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2011年4月11日 (月)


『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV

音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第18弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。 HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必見必読です!




mito mito from clammbon
クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
MMMatsumoto MMMatsumoto  from「MARQUEE」
ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。



どもです、ミトです!お待たせいたしました、『MMM Radio Psychedelic』vol.18配信開始でございますっ!!
まず、今回の最大のトピックは、「mito、5月18日にSolo ALBUM発売決定」!!!その記念といたしまして、
MMM特別企画『mito soloラジオインタビュー!&世界初mito solo音源紹介!!』
をやっちゃいます!!いや〜、ずーっとずーっと黙っていたのでやっと皆さんにこのご報告出来て本当に嬉しいです!!
もちろん、『MMM』の本編もぬかりなくっ!最初からしっかり聞いていただけると、より特別企画が楽しめるようになっていますっっっ
そして、音源初ON AIR…う〜ん、わくわくしてきました!!それでは、いってみましょう!!!





【MMMRadio Psychedelic 2011 Vol.18】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介

1st set   Robert John Godfrey / The Fall Of Hyperion


クラシック音楽を学んでからロックへ転向するミュージシャンが、僕は好きだ。彼らはアカデミックを武器に全く違う角度からロックを解体し、再構築する。そしてその多くはクラシック界隈にも卑下され、ロック畑からも白い目で見られるが故に、とてつもないコンプレックスと軋轢をエネルギーに替え、いままで聴いたことのない作品を僕らに届けてくれる。このロバート・ジョン・ゴドフリーは、まさにその人生の模範と言っても過言ではない。イギリスの超注目株(だった)バンド[BARCLAY JAMES HARVEST]と出会いロックに目覚め、そのまま活動を共にしようと誓うも方向性の違いを理由にマネージメントから干され、その悲しみを胸にCHARISMA Labelと契約。そして作られた本作に秘めた新たな音楽の可能性、、、それは、彼が後に結成する究極のシンフォニック・ロック・バンド[ENID]への布石になるのだ。

解説 by mito

mito 「僕、最近オーケストラルなモノが相当気に入ってるらしく、なんか“どハマリ”しちゃって。 でもあんまり評価が高くないんですよ、特に日本人の方には。たぶんリズム的な要素が少ないから?」
MMMatsumoto 「いわゆるロックっぽいドラム・ベースみたいなアンサンブルがないから、シリアスに聴こえちゃうんだと思うんだよね」
mito 「まさに前回僕が紹介したOwen PalletとかSufjan Stevensみたいな、最近の突出したアメリカ的なオーケストラル・サウンドが巷を席巻してるわけじゃないですか。なんかこういうの(Robert John Godfrey)を聴くと、ある種一周して「ココらへんの方がカッコイイんじゃない?」ぐらいな」
MMMatsumoto 「うんうん。それはね、わかるね」
mito 「プログレッシヴとしてコレを聴くんじゃなく、今の…それこそOwen Palletとかがやりたかったコトの先駆者的な」

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2nd set   Alice Coltrane / Transfiguration


名前をみればもう分かるであろう、「ミスターGiant Step」ことJohn Coltraneの妻であり、ピアノ、オルガン、ハープの奏者。その演奏スタイル、そして作品の斬新さゆえ、ジャズ界隈から白い目で見られていた彼女は、時を経てヨーロッパのクラブシーンからまた再燃し、その強烈な存在感を見せつけることになる。特にこのアルバムで演奏されるオルガンの演奏はその先のデトロイト・テクノを予見させるかのようなコズミック感溢れるプレイ!!そして、迷うこと無くオーケストラをコンボ演奏に入れるスタイルは、その後のニンジャ・チューン在籍アーティストたちの多くが提示したフューチャリスティック・クラブ・ジャズの手本にもなっている。後に彼女はサイ・ババの信者になりインド音楽にも傾倒するが、その音楽もインド音楽で言うクロスオーヴァー(反古典スタイル)からも逸脱するほどの作品ばかりで、未だにまっとうな評価を与えられてるとは言いがたい。まさにアウトローを地でいく音楽家だった。

解説 by mito

mito 「あの頃ぐらいまではジャズは相当前衛的だったと思うんですよ。最先端だと。ただ、ロックの“勢い”っていうところで若干陰ってるだけの話であって、本来ジャズっていうのは逆に先見すぎてるっていうか。だからある種、時代の空気に呼応出来るぐらいの存在感を示してたんだと思うんですね」
MMMatsumoto 「そうだと思うね。元々ジャズっていうのはさ、そういうモノだったわけだよ。アバンギャルド・ミュージック以外の何物でもないっていうか。“新しいコトをやることがジャズ”っていう定義なんだよね」
mito 「そう!そうなんですよ〜!そこらへん結構みなさん、アカデミックすぎる発想になってしまうのかもわかんないけど、僕は絶対違うと思ってて」
MMMatsumoto 「70年頃って多分そういうエネルギーが1番ピークだからさ、ジャズもそれに引っ張られてるっていうか、ジャズはその上で爆発してる感じがするよね」

