Architectsインタビュー

Wednesday, January 12th 2011



interview

Architects

 2000年以降のイギリスにおいて、LOSTPROPHETS、BULLET FOR MY VALENTINE、FUNERAL FOR A FRIENDなどが、ラウド・ミュージックのシーンから飛び出して今ではナショナル・チャート上位に君臨しているが、現在ではハードコア/メタルコア・シーンが注目されている (第68回 押忍! パンク道場参照 )。
世界的にブレイクを果たしたBRING ME THE HORIZONが昨年にニュー・アルバム「THERE IS A HELL〜」を、そして彼らと共に歩んできたARCHITECTSが2011年1月19日に最新作「THE HERE AND NOW」をリリースする。全世界を股にかけて活躍する彼らを筆頭に最もホットなシーンなのだ。

ここで「THE HERE AND NOW」リリースを目前に控えたARCHITECTSへインタビューをした。『自身の集大成』というこの4枚目のフル・アルバムに込めた想いをドラマーのDanが語ってくれた。(※これは2010年12月に行われたインタビューです)

interview : Dr Doom
DOOM PATROL FOUNDATION


--- ニュー・アルバム「THE HERE AND NOW」の中で既にライヴでプレイしている曲はありますか?

Dan Searle (Dr/以下D) : "Day In Day Out" と "Delete, Rewind" をライブでやったよ。それから "Learn To Live" のリハーサルもやってる。みんながこの曲を知ってくれてる状態でプレイするのが楽しみだよ! CDが発売されたらほとんど全部演奏するだろうから、どれをやらないのか選ぶのが大変になりそう。

--- 本国イギリス以外でのあなた方の人気について、自分たちで今、どう感じていますか?

 D : まだまだこれからという感触だね。俺たちはいきなり一瞬で売れるタイプのバンドじゃないからさ。バンドを始めた時から努力に努力を重ねて一歩ずつ前進してきたって感じなんだよね。来年は今年よりも海外で注目されるようになってくると思うけど、これからもっと努力しないといけないなって思ってるんだ。今回のアルバムで一番の挑戦はアメリカ進出なんだよね。

---今回の作品を手がけているプロデューサーのSteve Evettsの仕事は、あなた方のサウンドもとても合うように感じています。彼を起用するまでのいきさつを教えてください。

D : 最初にみんなで一緒に仕事をしたいプロデューサーのリストを作ったんだけど、そのリストのトップにあったのがSteveの名前だったんだ。俺たちは彼が関わったCDのサウンドが大好きだし、彼が手掛けているバンドには俺たちが大好きなバンドがたくさんいるからね。だから彼にプロデューサーをお願いしたっていうのは自然な流れではあったんだ。作品のサウンドは今までより断然オーガニックになった。けどね、Steveは仕事に厳しかったよ。おかげでこの結果が出せたんだけどね。このアルバムはライヴ・バンドとしての俺たちを表す最高の作品になった。全体にエネルギーがみなぎってる感じでさ。

--- アートワークを担当しているJohn Barmbyは、YOUR DEMISEやLOWER THAN ATLANTISの作品も手がけた方ですよね? 前述の2バンドはあなた方と親交の深いバンドだと思います。Johnもその間の友達なのですか?

D : うん、俺たちは仲が良いよ。というか、実はJonは俺の親友なんだ。地元にいる時は彼とは、ほとんど毎日会ってて、俺がイギリスとヨーロッパをツアーするときは彼が俺のドラムテクなんだ。彼はすごくいいアートワークを作ってくれた。ほんとに優秀で才能のあるグラフィック・デザイナーだよね。

--- 「THE HERE AND NOW」のサウンドは、今までのファンを裏切ることなくネクスト・レベルに到達していると思います。ハードな部分もメロウな部分も、楽曲がより素直に作られているように感じました。ソングライティングのときに気を遣ったことはありますか?

D : 俺たちは今回、まさに自分たちがやりたい通りにやったんだよね。もしかしたら曲は今まで俺たちが書いていたものより少し型にはまったような感じになったかもしれないけど、逆に俺たちの型ができてきたとも言えると思うんだ。曲の作りも過去のものよりシンプルになってメロディーも増えてる。Samは才能のあるボーカリストだし彼に色んなことをやってもらう余地もほしかったからさ。今回はそれを実現できて良かったと思ってるし、彼も存分に力を発揮してくれた。

--- 歌詞を通してキッズに伝えたいことはありますか?

