DragonForce インタビュー2014!

2014年7月23日 (水)

DRAGONFORCE
L to R:Marc Hudson (vo) , Frederic Leclercq (b) , Gee Anzalone (ds) ,
Vadim Pruzhanov (key) , Herman Li (g) , Sam Totman (g)
< DRAGONFORCE(サム・トットマン&ハーマン・リ)インタビュー >

2012年に川嶋氏がFrederic Leclercqへ行ったインタビューはコチラ

2014年8月13日、通算6枚目のスタジオアルバムとなる"Maximum Overload"(※商品ページでハーマンとサムのコメント動画が見れます)をリリースするDragonForce 。新作プロモーションのために来日した二人のギタリスト、Sam Totman及びHerman Liに、ニューアルバムやLoudParkへの出演について、そしてDragonForceの作曲の秘密について聞いてみた。



--- Mirai Kawashima (以下、M): ニューアルバム"Maximum Overload"がまもなくリリースされますが、どんな仕上がりになりましたか。以前のアルバムとの違いはありますか。


Sam Totman(以下、S) :過去のアルバムが持っていたものすべてを兼ね備えた作品になったよ。もちろん新たな要素もあるけど、ファンに極端な変化を心配させたくないからね。大好きなバンドが音楽性を大きく変えてしまって、がっかりすることがあるだろ。俺は同じ音楽性を貫いているバンドが好きなんだ。例えばSlayerなどは昔から変わらないだろ?

--- M : それはちょっと賛同しかねますが...


S :まあ最近は初期のアルバムほど良くはないかもしれないけどさ。

Herman Li(以下、H) :つまりはスタイルを変えることなく、新たな要素を付け加えるということだよ。

S :そう、その通り。

--- M : ネット上で公開されている新曲"Defenders"を聞きましたが、以前よりもスラッシュメタルの要素を強く感じました。


S :そうだね、あの曲は特にスラッシーだと思う。これまでもスラッシュメタルの要素というのはあったけど、それ自体よりもギタープレイであるとか、ヴォーカルが目立っていただろ。今回初めて、スラッシュの要素が一番目立つ要素になったんじゃないかな。アルバム全体としては曲調もバラエティに富んでいるのだけど、あの曲は特にスラッシュっぽいね。もちろんただのスラッシュメタルではなく、DragonForceらしいコーラスもある。

H :アルバム全体がああいう感じではないよ。

--- M : 今回はあなた(Sam)とFredが曲を書いているとのことですが、お二人の作風に違いはありますか。


S :以前は基本的に俺が一人で殆どの曲を書いていたのだけど、今回はFredと初めから共作することが多かった。「俺の曲を勝手に変えるなよ!」「お前もな!」みたいなことは一切無しでね。おかげで、ニューアルバムでは新たな要素を加えることができたと思うよ。"Defenders"のスラッシュっぽい部分などは、おそらく俺一人では出て来ない要素だね。俺がドラムのプログラムをして、Fredがそれにリフをつけていくという作業だったんだ。

--- M : あの曲のメインリフはFredによるものなのですね。


S :そうだよ。明らかに俺の作風とは違うものだ。

H :15年で初めてだよね、ここまで明らかにスラッシュなリフは。

--- M : "Symphony of the Night"という曲は、日本のへヴィメタルからインスパイアされたということですが、具体的にはどのようなバンドからの影響ですか?


S :これはFredが日本の文化からインスパイアされて書いた曲なのだけど、残念ながら俺は彼ほど詳しくないからね。具体的なバンド名はわからない。コード進行や曲展開は明らかに日本っぽいよね。

H :彼は"悪魔城ドラキュラ"からもインスパイアされてるよ。

--- M : 今回Jens Bogrenをプロデューサーとして起用していますね。彼はIhsahnOpethと言った、北欧のアーティストと仕事をすることが多いようですが、今回彼を起用した理由は何ですか。


H : 彼がパワーメタルのプロデューサーではないというのが大きな理由の一つだよ。「パワーメタルのサウンドはこうあるべき」というシチュエーションを作りたくなかったからね。もちろん伝統的なパワーメタルの作品を聞くのは好きだけど、俺たちは同じことを繰り返したくはないんだ。彼はOpethやDevin TownsendSymphony XKatatoniaなど、多種多様な作品を手掛けているだろ。

