10-FEETのあの日、あの時 7
Tuesday, December 11th 2012
10-FEETにとって、通算3枚目となる4曲入りマキシ・シングル『RIVER』が2002年10月にMusic Web Recordsより発売されるや否や、オリコンのシングル・チャートに初登場30位で飛び込んだ。連載前回にも書いた。これはもう、彼らのそれまで一切ブレることのない音楽制作、ライヴ活動に対する真っ直ぐさ、一生懸命さ、真摯さを貫いてきた賜物以外の何物でもないと断言できる。当時、メンバーもこのチャート・パフォーマンスを聞かされたときビックリしたようだ。まず、TAKUMA(vo,g,key,blues harp)がこうひょーひょーとした感じで口火を切った。
TAKUMA 「オリコン入ったんや?みんな覚えてんの?」
KOUICHI(ds,background vocals) 「確か30位とか?」
――そ、オリコンで初登場30位だよ!
TAKUMA 「すごい!」
NAOKI(b,vo) 「そのとき『CDTV』(TBS系列で放映されている邦楽中心のTV音楽番組)を観ていたんですけど、「RIVER」のPV流れたときに一瞬なにが起こったんかわからんかった(笑)。そういうのが初めてやったんで」
――ビックリこいたと?(笑)
NAOKI 「マジでちょっとしたパニック状態なりましたもん(笑)」
改めて言うまでもなく、「RIVER」はバンドにとって代表曲中の代表曲の1曲であると同時に、今日までに残してきた“名曲”のうちの1曲でもある。これに異を唱える人はいないと思う。今もセットリストに組み込まれる頻度が非常に高い。ほかに「IN THE END」「FUTURE」「FELLOWS 2」の3曲が聴ける。「FELLOWS 2」は『springman』収録曲の日本語詞ヴァージョンだ。話は「RIVER」のPVに移った。
――1番最初にPVを撮った楽曲って確か「RIVER」じゃなかったよね?
NAOKI 「“EVERY”ですね」 (筆者註:『springman』のド頭を飾る楽曲)
TAKUMA 「“BE FRIENDS AGAIN”ちゃうん?」
NAOKI 「“BE FRIENDS AGAIN”は…」
KOUICHI 「一応PVっちゃPVやけど…スペシャ(SPACE SHOWER TV)とかで流してもらうようなちゃんとしたんは“EVERY”が最初」
先述したことの繰り返しになるけど、これもまた6、7年という下積み時代を送ったからこそ、だ。『springman』発売に伴うツアー・ファイナルを東京O-WESTでソールド・アウトにし、続いてマキシ『RIVER』がオリコンのシングル・チャート初登場30位をマークした、という“ステップ”をちゃんと踏んだ上で、バンドは次のフィールドへと足をかけた。メジャー・レーベルへの移籍だ。世界最大級のシェアを誇るUniversal傘下のNayuta Wave Recordsが、それだ。が、しかし、バンドにはメジャーにいったっていう想いはあまりなかったようだ。以降、TAKUMAとの一問一答だ。
「メジャー、インディーっていうようなことはあまり気にしてなかったんで、“わー、メジャーだ!”っていうようなことはなかったですね。ヘンに田舎者で(笑)、一定期間インディーでやり、仲のいい連れたちもインディーでやっているバンドが多かったし、インディーで成功している人たちもいっぱいいたから、正直言うとメジャーに興味がなかった時期だったんです。メジャーでなくてもインディーかつDIY(筆者註:do-it-yourselfの略で、人の助けに頼らず、自分たちの力でやり抜こうとすること)で作品のアートワークなんかも自分たちで決めていくっていうようなことをやりたいって思ってたんで、少し閉鎖的な部分はありましたね。だけどメジャーの人たちと出会っていろいろ話をし始めたところ、メジャーだ、インディーだ、なんていうことよりも、CDを作り、出す上で、一緒にやってくれるチームにどういう人たちがいるのかっていうのが1番重要やと思ったんですね。担当ディレクターに宣伝担当から社長やオーナーを含めて」
――メジャー、インディー云々とかじゃなく、どういう人たちと一緒にやっていくのか。それが1番大事だったわけだね。
TAKUMA 「そうですね。どこのレーベルとかって全然関係なくて、自分たちのことをどれだけ考えてくれはるか、どれだけ見てくれはるか、でした。なによりも一緒にやっていく上で、相手にとってどれだけ自分たちが一緒に仕事しやすいバンドであるか、当てはまる存在であるか、はたまた譲歩してくれるのかっていうことがすごい重要やなぁ、と。それまでに所属していたレーベルがいい悪いじゃなく、とにかくレーベルの人たちっていうのを知らなかったし、スタッフの顔ぶれすらもわからなくて。その後いろんな人たちと話をするようになり、こういう人たちともやってみたいなって。たまたまスタッフの1人がメタルとかコアな楽曲もすごい好きやったから、話が合って(笑)。前の所属レーベルには、そういう音楽が好きな人や、ボクたちのシーンなどに興味がある人がいなかった。もちろん、そういう人たちと一緒に仕事をしたことで得たものは非常に大きかったです。だけども、より面白いものを作りたい、よりよいものを作りたいっていう意味で話しているうちに、この人たちと一緒にやってみたいって思ったのがメジャーだったんです」
――それって、決して上昇志向っていうか野心っていうかがなかったっていうことじゃないよね?