D : もちろん。このアルバムは実にポジティブな内容で、精一杯生きてほしいっていうメッセージを込めてるんだ。人生がどんなに素晴らしいものなのかって忘れがちなことだし、ついついネガティブなことに気持ちがいってしまうけど、生きているってことがラッキーなことだっていうのを常に忘れちゃいけないんだと思う。みんなそれぞれ問題は抱えているだろうし、その問題の中にはまり込んで行き詰まってしまうこともあるけど、そこから上がってくるのは大変だけどすごく大事なことだしさ。それをこのアルバムを通してみんなに伝えたいんだよね。

--- "Day In Day Out" に続く2本目のオフィシャル・ビデオ "Learn To Live" はどのようなビデオにするつもりですか?

D : 数日前にロンドンでStuart ("Day In Day Out" ビデオのディレクター) と撮影をしたよ。大成功だったね。キッズをたくさん呼んでビデオ撮影に参加してもらったんだけど、実際の映像はまだ見てないから完成がどうなるかは分からないんだけどさ。Stuart Birchallは素晴らしいディレクターだからものすごくいい作品に仕上がることは間違いないね。

--- BRING ME THE HORIZONやGALLOWSはもちろん、あなた方やYOUR DEMISEなど、現在、イギリスのバンドの勢い良く世界へ飛び立っていると思います。イギリスのバンド、シーンについての魅力は何だと思いますか?

D : 他のどこの国よりもイギリスは個性のあるバンドを排出してきたと思うんだよね。他のポピュラーなバンドの真似でないオリジナルのさ。自分たちがやりたいことを自分たちで考えて表現するっていう。だからイギリスから出たバンドには有名になるものが多いと思うんだよ。過去50年くらいで見ても、BLACK SABBATH、PINK FLOYD、LED ZEPPELIN、THE BEATLES、RADIOHEAD、COLDPLAY、MUSEと、どのバンドもたくさんの人たちに影響とインスピレーションを与えてきてる。イギリスには壮大な音楽の財産があると思うよ。

--- 2010年にリリースされた中でベスト・アルバム、もしくは一番よく聴いた音源を教えてください。

D : DEFTONES「DIAMOND EYES」、JONSI「GO」、KING OF LEON「COME AROUND SUNDOWN」 、LOWER THAN ATLANTIS「FAR Q」、BRING ME THE HORIZON「THERE IS A HELL, BELIEVE ME I'VE SEEN IT, THERE IS A HEAVEN LET'S KEEP IT A SECRET」、COMEBACK KID「SYMPTOMS + CURES」、LET LIVE「FAKE HISTORY」って感じかな。

--- オフのときにやってる最近ハマっていることや趣味ってありますか?

D : オフのときは大体ジムに居る。ツアー中やバンドの仕事をしている間は太っちゃうし、すっかり体が鈍るからね。後は、家族や友だちとの時間を大事にしてるよ。あんまりみんなとゆっくりする時間がないから貴重なんだ。

--- 最後に年明けからの活動について簡単に教えてください。

D : またたくさんツアーをすることになる。呼んでくれるとこにはどこでも行くからね!

「Day In Day Out」 PV


profile

 2004年、イギリスはブライトンにて、ドラマーのDan、ギタリストのTomの双子を中心に結成されたARCHITECTS。2006年リリースのデビュー・アルバムの頃、彼らの平均年齢は17歳だった。現在に至るまで数えきれないツアーを続け、アルバムをコンスタントにリリースし、4枚目のスタジオ・アルバムとなる本作「THE HERE AND NOW」が完成した。