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3rd set   静寂
/ You Should Prepare To Survive Through Even Anything Happens


灰野敬二、ナスノミツル、一楽儀光の3人が織りなす、究極の3ピース。ギターを床に引きずるような、耳にこびり付いてはなれないディストーションギターが鳴り始めると、それを地面の底から呼応して這い出てくるかのように、ベースの図太くブーミーな音がアンプから漏れだす。そして全ての鉄筋が時間軸を無視して、まるで急速に錆びて朽ちてゆくようなけドラムがスピーカーを縦横無尽に這い回り、あとはその崩れ落ちてゆく破壊音と破裂音と共鳴するように弦楽器が悲鳴を上げ続ける、、、
バンド名から真逆の位置にあるようなその音楽に、灰野敬二という人はあえて無音を定義する。 それは僕らがいままで味わったことのない衝撃、混乱、狂気を命がけで演奏という形に内包した、彼だけが見る「音楽の果て」なのかもしれない。僕らは彼から学ぶべきことが多過ぎて、ただただ彼の後ろ姿を追いかけてゆくのが精一杯なのだ。

解説 by mito

mito 「第一声で誰かが判るっていうのは、ある種強力な武器ですね」
MMMatsumoto 「最高の武器でしょうね(笑)」
mito 「何でコレを挙げたかというとですね、前に僕お話したかもしれないですけど、何と灰野敬二さんと一緒にセッションすることが出来たんです!いや〜もう感動しましたね!」
MMMatsumoto 「優しい人だよね」
mito 「ホントに。で、音楽に対してホントに真摯な方ですね。“音楽”と“生きること”が同列にあり、それがある種哲学化しちゃってるっていうか。全てが音楽になっちゃってるっていう」


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4th set   ミラーボールズ / ネオンの森


世にロリータ・ヴォイスは数あれど、こんな素朴なロリータ・ヴォイスはなかなかありません。なぜなら素が見えるから。例えば原田郁子や安藤裕子らもそうだけど、本人がコントロールできてない瞬間というのがある。あれが素朴。ミラーボールズの歌声も至高。というよりも、この男女デュオは、国内では嘘つきバービーと並んで、感性上も音的にもゆらゆら帝国直系。ミラーボールズの場合は特にヴォーカル・スタイルが。こちらの話題の方が先か。最新アルバム『ネオンの森』ではゲスト参加も多くバンド体制での収録曲もあるが、基本はアコギ2本+魅惑のその女性ヴォーカルという極めてシンプルなスタイル。ライヴも同じく。これで完璧踊れるグルーヴ・サウンドを全開するから驚きだ。GSテイストも感じるからキノコホテル好きな人達もOKかと。また、やくしまるえつこに通じるいい意味での“つたなさ”もある。

解説 by MMMatsumoto

MMMatsumoto 「なんていうのかな…素朴な感じがするロリータ系なんですよ」
mito 「“素朴な感じがするロリータ系”ってある種“萌え”ですよね(笑)」
MMMatsumoto 「うんそうなんだよ。でも“萌え”なんだけど萌えじゃないラインなんだよね。僕“萌え”っていうのは一種のポーズの極端なモノだっていうか、フェイクだと思ってるのね」
mito 「なるほど」
MMMatsumoto 「“萌え”っていうのは、分かっててそれをやっているわけだから。ただ、この2人は分かってない、っていうか。産まれてからこのかた分かったことがないだろう、っていう声なんだよね」


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5th set   THE SUNDAYS / reading,writing and arithmetic


1990年前後のUKギターポップの金字塔。この筋なら、これを聴いてください、これを! 断言します。80's UK ネオアコのナイーヴさを抱えたままパーっと晴れ、当時台頭し始めた所属レーベルであるクリエイションと共に、一気に時代を90年代に進めた印象がある。全曲、程よい陰影の付いたサウンド感が魅力。そこに美メロ。これを紅一点ハリウェット・ウィーラーの高完成度ヘタウマ(???)な歌声が彩る。彼女の“素”でチャーミングな歌声は、今聴いてもまったく色あせていない。当時も大人気で、このアルバム直後の来日公演も盛り上がった。バンド自体は短命だったけれども、ネオアコとかギターポップといった文脈で収まりきらないポピュラリティーを、インディーから獲得出来ているという点でも注目の1枚だ。絶妙としか言い様のない、そして彼女達もこの1作でのみ成し得たまさに快挙なバランス感。これには普遍的なものを感じる。

