源のうち「管弦楽のための変奏曲」のみドイツ・グラモフォンから提供されたもので、ほかはすべてノンサッチの音源。作曲家本人の監修のもとにおこなわれた録音を多く含む安心の内容です。
 並はずれて長寿だったカーターは、創作時期によって作風も変わっていますが、このセットでは、ほぼ作曲順に作品を並べることで、1940年代から80年代に書かれた作品を時系列的に気軽に接することができるようになっています。
 演奏はカーターと協力関係にあった現代音楽系アーティストが多く、ピアニストのポール・ジェイコブズ[1930-1983]、メゾソプラノのジャン・デガエターニ[1933-1989]、指揮者のジェラード・シュウォーツ[1947- ]、ジュリアード四重奏団のチェロ奏者ジョエル・クロスニック[1941- ]、指揮者のオリヴァー・ナッセン[1952- ]、コンポーザーズ・カルテットなどといったカーター作品の紹介に熱心だった面々が揃っています。

【収録作品について】
 Disc1にはキャリアの初期の聴きやすい作品を収録。この頃のカーターは新古典主義的スタイルの作品が多く、ここでも32分ほどのバレエ音楽『ミノタウロス』がストラヴィンスキーっぽい響きなのが面白く、ピアノ・ソナタ2つの歌曲、そして美しいエレジーがそれぞれ魅力的な音楽に仕上がっています。

 Disc2チェロ・ソナタフルート、オーボエ、チェロ、ハープシコードのためのソナタには初期の雰囲気も残っているもののリズムの扱いなどは凝ったものとなってきており、また後者ではハープシコードの参加が意外な音色をもたらしていて楽しめます。カーターの出世作といわれる弦楽四重奏曲第1番は、ジャン・コクトーの映画『詩人の血』にインスパイアされた力作で、リズムに徹底的にこだわり、多拍子など複雑な技法も投影された演奏至難な作品です。

 Disc3には、カーターらしい作品を3曲。ピューリッツァー賞を受賞した「管弦楽のための変奏曲」はカーターと親交のあったレヴァインがシカゴ交響楽団を指揮した完璧な演奏を収めるためにドイツ・グラモフォンの音源を使用しています。23分のこの曲は、オーケストラの楽器を精緻に使ったパズルのような感じの曲で、レヴァインは実演で何度も指揮しているほか、ミュンヘン・フィルとの録音もおこなっていました。
 弦楽四重奏曲第2番は、短い九つの部分から成る20分ほどの作品で、4人の各奏者に異なる性格を与えているのがユニーク。第1ヴァイオリンは名技的でソリスト風、第2ヴァイオリンはおとなしい性格、ヴィオラは悲観的、そしてチェロは楽天的といった雰囲気です。
 「ハープシコード、ピアノ、2つの室内管弦楽団のための二重協奏曲」は、エドガー・ヴァレーズの「イオザシオン」を思わせるようなパーカッションの活躍から、ハープシコードの音色の新鮮な響きまで楽しめる22分ほどの面白い作品。

 Disc4には1980年代前半の作品を3曲収録。有名な『ナイトファンタジーズ』は、ピアノ独奏によって、眠れない夜に頭に浮かぶさまざまな心象をあらわしたという22分ほどの音楽で、脈絡なく移り行く音楽には独特の美しさがあります。
 トリプルデュオは、3つのデュオ、計6人のアンサンブルのために書かれた作品。フルート&クラリネット、ヴァイオリン&チェロ、ピアノ&打楽器という3つのチームがそれぞれ個別に雰囲気をもって対立したり和解したりして全体を構成してゆくという20分ほどの作品です。
 『イン・スリープ、イン・サンダー』は、アメリカの詩人ロバート・ローウェル[1917-1977]の詩に付曲した20分ほどの作品で、テノールの歌をいかにも現代作品らしい音で室内アンサンブルが伴奏しています。(HMV)

【収録情報】

Disc1
● ピアノ·ソナタ(1945/1982)[26:29]
 ポール・ジェイコブズ(ピアノ)
 録音:1982年8月、ニューヨーク、RCAスタジオ

● 『ダスト・オブ・スノウ』(1942)[01:05]
 ジャン・デガエターニ(メゾ・ソプラノ)
 ギルバート・カリッシュ(ピアノ)
 録音:1987年12月、ニューヨーク、アメリカ芸術院

● 『ザ・ローズ・ファミリー』(1942)[01:07]
 ジャン・デガエターニ(メゾ・ソプラノ)
 ギルバート・カリッシュ(ピアノ)
 録音:1987年12月、ニューヨーク、アメリカ芸術院

● バレエ音楽『ミノタウロス』(1947)[32:41]
 ニューヨーク・チェンバー・シンフォニー
 ジェラード・シュウォーツ(指揮)
 録音:1988年12月、ニューヨーク、マンハッタン・センター

● 弦楽オーケストラのためのエレジー(1952)[04:49]
 ロサンゼルス室内管弦楽団
 ジェラード・シュウォーツ(指揮)
 録音:1980年4月、パサデナ、アンバサダー・オーディトリアム

Disc2
● チェロ・ソナタ(1948)[21:18]
 ジョエル・クロスニック(チェロ)
 ポール・ジェイコブズ(ピアノ)
 録音:1968年8月、ニューヨーク、ラトガース長老派教会

● 弦楽四重奏曲第1番(1951)[37:41]
 ザ・コンポーザーズ・カルテット
 録音:1970年4月、ニューヨーク

● フルート、オーボエ、チェロ、ハープシコードのためのソナタ(1952)[15:10]
 ハーヴィー・ソルバーガー(フルート)
 チャールズ・カスキン(オーボエ)
 フレッド・シェリー(チェロ)
 マーティン·ヒル(ハープシコード)
 録音:1968年8月、ニューヨーク、ラトガース長老派教会

Disc3
● 管弦楽のための変奏曲(1955)[23:07]
 シカゴ交響楽団
 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
 録音:1990年7月、シカゴ、オーケストラ・ホール

● 弦楽四重奏曲第2番(1959)[19:55]
 ザ・コンポーザーズ・カルテット
 録音:1970年4月、ニューヨーク

● ハープシコード、ピアノ、2つの室内管弦楽団のための二重協奏曲(1961)[22:36]
 ポール・ジェイコブズ(ハープシコード)
 ギルバート・カリッシュ(ピアノ)
 コンテンポラリー・チェンバー・アンサンブル
 アーサー・ワイズバーグ(指揮)
 1973年9月、チューリヒ、フォナーク・シュトゥディオ

Disc4
● ナイトファンタジーズ(1980)[22:18]
 ポール・ジェイコブズ(ピアノ)
 録音:1982年8月、ニューヨーク、RCAスタジオ

● トリプルデュオ(1982)[19:32]
 ファイヤーズ・オブ・ロンドン
 録音:1984年11月、ロンドン、聖ルカ教会

● イン・スリープ、イン・サンダー(1981)[19:42]
 マーティン・ヒル(テノール)
 ロンドン・シンフォニエッタ
 オリヴァー・ナッセン(指揮)
 録音:1984年2月、ロンドン、ロスリン・ヒル礼拝堂

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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エリオット・カーター/ノンサッチ・レトロスペクティヴ(4CD)

CD 輸入盤

エリオット・カーター/ノンサッチ・レトロスペクティヴ(4CD)

カーター、エリオット(1908-2012)

価格(税込) : ¥5,049
会員価格(税込) : ¥4,645

発売日:2009年02月24日

  • 販売終了

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