S :過去にやられたことをコピーしたくはないからね。

--- M : 公式に従って作品を作りたくないということですね。


S :その通り。俺も伝統的なパワーメタルは好きだけど、自分たちは自分たちのやりたいことを、新しいことをやりたいからね。

H :同じことを繰り返していたら進歩は無い。前回こうやったから、今回も同じように、なんてやっていたら何も変わらないよ。

--- M : 常に変化、進歩するということが大切なのですね。


S :劇的な変化は求めていないけどね。自分たちの過去の作品ももちろん大好きだし。ただ、バンド外の人間から意見をもらうというのは大事なことだよ。気をつけないと、いつのまにか時代遅れになってしまう危険もあるだろ。

H :俺たちは2年に1枚のペースでアルバムを作っているし、プロフェッショナルなプロデューサーに新たな要素を持ち込んでもらうというのも大切なことなんだ。

--- M : 今回はFredもリズムギターをプレイしているとのことですが、あなたたちはすでに素晴らしいギタリストが2人いるにもかかわらず、さらにベーシストであるFredにもギターを弾いてもらうというのは、どのような発想なのでしょう。


H :バンドとして持っている可能性をすべて使いたいんだよ。「お前はギターなんて弾くな!」というような姿勢ではなくてさ。俺たちは俺たちのギターの弾き方があり、Fredは当然また違った発想を持っている。だから「Fred、君ならここをどう弾く?」って尋ねるのさ。

S :"Defenders"のリフはFredが書いたわけだから、いちいち俺がそれを練習して弾くよりも、彼自身で弾いた方が効率的だろ。効率性と言えば、プロデューサーを雇ったのも効率が理由の一つだよ。俺たちだけだと5分演奏して紅茶を飲んで、みたいにのんびりしてしまうからね。

--- M : DragonForceが影響を受けたバンドを一つあげるとしたら誰ですか。


H :特にいないかな。

S :俺は聞く音楽すべて。スピードはSlayerやKreatorなどのスラッシュメタルやパンクから来ているし、メロディックな要素はハードロックやポップミュージックの影響だ。パワーメタルだけではなくて、カントリーなんかの影響もあるよ。

H :ギタリストとしては誰かのアプローチの真似にはならないように心掛けている。Steve VaiJoe Satrianiの真似にならないようにね。まあSteve Vaiは「こいつより俺のアプローチの方がよっぽど良い。」なんて思っているだろうから、ギターヒーローはリスペクトしないようにしてるんだ、というのはもちろん冗談だけど(笑)。俺らは例えばHelloweenのようなバンドが大好きで、彼らはVaiやSatriani、Marty Friedmanみたいな弾き方はしていないだろう。俺たちはギターで変なノイズを出したりするけど、俺たちは俺たちがベストだと思うギターへのアプローチをしているんだ。

S :何か一つのパワーメタルバンドを聞いて、「こういう音を出そう!」というのではなくて、スラッシュのスピードや他の音楽のメロディであるとか、色々な要素が混ざっているんだ。時にはギターゴッドのマネをしたりね。彼らみたいなプレイはできないけどさ。

H :あとはヴォーカルだね。俺たちのヴォーカルにはきちんとメロディがあるだろ。Rawな音楽も好きだけど、やはり俺たちの耳にはメロディックなヴォーカルが合っている。

--- M : Fredがブラックメタルやデスメタルのファンであることは知っていましたが、DragonForceが音楽的にエクストリームメタルからの影響をどのくらい受けているのかについては、常々疑問に思っていました。あなたたちの音楽は確かにメロディックですが、物凄いスピードですから。


S :Fredが加入する前から、エクストリームメタルの影響というのはあったよ。ブラストビートも使っていたし、俺は以前デスメタルやブラックメタルのバンドをやっていたこともあるし。エクストリームな要素を非常にメロディックなバンドに持ち込むというのは面白いと思ったんだ。

--- M : 以前のドラマーはBal-Sagothにもいましたしね。


S :そうだね。

--- M : シンパシーを感じる最近のメタルバンドはいますか?


