【インタビュー】The fin.

ROCK NEXT STANDARD

Thursday, March 13th 2014

The fin.

若干22歳のメンバーからなるこのThe fin.。シンセポップ、シューゲ、USインディー、チルウェーヴ等の影響を感じさせ、まるで白昼夢を見ているようなドリーミーなサウンドスケイプ。邦楽/洋楽の壁を軽々と超えたサウンドはSNSの広まりにより、世界中から注目を浴びる存在に。現在その動向が最も注目されているバンドのひとつになったThe fin.にインタビューを敢行!

-- 3月19日にEPがリリースされるということもあり、急に最近忙しくなってきてませんか?都内でのライブの本数も増えてますよね。

Yuto Uchino:そうですね、急にここ3、4ヶ月で忙しくなりましたね。でも割とすんなり受け入れてますけど。


-- でも自分たちの目指してた所に向かってる感じですかね。

Ryosuke Odagaki:そうかも。最初はちょっと大変でしたけどね。でも、自分たちは今やってる音楽をそのままの形で、でっかい舞台でも出来るというのが良さだということをメンバーとも話してたので、この最近の変化は受け入れることは出来ました。


-- そういえば、今度さいたまスーパーアリーナでもライブされるんですよね?

Yuto Uchino:さすがにそれはビックリしたよね。(笑)


-- The fin.の音楽を聴いていると、テンポ感がゆったりなこともあって、旅をしてるような情景が浮かんできます。Uchinoさんはどういったことを想い描いて曲を作られているんですか?

Yuto Uchino:やはり、僕の中に情景っていうのは絶対あって。歌詞を書く時にもそうなんですけど、情景が「ステージ」のようにあって、曲のサウンドもそのイメージに沿う様に付随して作っていきますね。曲の全部がその情景のイメージで成り立つっていうか。


-- そのイメージの持ち主はUchinoさん?

Yuto Uchino:そうですね。(笑)


-- メンバーの皆さんは、Uchinoさんから曲を渡されるんですか?

Yuto Uchino:デモ段階での曲になりますね。といっても、特に「これはこうして」といった指示はしないよね。

Ryosuke Odagaki:そうだね。

Yuto Uchino:メンバーがデモを聴いた印象で、それぞれのパートを作っていってます。


-- お二人は付き合いは長いんですか?

Yuto Uchino:そうですね。6才から。(笑)

Ryosuke Odagaki:メンバー全員なんですけど。(笑)

Yuto Uchino:でも未だにメンバー同士で話は沢山するよね。


-- バンドを結成してどの位経つんですか?

Yuto Uchino:この四人が揃ったのは2012年の4月ですね。なので2年弱です。まあ、それまでもバンドはそれぞれやっていました。冴えない感じでしたけど。(笑)誰もライブに来てくれない、誰も聴いてくれないみたいな感じでしたね。


-- その頃って今やってる曲の原型のようなものはあったんですか?

Ryosuke Odagaki:なかったよね。

Yuto Uchino:うん。でも徐々に出来ていってはいたかな。でも一番大きな変換点は、俺の感覚の変化だと思います。元々アジカンのコピーをやってて、こういった日本のロックのフォーマットに則って曲は作らないといけないと思ってたんですけど、その感覚が徐々に変わるに従って、出来てくる曲も変化していきましたね。


-- そういえば、イギリス、フランスにも旅に行かれたんですよね。どうでしたか?

Yuto Uchino:それもバンドのメンバーで行ったんですけどね。(笑)でも、それで何かが変わったし、ほんとに良かったよね。


-- The fin.のサウンドってバンドとしては音数が少なく構成されていますよね?

Yuto Uchino:そこは意図して作ってます。サウンドがシンプルな構成で、それが強く出ているのが好きで。感覚としては足し算というより、引き算するように作っていますね。


-- それって、メンバー全員が同じ感覚を分かってないとできないですよね。

Yuto Uchino:はい。だから、曲作りのアレンジの時も「ここは音入れ過ぎだね」という風に音数を削っていったりして。


-- ライブを重ねるに従って、もう少し音を加えたいって思う事はありますか?

Ryosuke Odagaki:いやー、うちらの場合、出来る限り音数を減らしたいって思っているので。

Yuto Uchino:今より音数減らせると思ってるし、テンポも落とせると思ってるよね。

Ryosuke Odagaki:俺らの性格的に、もしライブ中にお客さんがウワーって盛り上がったら、逆にもっとテンポ落とそうってなると思います。(笑)

Yuto Uchino:僕らの音楽を聴いて緩く踊ってもらいたいんですよ。飛んだり跳ねたりではなく。正直半分くらい僕らの音楽に集中して聴いてなくても良いんですよ。例えば、お客さんが彼女とライブに来てくれて、お酒飲んで、そこに音楽が流れてて気分が良いみたいなかんじで。それでパーティが成立してるならそれで良いかなって。


-- なるほど。The fin.って強いて言えばチルウェーブといわれるサウンドに近いと思いますが、元々バンドを組んだ時から現在のようなサウンドって狙ってたんですか?

Yuto Uchino:チルウェーブ自体は好きでリアルタイムで消化してて、日本でこういう音をなんで誰もやらないんだろうって思ってはいたんですよ。ただ、いざバンドで曲を作るときは敢えてコンセプトとしてチルウェーブの曲をやろうぜ、っていうことは言わなかったんですよ。でも、俺が自然に作っていった曲にバンドがアレンジを加えたら、結果としてこうなったという感覚ですね。だから狙って作ったというよりは、普通にチルウェーブを自分のなかで消化していたから、自然に出て来たのかなと思いますね。


-- ちなみにメンバーのみなさんは聴く音楽は近いんですか?

