押忍!パンク道場〜第62回

2010年5月28日 (金)

 
『オスパン』


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押忍! 第62回〜 夏フェスの季節到来! BLOODAXE FEST 2010 特集

Text by Dr Doom
DOOM PATROL FOUNDATION

今年の夏も熱いです。BLOODAXE FESTIVAL 2010!!!

前回の「フレッシュかつヤングなデスコア特集」から連投さーせん! また登場しちゃいました。『オスパン』お抱えライター、Doom Patrol FoundationのDr. Doomでございます。

今回は8月末に行われるBLOODAXE FESTIVAL 2010の特集をズゴゴゴ....と行かせていただきます。実はちゃっかり、去年、2009のときもここで書かせてもらってるんです。夏の風物詩と化したこのフェスについては(ココ)を参照願います。
というわけで、ほぼ毎度ソールドアウトになってるこのフェス、今年がまた強烈極まりないラインナップでして......。

まずヘッドライナーにはHeaven Shall Burn! ドイツはおろかヨーロッパを代表するメタル/ハードコア・バンドです。そしてニュースクール・ハードコアのレジェンド、Another Victimがまさかの日本限定リユニオンでアメリカから召喚! さらに若手モッシュ・コアの最右翼、Thick As Blood! 海外勢はこの3バンドでお届けです。さらに! 今年は東京、大阪の他に名古屋での公演もございます!!


BLOODAXE FESTIVAL TOUR 2010

出演:
Heaven Shall Burn
Another Victim
Thick As Blood
Loyal To The Grave

8月26日 (木) 名古屋Club Zion*
(*出演する海外アーティストはHeaven Shall Burnのみ)

8月28日 (土) 渋谷Club Asia
w/ Edge Of Spirit, Birthplace, Endzweck, Extinguish The Fire, Crystal Lake, Thorn, Blood Calls We Die, Genesis, Doggy Hoods

8月29日 (日) 大阪心斎橋Sunhall
w/ At One Stroke, B.D. Union, Crossfaith, Fate In Spiral, Tiger M.S.K and more


Total Info:
www.myspace.com/bloodaxefes 
www.loyaltothegrave.com
www.retribution.ocnk.net

ちなみに8月28日 (土) の渋谷エイジア公演に限り、オトクなTシャツ付きチケットというセットがありまして、Loyal To The Grave、もしくはRetribution Networkのウェブで100セット限定販売されている模様。All Time Low、Parkway Drive、Born Of Osirisのバンド・マーチャンダイズを手がけるJustin Bennetによるデザインなのでマスト・チェーーーッッッック!!!
 

出演バンド!

Heaven Shall Burn

2005年に行われたINDEPENDENCE-D、2007年のBLOODAXE FESTIVALに続く3度目の来日が遂に実現です。
そして、その再来日を控えた絶好のタイミングで、6枚目の新作フル・アルバムがリリースされます。まずこの音源を手に入れることがフェスの準備第一段階。昔からのファンを一切裏切ることのない不変のHSB節が聴けます。残虐、非情、殺伐、といった危険なワードが頭をよぎるあのブルータル・サウンドです。

この最新作の「Invictus」、実は3部作の最終章なんです。第1部が前作「ICONOCLAST」、第2部がDVD作品「BLIDERSTURM」。このコンセプトのことや、他にもレコーディングにゲスト参加しているミュージシャンなどなど、エクスクルーシブでインタビューを敢行したのでチェック願います!Heaven Shall Burnエクスクルーシブ・インタビューは(コチラ)それでは彼らの最新作「Invictus」を含め、これまでの作品を紹介します!
  • Heaven Shall Burn

    『Invictus 』

    不変の美学、此処に極まれり! DEADLOCK女性ヴォーカリストのSabine Wenigerがゲスト参加しているのも聴きどころ。

  • Heaven Shall Burn

    『Bildersturm - Iconoclast II (The Visual Resistance)』

    初DVD作品にしてドイツの一般チャートで3位を獲得。ちなみにIron Maiden、Eric Craptonに次いでの3位らしいっす。ハンパねーっす。

  • Heaven Shall Burn

    『Iconoclast』

    5thアルバム。前作よりさらにひとつレベルを押し上げてます。カラオケにも入ってるキラー・チューン "Endzeit" 収録!

  • Heaven Shall Burn

    『Deaf To Our Prayers』

    4thアルバム。これまたやはり不変のHSB節なんですが、ブルータルなところとメロディーとのバランスがもう秀逸すぎて (ため息)。

  • Heaven Shall Burn

    『Antigone』

    3rdアルバム。この作品でHSB節が完璧に確立されたような気がします。荘厳SEから2曲目イントロの流れで即死!!!