H :音楽は色々聞くよ。Amarantheはいいね。でも彼らは最近のバンドと言えるかな?既にアルバム2枚出しているし。

S :俺は以前ほど新しいバンドを聞かなくなってきている。

H :最近のバンドだと、Place Vendomeは良かったね。AORだけど。

S :あとH.e.a.t

H :ああ、H.e.a.tは良かったね!だけどもうアルバム4枚出しているだろ?

--- M : ニューアルバムにはTriviumのKiichiが参加されているとのことですが、どのような経緯で参加したのですか。DragonForceとTriviumはレーベルメイトではあるけれども、音楽的なスタイルはかなり違いますよね。


H :マットとは長い知り合いなんだ。確か2006年くらい、俺たちがRoadrunnerと契約した頃から知ってる。イギリスのDownload Festivalで会ったんだ。俺も彼もブラジリアン柔術をやっていたりで、それ以来連絡をとり合っている。今年の初めにLAに行ったときも「あの試合見た?」「あの腕ひしぎ見たか?」なんて盛り上がったよ。それである程度新曲ができた時に、この曲はRawなヴォーカルが合うんじゃないかというのがあったので、マットに聞いてみることにしたんだ。彼はあらゆるスタイルのヴォーカルができるからね。

S :確かにDragonForceとTriviumのスタイルは違うかもしれないけど、共通点もあるよ。去年南アメリカで一緒にライヴをやった時も、多くの観客はどちらのバンドも気に入ってくれた。もちろん俺たちのファンでTriviumは嫌いとか、その逆もあるだろうけど、基本的には二つのバンドの相性は良いんじゃないかな。

--- M : 彼はデス声で参加したのですか。


H :普通に歌ったり、スクリーム、シャウト、全部やってくれた。ハモりヴァージョン、ブラックメタルヴァージョン、デスメタルヴァージョン、Triviumスタイルヴァージョンとか、色々送ってくれた。

S :彼はとても乗り気だったし、彼自身も楽しんでいたようだよ。





--- M : DragonForceの楽曲はとても印象的で、非常に覚えやすいですが、良い曲を作る秘訣は何だと思いますか。


S:俺はコードが一番重要だと思う。コードさえ良ければ、その他の要素がイマイチでもクールな曲に仕上げることができる。

H:例えばメタルコアのバンドだと、Aメロはワーワーと喚いてサビで歌い始める。そうすると皆、このサビは印象的だ!って思う訳だよ。最初はメロディックではなかったのに、サビで突如メロディーが現れるからね。ところが俺たちは、曲の頭からメロディックだろ、余計コードというものに気を使わなくてはいけないんだ。

S:俺たちのようなスタイルにちょうど良いコード進行というのがあって、例えばC#-A-E-BそしてG#というような、基礎となる進行があるんだ。(訳注:おそらく厳密にはC#m-A-E-B-G#7)とてもキャッチーなサビを作るためのね。多くのバンドはアルバムを何枚か作るとコード進行のパターンを使い果たしたと思って、変な進行を使い始め、その結果キャッチーで無くなってしまう。俺は同じキャッチーなコード進行のパターンで、新しい曲を作り続けられると思うんだ。使うコードの種類なんて8種類くらい?

H:いや、いくらなんでももっとあるよ!

S:そうだね(笑)。

H:確かにキャッチーな曲を書くためにある程度の公式はある。だけど単なる公式を超えるための要素というのがあって、例えば俺たちはギターで同じフレーズを2度は弾かない。1番と2番では違うフレーズを入れるんだ。

--- M : DragonForceの楽曲では転調が重要ですよね。例えばマイナーキーで曲が始まって、サビでメジャーに転調するとか。転調というのはどのように考えていますか。あらかじめ厳密に転調のプランを作り上げて行くのか、あるいはもっと自然発生的なものなのですか。


S :確かに俺たちはマイナーキーで曲を始めて、その後メジャーに転調するパターンが多いね。

H :どっちのパターンもあるんじゃない?曲を書いていて、ここのパートはメジャーに変えたほうがいいんじゃないか、みたいに。この2曲は似すぎているので、こっちのパートはマイナーにしよう、とか。考えて転調させることもあるし、最初から自然と転調が出てくることもあるし、どちらのパターンもあるよ。

