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Review List of ぬぬぬ 

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     2010/10/26

    ショパンピアノ協奏曲1番の改変としては現在グルダのバラキレフ編が入手しやすいが、これを聴いて目が丸くなった人にはタウジッヒ編は頭がウニになるはず。一楽章序奏大幅カットでカットした内容を大胆改変から始って、以降良くも悪しくもびっくりさせられる。昔は仏ハルモニアムンディのセトラーク盤があったが廃盤久しいので、これの資料的価値はある。さらに、セトラークは技巧上の問題もあり多少ふやけた感じだったが、ベルッチは剛腕で場合によってはアルゲリッチ級のスビードも出し全体を引き締めている。ブゾーニの二曲も英雄の中間部の左手オクターブ増強など、なんだよなという内容であるが、ベルッチのオクターブ連打等のパワーに圧倒される。他にも録音の多いリスト編の歌曲も、とにかく力でねじ伏せた演奏である。音楽的に良いというより馬鹿馬鹿しくも大変面白い演奏とは言えるが、全編うるさくて暑苦しいのは事実なので、そういうのが苦手な人には薦めない。

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     2010/10/16

    協奏曲は思ったよりも普通だが、シューマンの狂おしいロマンというよりカツァリス独特のドライな世界は表出している。ただ走るかと思ったら、フィナーレコーダはゴツゴツ感じるとか、イマイチ首尾一貫してない気が。アルバムの綴りはライヴで聴衆ノイズも入り、昔のテルデックスタジオ録音とは完全別物だが、その別物が問題。速い所はやや混沌している程度だが、ゆったりした曲で、歪っぽい録音も相まってツンツン感じてしまう点が痛い。曲そのものを楽しむならスタジオ録音の方が良い。変奏曲はそのもっと前の録音で、演奏は腰が据わっていても、逆相成分が混じったような妙な録音状態が残念。カツァリスらしさは十二分に出ているので彼のファンには必携だろうが、普通のシューマンファンに薦めるかとなると別問題である。

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     2010/10/16

    全体的に腰が据わって真摯に弾いている感じに好感は持てる。速い所はスピード切れ味ともイマイチだが、逆に前奏の部分はこの重厚感がいい方に作用して惹かれる。全体的に本来のピアノパートよりもオケ編曲部分で引き込まれるという何か妙な感じの演奏だが、そこがこの盤の美点か。

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     2010/09/22

    ユリ・ブーコフはLPレコード時代はフォンタナレーベル廉価盤でピアノ通俗名曲集など出していたので古い人にはなじみの名前だが、いつのまにか消息も盤も途絶えていた。今の若い人がHMV表示にあるように英文字で名前を見ると、大手古本チェーンと間違うかもしれない。そういう私もポロネーズ16曲全部を入れていたとは知らなかった。演奏は巨匠タイプでマルクジンスキーなどと比べると厚みには欠けるものの、フレージングの突っ込み方などには独特なものがある。LP盤起こしのモノラルで若干針音的なノイズも混じるが、音の状態は聴きやすくなっている。ただ、昔のLPに記述がなかったせいもあるのかと思うが、録音データ等が皆無なのはちょっとなと思う。後半半分がすごく楽しみになって来る演奏である。

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     2010/09/20

    速めのテンポでソナタなど多少腰が据わってない感もあるが、前へ前への音楽の息使いは素晴らしい。決定的名盤とは言えないとしても特徴的秀演といえる。それだけにHMVの記事にもあるようにブチブチノイズは残念である。最初は強奏部で出たのでひずみかビット落ちかと思ったのだがどうもそうでもないみたいで、かつてDATにおいてテープ読み取りエラーでバチッといったあの音である。がまんして聴くなら、耳や再生装置の保護のために音量を下げめにする必要がある。DDD録音だけに、もしマスターテープの損傷なら細工は難しいかもしれない。DADでもいいから何とかして欲しいが、これが起因でこの演奏がお蔵入りになるならかなり痛手である。なおノクターン20番については、全音ピース等と同様の旧来の楽譜による録音である。

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     2010/09/18

    ショパンの歌曲集は確かにメゾソプラノ盤が多いが、ジャーノットの声は細めの美声なので、「乙女の願い」のようにいかにも女性用の曲でも違和感がなく聴ける。端正で録音もまずまず良い。ドイツ語歌詞のため節回しが若干違って来るので、ポーランド語でこの曲になじんでる人には多少引っかかるかも知れない。あと独・英語で曲と演奏者の解説はたらたら書いているが、そのドイツ語歌詞は一切書いていない。要するにペータース版の楽譜を買えということか。好演のジャーノットには悪いが、そのため星の数は落とした。