Yuto Uchino:まあ、それぞれ違うんですけど、どっかで合わさっているっていうか。


-- あとThe fin.の特徴的なところとして、ボーカルの英詞とその発音の良さかなと思うんですが。

Yuto Uchino:それはよく訊かれるんですけど、なぜか分からないんですよね。まあ、日常の英会話ができるくらいです。(笑)あと英語歌詞で歌うって決めた時に、適当な歌詞で歌うんではなく、やるならちゃんとやりたいと思ったのがキッカケかと思います。だからその時はちゃんと勉強しましたね。


-- その英詞と歌声によってThe fin.の魅力は確実に増していると思いますよ。あと、歌詞はどういったことを歌ってるんですか?

Yuto Uchino:歌詞はめっちゃ抽象的なんですけど、場所があって人が居て、何か出来事があって、それが終わるでもなく終わるというか。起承転結が無いかんじで。最近歌詞について人に訊かれるようになって考えてみたんですけど、自分が一瞬感じた事を5分間に引き延ばして曲にしてるんだと思います。感じた時間は一瞬だと思うんですけど、その後に自分の中に残ったものを拡張して外に出している感覚ですね。意外と曲単位としてのテーマはあるんですけど、アルバムに並べてみるとそれぞれ異なってると思います。


-- それは面白いですね。曲を聴いている側としてはどこか共通した旅情のような情景を想起します。ただ、もし楽曲のテンポがもっと速かったら、聴いた後の感想は違っていたと思います。

Yuto Uchino:以前、言葉をそのまま言っても相手には届かないんだろうなと思ったことがあって。例えば僕が歌詞の中で「楽しい」と歌っても、それは単なる記号に過ぎなくて、聴き手の思う「楽しい」と記号としては同じですが、僕の思う「楽しい」と中身は違うと思うんです。だから極力、音と歌詞のキーワードだけ残して、聴く側が同じ感覚を持てるように心がけています。


-- 英詞ということで海外にもアピールしやすいですね。

Yuto Uchino:はい。英詞にした理由の一つは正に海外へのアピールというか、聴き手を選びたくなかったというのがあります。英語で歌うことで誰にでも届けられるチャンスがあると思いますし。実はかつて日本語で歌詞を乗せることにトライした時期もあったんですけど上手くいきませんでした。(笑)やはり曲を作る段階から英詞を前提に作っているので、自然にならなかったんだと思うんですよね。


-- あと今後なんですが、曲作りなど新譜に関してはどのような状況ですか?おそらくファンは早くフルアルバムを聴きたいという飢餓感がハンパないのですが(笑)

Yuto Uchino:いい感じです。(笑)ただ、今機材をパワーアップさせているので、本格的に進めるにはもう少しかかりそうです。まあ、全部自分の家でやってるので。


-- ああ確かに、自宅で録ってる感じが伝わってきて良いですよね。(笑)

Yuto Uchino:ちゃんとしたレコーディングスタジオだと色んな人がその場に居るので、ボーカル録る時に無駄に力んで固くなっちゃうんですよね。(笑)でも、自宅なら自分でリラックスして録れますからね。


-- で、次作はいつになりそうなんですか?(笑)

Yuto Uchino:そうですね、やはり衝撃の1stアルバムにしたいので、焦って中途半端のものを出すよりは、じっくり時間をかけて作っていきたいと思っています。

Ryosuke Odagaki:でも、ちゃんとアルバムを作っていこうという意思はあります。今回EPを出せたので、これで1stアルバムに向かえるっていうか。


-- 今後のThe fin.の想い描く活動はどのようなものですか?

Yuto Uchino:僕らとしては、やはり国内と国外を分け隔てなく活動していきたいので、そこはちゃんとやりたいですね。当然ライブパフォーマンスはちゃんとしたクオリティで出来るようにして。あと一番大切にしたいのはちゃんと曲を作っていくってことですかね。それができれば良い一年になると思います。


-- なるほど。では、今日はありがとうございました。最後に一言お願いします。

Yuto Uchino:そうですね・・・こういう時って何言えばいいのかな?(笑) 皆さんが好きに聴いてくれればいいと思いますので、よろしくお願いします。(笑)


大注目The fin.の1stEP!!

The fin. 『Glowing Red On The Shore EP』 3月19日発売

神戸在住の4人組インディーロック・バンド「The fin.」(ザ フィン)が、昨年12月よりライブ会場と一部店舗で販売していた1st EP『Glowing Red On The Shore EP』(2,000枚プレス)の生産終了を受け、EP収録曲6曲に未発表2曲を加え、4P紙ジャケット仕様で全国流通盤をリリースする。若干22歳とは思えぬ、80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リヤルタイムなUSインディーポップの影響やチルウェーヴ、ドリームポップなどを経由したサウンドスケープは、洋楽との区別が全くつかない程の完成度で、サウンドクラウドやYouTubeに音源をアップするとネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。既にMUSICAの鹿野淳氏、ROCKIN'ONの山崎洋一郎氏などから"バンドシーンを新しい時代に導くバンド"として紹介されるなど、昨今の洋楽クオリティの邦楽アーティストの中では規格外なスケール感を感じさせる存在となっている。




The fin. profile

The fin.
is
Yuto Uchino
Ryosuke Odagaki
Takayasu Taguchi
Kaoru Nakazawa

We are from Japan.


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Glowing Red On The Shore Ep

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The fin.

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