  • Heaven Shall Burn

    『Whatever It May Take』

    2ndアルバム。前作に比べると洗練されてはいるものの、やはり此処にも大虐殺ブルータル・サウンドが.....!!!

  • Heaven Shall Burn

    『Asunder』

    記念すべき1stアルバム。彼らの初期衝動がこのアルバムの暴虐度の高さに滲み出てます。HSB節の始まりが此処に!

Another Victim

2005年にAlliance Traxが招聘したThe Promiseを覚えてますか?
The Promiseの母体となるのがこのAnother Victim。Earth Crisisの出身地として知られるニューヨークはシラキュースの、もうひとつの伝説なのであります。その彼らがなんと! 日本限定でリユニオン・ツアー!!! これぞ奇跡と断言できましょう。
The Promise解散後、ギターのJonathan BuskeはTerrorへと加入〜脱退、現在はMaximum Penaltyに在籍。もう一人のギターのJDはUnholy、When Tigers Fight、Path Of Resistanceでプレイし、しばしばEarth Crisisのツアー・サポートとして抜擢されてます。
※申し訳ありませんが、現在Another Victimのお取り扱いはありません。



Thick As Blood

今年のフレッシュ枠に選ばれたのは、サウス・フロリダを代表するエッジ・モッシュ、Thick As Blood!
古くはUntil The Endから続くこの土地のモッシュ・サウンドに現代バンドならではの強靭な整合感を加えることで、シーンの中で頭ひとつ抜きん出る存在に。過去にはTerror、Emmureと、最近ではEarth Crisis、First Bloodとのツアーに帯同したりでかなりキテます。
  • Thick As Blood

    『Embrace』

    この手の音を愛するキッズからベタ褒めされる2ndアルバム。ヘヴィーさ、モッシーさはもちろん絶妙なモダン具合もたまらんです。

  • Thick As Blood

    『Moment Of Truth』

    デビュー・アルバム。正統派エッジ・モッシュなサウンドに、Slayerばりの単音リフが切れ込んでくるのがとにかく気持ちいい!!!

これらの海外勢を迎え撃つ我が国のハードコア・バンドも要チェックです! 現在、2ndアルバムの準備に明け暮れるCrystal Lake、デビュー・アルバムをドロップしたばかりのBlood Calls We Die、大阪公演がスプリットのレコ発を兼ねるAt One StrokeとB.D. Union、そしてデビュー作「Over Hyped, Over Hated」を引っさげドイツのFILLED WITH HATE FESTIVALへ殴り込みをかけるDoggy Hoodsなどなど、2010年は日本のハードコアが熱いのです。

 

今夏、来日が迫るハードコア/メタル・バンド!!!


Bane
『Tokyo 7: 58 am』
2010年5月28日現在、まさに今、Ceremony、Cruel Handとジャパン・ツアー中! 新曲6曲にボーナスでBjorkカヴァー入り!!!

Ceremony
『Still, Nothing Moves You』
こちらも現在、Baneとツアー中! Trash Talkと並ぶパワー・バイオレンス・ハードコア・パンクなサウンド、だけどどこかスタイリッシュ!

Cruel Hand
『Prying Eyes』
さらにこちらも現在、Baneとツアー中! モダン・ハードコアからMadballへの回答、と書くとださいですけど雰囲気伝わります?

Mongoloids
『Assorted Music』
Give It Up!招聘にて6月にジャパン・ツアー! NJストレート・エッジによる2ndアルバムは、破天荒型奇天烈モダン・ハードコア!!!

August Burns Red
『Messengers』
6月の激ロック・フェスの目玉! メタルコアというジャンルを極めてしまった彼らの来日記念盤的ボーナス入り2ndアルバム!!!

Greeley Estates
『No Rain No Rainbow』
August Burns Redと一緒に激ロック・フェス登場! ブルータルだけどポップなところはとことん、っていうメタルコア/スクリーモ!!!

Born From Pain
『Survival』
Alliance Trax招聘にて、7月待望の再来日! Heaven Shall Burnと同じく、ヨーロッパを代表するメタル/ハードコア・バンドなり!!!

Skarhead
『Drugs Music & Sex』
10年ぶりの新作を引っさげての来日は8月! MURDER THEY FALL、OLYMPIK、FREESTYLE OUTRO含むツアーは2010年最もハード!!!
 


『Tanakyun』 というわけで、いかがでしたか? 僕なりの夏フェスをレペゼンしてみました。今年もドイツのバンド、レジェンド系、フレッシュ系と完璧なバランスでラインナップが組まれたBLOODAXE FESTIVAL。今から楽しみで仕方ないです。このフェスについての情報はこの特集に書かれたことが最終版ではないので、随時、続報を各ウェブでチェックしときましょう! でわでわまた次回、このパンク道場に登場するまでごきげんよう。