解説 by MMMatsumoto

MMMatsumoto 「なんかね、声の素朴感っていうのに自分はかなり惹かれてると思うんですよ。その人の素が見える瞬間っていうのかな。郁子ちゃんとか安藤裕子とか聴いててもその瞬間あるな、といつも思ってんの。「あ、この音域のトコ!」って感じなんだけど」
mito 「はいはいはいはい」
MMMatsumoto 「たぶんね、本人がコントロール出来てないところのような気がするんですよ」
mito 「うん、僕がプロデュースする時に一番気にするのは実はそこで。歌がちょっとしゃくれたり、ちょっと裏にひっくり返ったりしたモノを消そうとするヤツを許さないんですよ僕は(笑)」
MMMatsumoto 「それすごい分かる!」
mito 「コレが良いんだろ!っていう。僕の中ではそれは“萌え”だと思うんですけども」
MMMatsumoto 「あ〜!そういうことか!」
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     mito
DAWNS

6th set   mito / DAWNS


4/20にベストアルバムを2タイトル同時リリースするクラムボン、そのメンバーであり、自身のソロプロジェクト“micromicrophone”“FOSSA MAGNA”“dot i/o”としても活動するmitoが、新たに“mito”名義としてのソロアルバム『DAWNS』をリリース。 共同レコーディングに美濃隆章(toe)、マスタリングに砂原良徳を迎え、柏倉隆史(toe) / 徳澤青弦カルテット / コトリンゴ / Ametsub / agraph / haruka nakamura / Uyama Hiroto / 益子樹(ROVO) / 斉藤哲也(UooB)がゲスト参加。作詞では盟友である磯部正文(ex HUSKING BEE)、細美武士(the HIATUS)、中川翔子や平野綾などの作詞・楽曲提供で活躍中のmeg rock(メグロック)が、そして対訳にクリス智子が参加。

さらに、プロデュースワーク / 作詞曲 / Remixなど、mitoが他アーティストのために手掛けた作品の中から厳選されたモノをコンパイルした、2枚組の作品集『mito archive 1999-2010』もリリース。

  『mito archive 1999-2010』はコチラ!


mito 「はい、というコトで今回は特別にmitoソロ音源のお話を。アルバムタイトルは『DAWNS』っていう」
MMMatsumoto 「“夜明け”ですね」
mito 「いっぱいある夜明け、ですね。まぁ別にタイトルはそんなに深い意味はないんです。英語の好きな言葉っていくつかあるけども…、“Go”とか“Back”とかって分かりやすいじゃないですか。“Go”って言ったら“ゴー”じゃないですか。で、“DAWN”っていうのもなんか、夜明け…ドーンみたいな(笑)」
MMMatsumoto 「ギャグ(笑)?」
mito 「いやいや!違うの違うの(笑)。(DAWNの)音と(夜明けの)景色とがものすごくリンクしてるっていう。だから“DAWN”って言葉がすごく好きで」

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今月のMARQUEE

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    MARQUEE Vol.84

    [ 2011年04月10日 発売 / 通常価格 ¥800(tax in) ]






今回は盛り沢山。増ページです。第一特集に1st フルアルバムを完成させた黒猫チェルシー。第二特集には強力な女性ヴォーカルを擁する新鋭ロックバンド、Heavenstamp。ともに本格的撮影と様々なインタビューを敢行。巻頭特集には、ゆら帝なき後を担う嘘つきバービー、巻末特集には、音×写真×旅日記×8mm映像という特殊ソロ作品をリリースする凛として時雨の中核 TK。そしてオープニングを神聖かまってちゃんが、エンディングをやくしまるえつこが音楽担当したアニメ『電波女と青春男』を記念して、神聖かまってちゃん・みさこと新房昭之監督が対談。更にはYUKIインタビュー、capsule両名の一層突っ込んだインタビューを特殊仕様ページで。更に更にCORNELIUSや砂原良徳の各インタビュー、計5時間半に渡ったクラムボンの必読“オフレコ”ヒストリー・インタビューの前編も。YouTube世代特集では、未公開写真多数でミドリ、鋭すぎる新作をリリースするオワリカラを特集クラスで徹底取材。その他、女王蜂ライヴレポ、キノコホテル、0.8秒と衝撃。、amazarashiメール・インタビュー、ねごと meets 詩人・銀色夏生、killing Boy 木下理樹が本気で語る“これからのミュージシャン像”などなど。あと、さよならポニーテールが特別に2P漫画を書き下ろしてくれました。音楽を通じてパワーを、もう一度! ここから!

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