アメリカンスピリッツを自在に盛り込んだ当代屈指の異才ジャズギタリスト ジュリアン・ラージ最新作


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ロック、カントリー、フォーク、ジャズ・・・アメリカのスピリッツを自在に盛り込んだ当代屈指の異才ジャズギタリスト ジュリアン・ラージ最新作


4歳で父親にギターを与えられ、8歳でドキュメンタリー映画に出演。ゲイリー・バートンに抜擢されてジャズ界でさらに広く知られるところとなりましたが、今やジャズという範疇に留まらない時代を代表する最高峰のギタリストといえるでしょう。

2017年は自己のトリオに加えて、パンチ・ブラザーズのクリス・エルドリッジとのデュオでも再来日。マイク1本を前に、精妙かつ芳醇な音楽空間をアコースティックギター2本で見せてくれた演奏は、凄まじいテクニックを繰り出しながら、超然として、まさに圧巻。また、この秋にはコリングス・ギターから、ジュリアン・ラージのシグネチャー・モデルも発売されたというニュースも飛び込んできました。

 本作は、前作『アークライト』の路線を突き詰めたとも言える注目のアルバム。プロデューサーには再びジェシー・ハリスを迎え、リズムセクションも、憧れのジム・ホールのバンドで出会ったスコット・コリー(b)とケニー・ウォルセン(ds)という不動のトリオ。 『アークライト』制作にあたってジュリアンは、バップ以前の楽曲にフォーカスし、ジャズ、フォーク、カントリー・ミュージックといった音楽を包括するようなアメリカンクラシック的な音楽を聴かせてくれましたが、本作も基本的に同路線。しかし、今回は全曲オリジナルナンバーで固め、エレクトリックギターをリードヴォイスにしながら新しい世界を切り拓いています。




ジュリアン自身曰く「このアルバムでは、オリジナル曲を通して進化したサウンドになった。最初の一小節でサウンドの基調を打ち出してしまうようなリトル・リチャードやボ・ディドリーといったアーティストたちの初期のロックンロール的なイメージにより強く沿って描きだした。バンドのサウンドはグルーヴしていて、ギターもよりダイナミックになって爆発している」とのことですが、その言葉通り、オープニングからアップテンポで勢いに溢れたカラフルなサウンドが展開。

ロックンロールスピリットに満ちて、最高にキャッチーでカッティングエッジなフィーリングを感じさせながらも、様々な要素が混じり合っているのがジュリアンの演奏。

アメリカ中西部の平原を感じさせるようなカントリームードあり、スペイシーなハーモニーにパット・メセニーやビル・フリゼールあたりの音風景を想起させるナンバーあり、ビートルズ的なセンチメンタルなメロディあり、そうかと思えば、尊敬するオーネット・コールマンのハーモロディック的な演奏までもが自在に織り込まれています。

様々な要素がありながらも、煩雑になることなくまとまりのあるひとつのサウンドとして見事に昇華させているのがジュリアンの才能。ジュリアン自身も「このバンドのサウンドは万華鏡のよう。でも、メロディは自分が実際に歌いやすいものを書いたんだ」と語っています。

スケールアップを続けるジュリアン・ラージから今後も目を離せそうにありません。


収録曲


01. The Ramble (3:56)
02. Atlantic Limited (3:51)
03. General Thunder (5:25 )
04. Roger The Dodger (4:12)
05. Wordsmith (4:01)
06. Splendor Riot (3:56)
07. Revelry (3:31)
08. Look Book (3:01)
09. Whatever You Say, Henry (4:11)
10. Earth Science (2:15)
11. Pantheon (4:18)

Julian Lage (g)
Scott Colley (b)
Kenny Wollesen (ds,vib)
Producer: Jesse Harris



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