S :そうだね、曲によっては数日ですらすら書けてしまうものもあるし、何カ月もかかるものもある。個人的には上のキーへの転調をしたあとに、原調に戻すのに苦労するんだよ。例えば3つの良いパートができた時に、それをうまくつなげるのが難しかったりする。

H :一旦ストップして、変なノイズが入ってきて次のパート、なんていう(無理やりな)つなげ方したりね。

--- M : 作曲するとき、コード、メロディどちらが先に浮かびますか。


S :俺は同時だね。ギターを親指でベース音を、残りの指でヴォーカルラインのメロディを弾いて曲を考えるんだ。なのでコード進行無しにヴォーカルラインを考えたことはないな。俺はピアニストでもないし、ヴォーカリストでもないからね。歌が歌えれば、ギターを弾きながら歌ってメロディを考えるという手もあるのだけど。

H :彼はクラシックギター奏者のように、コードとメロディを同時に弾いて曲を作るんだよ。

S :そうすれば、どのメロディラインがベース音にぴったりくるかわかるからね。

H :ピアノで作曲するのと同じだね。

--- M : ギターソロはどうでしょう。スケールを設定して考えますか。それとももっとインプロに近いですか。


S :俺はギターソロを書くのに時間をかけるよ。まず速いソロが良いか、それとも遅い方が良いかを考え、それから1小節ごとにフレーズを決めていく。

H :俺は完全にインプロだね。でも時々ある程度の設定をすることがある。例えばすべてのフレーズをスケールノートで弾くと、確かに音としては正しいかもしれないけど面白味に欠けることがある。そんな時はスケール的には正しくなくても、聴いてカッコ良いと思う音を使うんだ。このコードに使えるスケールはこれ、という風に前もって決めてしまうのは、俺にとっては当たり前すぎる。セクションごとにソロを決めてしまうのではなく、全体的にインプロヴァイズすることによってソロの流れも良くなるしね。

S :俺は逆にそれができなくて、メジャー、マイナースケールをきちんと弾くタイプなのだけど、そのおかげで二人のソロスタイルに違いが出て面白い結果を産み出しているんじゃないかな。

--- M : (Hermanに)ブラジリアン柔術をやっていらっしゃるとのことですが、好きなファイターは誰でしょう。


H :俺は頭を殴られたり、ローキックを20発叩きこまれたりしたくはないのでファイターになるつもりはないのだけど、好きなファイターということであれば、グラップラー、ストライカーどちらにも好きな選手はいるよ。コリアン・ゾンビ(ジョン・チャンソン)などは良いね。Jon Jonesも黒いブルースリーという感じで好きだ。

--- M : あなたがへヴィメタルに興味を持ったのは、香港を離れてからですか?


H :11歳のときにフランスに移住して、そこでへヴィメタルを聴き始めた。香港にいたときは、へヴィメタルは一切聴いたことがなかったよ。香港では音楽はむしろ嫌いだった。

--- M : 香港ではへヴィメタルはポピュラーではなかったのですか?


H :ポップミュージックが主流だったからね。失恋がどうのなんていうのばかりさ。そういうのが好き奴もいるのだろうけど。

--- M : 今年再びLoudParkへ参加予定ですね。


H :前回よりもさらに素晴らしいものを見せるよ。前回も非常に良い出来だったからね。

--- M : ええ、本当にこれまでの人生で見たあらゆるライヴの中で最高のものの一つでしたよ。


H :どうもありがとう。毎回日本でプレイするたびに、どんどん良くなっているんだ。前回は前々回よりも良かったし。だから今回も、前回を超える内容になるよ。今年のハイライトだ。

--- M : 単独ライブの予定はありますか。確かにフェスティヴァルというのは素晴らしいですが、一方でもっと長いセットリストを見たいというファンも多いと思います。特にDragonForceは曲も長いですし、2時間、3時間見たいという人も多いと思いますが。


H :さすがに3時間は無理だよ!

--- M : ヘッドライナーのツアーでは、どのくらいの長さ演るのですか?


