10-FEETのあの日、あの時 8 『10-FEETのあの日、あの時』へ戻る

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2012年12月19日 (水)


10-FEETのあの日、あの時 第8回:メジャー・デビュー・アルバム『REALIFE』発売、そしてWARPED TOUR参戦!
文●有島博志(GrindHouse)

 このストーリー連載も今回で第8回目を迎えた。そして、ようやく初めて10-FEETのライヴを観て、メンバーにも会えたっていうリアルな話ができるときがきた(笑)。『REALIFE』発売直前の2004年1月10日か、11日のどちらかだったと記憶する。

 東京・新木場STUDIO COASTでその2日間にわたってVANS WARPED TOUR 04 WINTERが開催された。アメリカではかつて“夏の風物詩”とも言われた、可動式パンク・ロックの祭典の、ようは日本版だ。アメリカ勢としてアンドリューW.K.、THE VANDALS、THURSDAY、POISON THE WELLらが参戦で来日し、10-FEETをはじめELLEGARDEN、NICOTINE、COCOBAT、GUN DOG(現Pay money To my PainのKがかつて在籍していたバンド。すでに解散)といった日本勢が迎え撃った。STUDIO COASTをメイン・ステージに3つのステージが組まれ、代わる代わるバンドが出ては熱演を繰り広げた。10-FEETは2日間とも2ndステージのトリを務めた。さすがに季節が季節だ、STUDIO COASTの現在の入場口前に大きく縦長の白いテントが設置され、そのなかでバンドたちは演奏した。それが2ndステージだった。

 10-FEETが現在所属するNAYUTA WAVE RECORDSは世界最大級のシェアを誇るメジャー、Universal Musicの下部レーベル。そこの担当者からの紹介で、『REALIFE』で自分は初めて10-FEETをちゃんと聴くことができた。貸与されたプロモーション用CDで。連載前回でTAKUMA(vo,g,key,blues harp)が「スタッフの1人がメタルとかコアな楽曲もすごい好きやったから」と言っていたまさにその方で、自分も以前から懇意にさせていただいている方でもある。今作の第一聴時の印象がとても新鮮だったのを今もなお覚えている。パンク・ロック、メタル、ヒップホップ、レゲエなどの異音楽的要素の混ざり具合が面白く、日本語詞と英語詞のクロスオーバーが放つ響きも斬新だった。で、VANS WARPED TOUR 04 WINTERを観にいく、とその担当者に言ったところ、「10-FEETも出るんでぜひライヴを観てください」っていう流れになったんだと思う。記憶にないのだけど、メイン・ステージでの誰かのライヴを観終えてから2ndステージへと急いだ。かなりの数のお客さんが入っていて、すでに10-FEETは熱演の真っ最中でテントのなかは熱気でムンムンしていた。途中からだったので確か15、20分ぐらいしか観れなかったのだけど、ライヴの印象もすこぶるよかった。お客さんたちと真っ直ぐ向き合い、自分たちの持ち得るもののすべてを余すところなくストレートに発している、といったような“潔さ”みたいなのを感じ、素直に「カッコいいっ!」と思った。で、セットを終えてからしばらくして、楽屋裏でその担当者の紹介で初めてTAKUMA、NAOKI(b,vo)、KOUICHI(ds,background vocal)に会い、挨拶をした後、軽く立ち話をした。なにを話したのかまったく覚えてないのだけど(笑)、3人の額や首周りからはなおも汗が吹き出していて、それを拭い拭いしつつ話してくれたその“光景”だけは脳裏に強く焼きついている。それもまた、なんか好印象だった。

 余談ながらWARPED TOURは今も本国で毎年夏に全米各地を巡演している。ただ、ここ数年はもうパンク・ロックの祭典とは呼べない出演陣となっている。パンク・ロック勢の出演が激減し、そのぶんポスト・ハードコア勢やメタル勢の参戦が幅を効かせているからだ。時代の移り変わりというものを痛感させられる出来事、そして傾向だ。

 通算2枚目のフル・アルバム『REALIFE』発売から8年以上もの歳月が流れた今、自分が初めて10-FEETの音楽をちゃんと聴いたときに得た強い印象であるその“独自性”というものに関してぶつけてみたところ、TAKUMAはこう語った。