「上昇志向は常に持っています。ただ、そういうものが自分のどこかにあるかとかは考えたことがない。どっかに転がってるとか、ここにいたらなんとかなるとかっていうような想いを頑なに持たないようにしてたっていうのはすごいあります。メジャーにいったとき人一倍警戒心を持ち、自分たちの足元をしっかり見ようっていう意識がすごく強くなったから。だから、あのままインディーでやっていたらひょっとしたら『RIVER』の次にもう1回もうちょっとポップな楽曲とか『RIVER』の進化形みたいな楽曲を作ってたかもしれない。だけどメジャーにいったがゆえにあえてダーティーに「nil?」っていう楽曲を作ったっていうのはあります。これは、これまで取材とかで言ってないことですけど、自分たちのなかではそう話してましたから」
2003年6月、通算4枚目となる4曲入りマキシ『nil?』は発売された。世間一般で言うところの、メジャー・デビュー実現だ。TAKUMAが「nil?」を「あえてダーティーに」と言った意味もわからなくはない。だけど決してダーティーなテイストの楽曲ではない。ただ、「RIVER」とは色合いも性格も異なる楽曲であることは間違いない。このマキシではあと「recollection」「MOB〜45 MOBSTYLES〜」(バンドが長年懇意にしているアパレル・ブランド、MOBSTYLESへのアンセム・ソング)、そして「springlady」の3曲が楽しめる。それから7ヵ月後の2004年1月、いよいよメジャー・デビュー・アルバムとなる『REALIFE』が発売されるのであった。
なお、今回もまた、ヘッダーのアーティスト写真を代えた。『nil?』発売タイミングで撮られたものだ。そう、このとき確かにTAKUMAは鼻ピをしていた(笑)。その後しばらくしてから自分は10-FEETに会うことになる…。
10-FEET関連タイトル
ここまでの連載のメンバーのコメントからもわかるとおり、3人はかなり洋楽ロックから音楽的影響を受けている。それがなければ今現在の10-FEETは存在しないと言っても過言ではないほどで、今なお洋楽ロックより刺激を受け続けている。そういうバンドの音楽的ルーツなどをものすごくわかりやすく教えてくれるコンピが発売される。それが今作で、自身初となる監修盤だ。SUM 41、RISE AGAINST、MR.BIG、WEEZER、FINCH、ASIAN DUB FOUNDATIONとパンク・ロックからラウド・ロック、はたまたエレクトロ・ミュージックと幅広く3人それぞれが選曲している。21組21曲入り。写真入豪華インタヴュー44P・歌詞・対訳・解説というヴォリュームながら税込1,980円というのは、めちゃくちゃ買い得だ。
10-FEET 最新作ニュース
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10-FEET 3年ぶりニューアルバム!
10-FEETニューアルバム「thread」9月19日発売!初回盤DVDには今年の京都大作戦の映像を収録!
■■■ 有島博志プロフィール ■■■
80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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同時連載中の「あの日、あの時」シリーズ & GrindHouse × HMV
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for Bronze / Gold / Platinum Stage.
初回限定盤
thread (+DVD)[First Press Limited Edition]
10-FEET
Price (tax incl.):
¥3,353
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(tax incl.):
¥3,084
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通常盤
10-FEET監修洋楽コンピ!
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Collection ROCK STUDY
Price (tax incl.): ¥2,075
Member Price
(tax incl.): ¥1,909Release Date:03/October/2012
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Grindhouse Magazine
releases!!!
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Limited Edition Greatest Hits 10-BEST 2001-2009 (+DVD, Limited Edition)
10-FEET
Price (tax incl.): ¥5,217
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(tax incl.): ¥4,800Release Date:08/December/2010
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Life Is Sweet
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,724
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(tax incl.): ¥2,506Release Date:09/September/2009
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Re:Springman+
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,860
Member Price
(tax incl.): ¥2,631Release Date:25/July/2007
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Limited Edition OF THE KIDS, BY THE KIDS, FOR THE KIDS! IV
10-FEET
Price (tax incl.): ¥2,786
Release Date:19/June/2013
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