ヴォーカリストのSamは自身のバンドについて、『俺の人生で誇れるものは他に何もないよ』と微笑みながら語る。『俺たちは今まで常に1つの何かに向かって動いていたと感じてるんだ。そしてその何かがこれだよ。「THE HERE AND NOW」はARCHITECTSの集大成であると同時に、過去4年間を10曲入りの作品にまとめたものだと言える』 この弱冠21歳の若きフロントマンはジョークを言ってるわけではない。前作3rdアルバム「HOLLOW CROWN」が最高のメタルコア・アルバムだとすれば、本作「THE HERE AND NOW」は偉大なる前進を示した作品なのだ。 そこには、幾度となく行われたアメリカでのツアー生活の成果を見ることもできる。激しいツアー・スケジュールをこなすうちに、疲れ果てた彼らは悟ったのだ。『俺たちはとにかくうんざりしていて、何もかもに対してイライラしていたんだ』とSamは言う。『バンドをやることにうんざりしていたし、家から離れることにもうんざりしていた。でもある日メンバー全員で集まって座っていたときに『クソ! 俺たちが今これができてることって、もしかしてものすごくラッキーなんじゃないか? 自分たちのやりたいことをやってさ。だったらもっと楽しまないとダメなんじゃないか?!』って気付いたんだよ』 ギタリストのTomが『今この時間、この場所を生きて毎日を楽しむべきだ』と言い、そしてフロントマンのSamはこう続けた。『Tomのコメントは俺たち全員にとって納得のいくものだった。俺たちは、今手に入らないものに対して文句ばかり言ったりしないで、精神的に成長して今あることを楽しむべきだということに気付いたんだ。バンドとして楽しい部分のことを忘れてしまっていたんだよね。その時アメリカにいたんだけど5人で大笑いしてそれから楽しんだんだよ』

 THE DILLINGER ESCAPE PLAN、STORY OF THE YEAR、HATEBREED、EARTH CRISIS、EVERY TIME I DIEなど、数々の歴史に残る作品をプロデュースしたSteve Evetts。本作「THE HERE AND NOW」は、彼をプロデューサーに起用し、6週間を費やしてレコーディングされた。そしてマスタリングを担当したのは、FALL OUT BOY、HATEBREED、THE DILLINGER ESCAPE PLAN、CONVERGEなど、数々の作品を手がけたWest West Side MusicのAlan Douchesだ。
 また、このアルバムには2人のスペシャルなゲスト・ヴォーカリストが参加している。COMEBACK KIDのAndrew Neufeldが "Stay Young Forever"、THE DILLINGER ESCAPE PLANのGreg Puciatoが "Year In Year Out" で歌っているのだ。この2人は、共にARCHITECTSが世界中をツアーする中で出会った仲間だ。

 この作品は怒りに満ちたものではない。『この作品は俺たちにとって初めてのポジティブなアルバムなんだよ』と、ドラマーのDanは言う。『バンドってみんなネガティブで怒りに満ちてるよね。でも俺たちに特別怒りっぽい人間はないんだ。この作品には、それが完全に現れている。作品全体が俺たち、それから他のみんなが人生そして今やっていることを楽しむべきかをコンセプトにしてる。生きている時間は無限じゃないからね』 "Year In Year Out" は、今日できることを明日に先送りしない、毎日を今日が最期の日だと思って生きることを歌っている。"Learn To Live" には、彼らの反発力や、トレンドや傾向の中で生き残っていくための決意を反映させたアンセム・ソングだ。

 デビュー・アルバム「NIGHTMARES」は2006年、2ndアルバム「RUINS」は2007年、3rdアルバム「HOLLOW CROWN」は2009年にリリースされている。彼らが歩みを止めたことは今までに一度してない。絶えずツアー生活をこなしてきたのだ。AS I LAY DYING、UNDEROATH、PARKWAY DRIVE、GALLOWS、ATREYU、COMEBACK KID、そして盟友のBRING ME THE HORIZON。第一線で活躍する彼らと並んで活躍し、イギリスのDOWNLOAD FESTIVAL、SONISPHERE FESTIVAL、ドイツのWITH FULL FORCE FESTIVAL、オーストラリアのBIG DAY OUT FESTIVALなどの大舞台に立ち、自身の音楽を世界規模で広めてきた。 『これは俺たちが今まで作った中で最もリアルなアルバムだ。音楽的にも凄く正直だし、正に俺たちがやりたかったものなんだ』 本作が完成したとき、Danは言った。『自分たちが我慢しないことで10倍良い作品になったよ』 ARCHITECTSの歩みはこれから加速する。

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