H :時によるけど、だいたい1時間30くらいかな。ファンから「もっとやってくれ!」なんていうリクエストがあると、それに応えて1時間45分くらいやってしまうような特別な時もあるけど。

S :その点最近のアルバムは曲が比較的短めなので、ライヴでたくさんの曲をやれる。今回のLoudParkは出番も前回より後だから、セットも前回より長めにやれるんじゃない?

H :そうかもしれないね。とにかくファンに言いたいのは、DragonForceのライブを見たければ、その機会を逃さないで欲しいということ。次があるなんていう保証はどこにも無いのだから。前回ももっとたくさんショウをやりたかったのだけど、結局LoudParkだけだった。アメリカやヨーロッパもツアーしなくてはいけなかったからね。だからDragonForceが見たければ、次があると思わず、必ず見に来てくれ。俺たちが死んでしまう可能性だってある訳だから。

--- M : 前回のライヴは本当に素晴らしかったのですが、わずか1時間だったのだけが残念でしたので。


H :楽しい時間という速く過ぎるものだよ。

--- M : では最後に日本ファンに向けてメッセージをお願いします。


H :日本のファンにはとても感謝しているよ。何しろファーストアルバムからサポートしてくれている訳だからね。2004年かな、"Valley of the Damned"の日本ツアーの時。

S :ああ、日本のファンはDragonForceが好きなんだなって実感したよ。サインしたりなんて初めての経験だったからね。イギリスじゃそんなこと一度も無かったよ。

H :イギリスではファンはいつも俺のところに来てたんだよ(笑)。まもなくニューアルバムがリリースされるけど、スペシャルエディションにはボーナストラック が何と6曲も入っていて、さらにDVDもついているよ!LoudParkへの出演もとても楽しみにしている。

--- M : どうもありがとうございました。




 今回は作曲の仕方について、とても面白い話が聞けたのではないかと思う。巷には作曲に関する書籍は溢れている。このコードで使えるスケールはこれである。このコードではこのノートを避けなくてはいけない。転調の仕方はこうである。コードには機能がある。これらは作曲という行為を効率的に学ぶために有用な知識だ。外国語を学ぶ際に、文法から入るのと同じ原理である。だが、英文法をマスターすれば、英語が自由に活用できるようになるとは限らないのと同様、音楽理論を身につけたからといって、素晴らしい曲を量産できる保証はどこにもない。実際にはミュージシャンの数だけ作曲の方法は存在していると言っても過言ではないだろう。「パワーメタルに合うコード進行には公式があり、新しいことをしようとするのは曲のクオリティを下げるだけ。」このような、現役ミュージシャンによる生の声はとても興味深い。主にビバップをルーツとする現在の音楽理論においては、代理コードなどの使用により、いかにコード進行をバラエティに富ませ、細分化していくかというのが一つの学習の軸になっている。Samのポリシーは、これと真っ向から対立しうるものだが、当然彼の行きついた境地も一つの真理である。「コード進行にはあまり凝らない方がいいですよ。」なんてアドヴァイスをしている本は、世界中探してもおそらくどこにも無いだろう。どうやれば良い曲というものが作れるのか、今一つピンと来ないという若いミュージシャンにとって、現役のミュージシャンによるちょっとしたアドヴァイスが、目を開かせるきっかけとなる可能性は大きいと思う。実際Iron Maidenのようなビッグネームであっても、同じコード進行パターンで数々の名曲を作り出しているのだ。そして今回DragonForceの二人は、気取ることなく非常に正直に、作曲の手のうちを明かしてくれたように感じた。何しろ具体的なコード進行のパターンまで明かしてくれたのだから。また転調というと難しく感じるかもしれない。ピヴォットコードにセカンダリードミナント。本を読むと色々と小難しいことが書いてあるが、「何かこの2曲似てるから、こっちメジャーにするか。」というようなノリで、名曲は生まれうるのだ。

 まもなくリリースされる新作"Maximum Overload"。先行公開されている曲を聞けばわかるとおり、大きな期待を持てる作品である。そしてその新作を引っ提げてのLoudPark出演。2014年はDragonForceファン、いやすべてのメタルファンにとってたまらない年になりそうだ


Herman & Mirai & Sam


川嶋未来/SIGH
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