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2010年9月13日 (月)

コトリンゴ

コトリンゴ、スペシャルな邦楽カヴァー作品をリリース!

コトリンゴ
『picnic album 1』 / コトリンゴ
コトリンゴの邦楽カヴァー集。コトリンゴの持つファニーヴォイスとピアノテクニックの2つが融合した独特の世界観を、余すところなく堪能できる作品です。その卓越したピアノテクニックと、ふわりとした独特のヴォーカルスタイルで2006年坂本龍一プロデュースでデビューしたコトリンゴ。過去3作のALBUMはいずれも各媒体から高い評価を得ており今までに手掛けたCMは多数、最近では映画音楽でも引く手数多です。今作はそんなコトリンゴの初の邦楽カヴァー集。誰もがどこかで聴いたことがある、なつかしいあのJ-POP楽曲達をコトリンゴのピアノと独特のアレンジ、ファニーヴォイスが新たな息吹を吹き込みます。


本人による全曲解説

大好きな曲たちを、慎重に大切にカバーしてみました。
コトリンゴ

「恋とマシンガン」
高校時代、それまで洋楽に夢中だった私はある日突然渋谷系に目覚めました。 フリッパーズの一枚目のアルバムや、車のCMで使われていた"Groovetube"ももちろん大好きなのですが、今回はフリッパーズの曲の中でも特に有名なこの曲をカバーさせていただきました。 丁度レコーディングしている時がワールドカップ真っ最中で、休憩がてらチラチラテレビを見ながらピアノを録ったので若干アフリカの風を感じる様な、いつもより気合いの入った様なピアノになりました。リズムトラックを□□□の三浦くんにお願いしてにぎやかな感じにしてもらいました。ハリセンの様な音と、まな板の音が気持ちよいです。
「渚」
丁度進路を決めなければいけなかった頃、私はアメリカの大学に行きたかったので夜行バスに乗って東京に行き、留学説明会みたいなものに参加したりしてました。バスの中ではずっとカセットウォークマン(!)でスピッツのアルバムを聴いて、バスから見える朝の富士山に感動したりしてました。スピッツのどの曲を聴いても甘くせつない感覚がよみがえったり、また新しく生まれたりします。私の1stアルバムの頃からずっとお世話になっている、徳澤青弦さんにチェロをお願いしました。最近ライブで二人で演奏するのが楽しくて、その感じも出せたら良いなあと思いました。
「シカゴ」
クラムボンを初めて知ったのは留学中一時帰国していた時に見たケーブルテレビの音楽チャンネルでした。”シカゴ(病み上がり)”のPVが流れていてなんだか「ぴーん」と来てしまった私は、急いでCD”まちわび まちさび”を買い、アメリカに戻ったのでした。この”シカゴ”のオリジナルバージョンを知ったのは、実はその後だいぶ経ってからのフジロックなのですが今回は、若干”病み上がり”バージョン寄りのカバーと言うことで。高野寛さんに同じアルペジオのループの様なギターをループではなく実際にずっと(!)弾いていただきました。さすがの集中力でした。そしてパーカッションは神谷洵平さん。大橋トリオさんのサポートをさせて頂いた時に一緒にツアーをまわりました。最後にぐわ〜っと盛り上げてくれるアイディアにぞくぞくしました。
「AXIA〜かなしいことり〜」
小学1年のとき、CDがまだ出始めだった頃。父が家に1台CDコンポ(レコード&カセットプレーヤ付きの巨大なもの)を買うと言うので好きなCDを一枚買ってくれることに。私は当時親友が大好きだった『スケバン刑事』のサントラを買ってもらえば一緒に聴ける!と思い、父に「これが欲しい」とスケバンの写真がジャケに載ったCDを持って行くと父はだいぶ動揺...子供ながらに私も(これはまずいのか?スケバンに憧れていると思われるかな)と思い、やっぱり「めぞん一刻」や「タッチ」の主題歌など色々入っているコンピを買ってもらうことにしました。このコンピには斉藤由貴さんの曲が6曲入っていてどれも名曲。なかでもこの曲はなぜか小さい頃から好きな曲でした。大きくなってから改めて読み返した歌詞は衝撃的で、この歌詞をここまでピュアに歌う斉藤由貴さんはすごい!と改めて感動しました。
「悲しくてやりきれない」
いろんな方にカバーされている、名曲です。どうやってアレンジするかとても悩みましたがこの曲を聴いた時私の中に浮かぶのは「浜辺に佇み途方に暮れる」イメージだったのでそのイメージが壊れないように作ってみました。ギターは高野さん、チェロは青弦さんです。


「以心電信」
はじめ頭の中にあった「ゆっくりめの8ビートと3連が行ったり来たりする感じ」を、なんとか上手くまとまらないかなと思っていた所、ドラムをASA-CHANGにお願いする事が出来たので、更にオケは地上で渦巻く感じに、歌は空で浮遊する感じになりました。


「う・ふ・ふ・ふ」
リアルタイムでは私はまだ幼な過ぎて聴いていなかったのですが、大胆な歌詞で電車で聴いていると思わずニヤリとしてしまう、素敵な曲です。原曲の元気なアレンジから、少しのんびりしてしまいましたが、「う、ふ、ふ、ふ、」って素敵な言葉だなと改めて思います。実はコーラスには男性スタッフ陣にも参加していただきました。ぜひ男性の方も(こっそり)口ずさんでください。この曲はベースを□□□の村田シゲさん、ドラムに神谷さん、トロンボーンを権藤知彦さんに演奏していただいてます。

「ノーサイド」
以前、「ひこうき雲」をカバーさせてもらったことがあるのですがユーミンの曲は本当に名曲ばかりで、今回もどの曲をやろうかほんとに悩みました。まだ日の暮れる前の誰もいなくなった校庭の感じは、今でもすごくリアルに思い出せる程心に残っています。この曲はその感じをとっても鮮明に思い出させてくれる曲です。シンプルにアレンジしたつもりだったのですが、気づいたらなぜかワルツになっていました。

コトリンゴ アルバムをおさらい!


1stアルバム。坂本龍一に見出された才能は、ありそでなかった音楽性。ポップにして深みを併せ持った傑作。月桂冠CMソング「こんにちはまたあした」も収録。


デビュー・アルバムから約7ヵ月を経て発表したミニ・アルバム。ピアノと声で創りだすコトリンゴの世界観。坂本龍一のアレンジも相まって、オーガニックでやわらかな色を感じさせる作品。

コトリンゴの2ndアルバム。音楽的な深みはそのままに、更にポップさを増したファンタジックな作品。美しいピアノ曲、スウィング調ジャズ、エレクトロポップな楽曲など、今まで以上にコトリンゴの個性が凝縮された1枚。

3rdアルバムにして最高傑作!前作『Sweet Nest』よりも更に音楽家としてのアグレッシヴさを増し、コトリンゴというアーティストの懐の深さを感じさせる作品に!