「みんなも同じだと思うんですけど、自分たちのやってることの一個一個にはなにかしらのルーツがあるんですね。なにかしらのモチーフがある時点で、系譜にまったく載らない音楽(つまり比類なき独自性による音楽)っていうのはないと思うんですけど、だけどいいものでも悪いものでもいびつさみたいなものっていうのを…“ここではこうはせえへんやろ”とか“これ素人っぽいな”とかっていうものをそのままにしてきた意識っていうのは少しありますね。“普通もうちょっとオシャレにするやん!”とか“ここもうちょっと男前にするやろ!”とかいうところをそうしてこなかったっていうのはなんかあった気がしますね」

 もしかすると、そういうのが10-FEETの音楽を彩る“独自性”の根幹に息づくものなのかもしれない。で、その頃のことをNAOKIがこう回想した。当時の彼の想いやアティテュードがよく表れた発言だ。

「インディーでやり続けようが、メジャーにいこうが全然無関係でしたね。あのときもメジャーにいくっていうよりも単純にレコード会社が変わっただけって思ってましたから(笑)。だから音楽に対しても、なんに対してもそれまでのスタンスは変わらずっていう想いが強かったですね。正直、『REALIFE』をメジャー移籍第1弾!って言われたり、そういうやり方をされるのもイヤでしたから(笑)」

 KOUICHIが続いた。

「メジャーにいったことでいろんなイベントやフェスティバルに出られるようになったのは素直に嬉しかったですね。だけどイベントやフェスって、基本最初は僕たちにはアウェイやと。だからすごく勉強になる場所でした、今でもそうですけど。いろんなバンドのライヴのやり方とかを観れるし。そういうのを勉強する場所なんだな、と。だから学んだことはめっちゃ多かったですね」

 その意見に対して、TAKUMAはこう言った。

「フェス=ビッグ、サクセスって感じでした(笑)。フェス→ビッグ→サクセス→スゴい、みたいな。“またひとつ夢が叶ったな”と。いまだにふと思い出します、そのときのことを。コピバン(=コピー・バンド)時代も含め、ライヴが決まり、そのライヴが近づいてきたらいっつもそのライヴの前日にWoodstock Festivalのステージで10、20万人、ありえない人がいる中で歌い上げる自分をイメージし、それでなかなか寝つけずなまま当日迎えるっていうのは、本当にフェスに出るようになってからもしばらく続いてましたから(笑)。」

 KOUICHIとTAKUMAのフェス出演に対する捉え方、考え方がまるで違うのが面白いではないか(笑)。TAKUMAの言ったWoodstock Festivalとは、‘69年にニューヨーク州郊外で4日間にわたって開催された世界初の大規模な野外ロック・フェスティバルのこと。4日間で計40万人を動員したロック史にさん然と輝く祭典で、その後のすべてのフェスの手本ともなったものだ。なお、ヘッダーの写真は今作発売タイミングで撮られたプロモーション写真だ。


10-FEET関連タイトル

VA / 『ROCK STUDY』(2012年)
ここまでの連載のメンバーのコメントからもわかるとおり、3人はかなり洋楽ロックから音楽的影響を受けている。それがなければ今現在の10-FEETは存在しないと言っても過言ではないほどで、今なお洋楽ロックより刺激を受け続けている。そういうバンドの音楽的ルーツなどをものすごくわかりやすく教えてくれるコンピが発売される。それが今作で、自身初となる監修盤だ。SUM 41、RISE AGAINST、MR.BIG、WEEZER、FINCH、ASIAN DUB FOUNDATIONとパンク・ロックからラウド・ロック、はたまたエレクトロ・ミュージックと幅広く3人それぞれが選曲している。21組21曲入り。写真入豪華インタヴュー44P・歌詞・対訳・解説というヴォリュームながら税込1,980円というのは、めちゃくちゃ買い得だ。
文・有島博志(GrindHouse)

10-FEET 最新作ニュース

■■■ 有島博志プロフィール ■■■

 80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。
 2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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