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     2010/08/18

    ヴァイオリン編曲としては珍しい曲も入っていて、そういう点では面白いのだが、フレージングに独特なクセがあり音も豊満でないため、ゆっくりした曲ではかなりつらい。また、Op.55−2のノクターンにはハイフェッツの優れた編曲があるのだが、ここではManenという人の編曲で無惨にハ長調に移調され、原曲の味わいは吹っ飛んでしまっている。全体的にはそんなに技巧が優れている感じもしないのだが、概して速い曲の方がうまくいっている。颯爽とした快速で弾いたOp.9−2のノクターンあたりが一番彼女らしい。ショパンのヴァイオリン編曲をいろいろ聴いた人にはコレクションとして面白いと思うが、ショパンの曲の非ピアノ曲編曲まとめてが初めての人には正直お薦めしかねる。

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     2010/08/08

    非常にしっかり弾かれて好感は持てるしプログラム配置も面白いのだが、メンデルスゾーンの無言歌詩人の竪琴やロンド・カプリチオーソの速い部分など多佳子さんにしては切れ味が悪く物足りない感じがする。オンマイクっぽい録音で、明晰ながらヘッドホン試聴すると何か音が暑苦しく感じるのもこの印象の原因の一つかもしれない。なお、拍手は当然カットされてない。

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     2010/08/02

    クライバーンという名前だけ聞くと没落の代名詞みたいに思えるが、実はいいピアニストだったことがわかる。超イケメンで当時の敵国ソ連で勝利してチヤホヤされたことが彼に不幸だったのだろう。マスタリングは曲によってそれぞれだが、チャイコのP協などはなぜかSACDハイブリッドよりもキンキン色も、生々しい。真っ向勝負で変なことをやっていないので、クラ初心者でこれからピアノ協奏曲の有名どころを聴いていこうという人には特に薦める。ショパン目的でほとんどダブり承知で買ったのだが、これで昔のCD一枚分の値段とは泣けてくる。

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     2010/07/24

    後で出た番号付き作品全集(DUX0650)のマズルカの部分とは当然のことながら同一である。作品番号付きの49曲のみの収録は残念だが、正攻法で好感の持てるマズルカである。また作品全集からこのようにマズルカだけ取り出して聴くと、彼女に意外と強靭でキツい面があることがわかる。なお、楽譜はエキエルの新ナショナルエディションを使っている訳ではない。

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     2010/07/22

    アルゲリッチ等とタイプは違うが、すっきり速めの演奏が好みの人にはお薦め。併録の華麗なる大円舞曲は特にスピード感がある。ただ、2番協奏曲フィナーレのコーダなどはさすがに技巧がついていかないのかややチマチマ聴こえてしまう点、ヘッドホン試聴すると録音に銭湯的残響がかかり過ぎに感じるのが、難点といえば難点。

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     2010/07/20

    前作のマズルカ集の補完+ポロネーズ全集という内容。一枚目のポロネーズ有名曲は、幻想ポロネーズ以外は概してやや速めでしっかり弾かれ、楽器の音も心地よいのだが、とにかく貫禄がなく聴こえるというのが第一印象。ただ、遺作の非有名曲となるとこれが逆に作用して生き生き聴こえる。奇矯なことをやらずして面白く聴けるという点では、オールソンのEMI録音と双璧。番号なし遺作マズルカは、逆にじっくり目のテンポでハ長調などは多少音楽の流れは気になるが、これも非常に好感が持てる。これなら、一枚目の貫禄のなさも十分に許せる。シラジのショパン四作の中では、一番うまく行っている気がする。

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     2010/07/03

    エキエル編纂新版によるベアルトンのショパン集は、かつては非常に流通が悪く、ごく一部の輸入品専門店で高価に売られていたが、HMVでも扱ってもらえるようになって価格も下がったのは大変喜ばしいです。ただ、来てみると価格下落とともに装丁も普通ケースからデジパックに変更されていたのにはちょっとへこみました。
    シヴィタワは、日本では無名で、コンクール実績もケナーがニ位のショパコンでポロネーズ賞も予選敗退などとイマイチですが、これやこのシリーズの他の盤、Nifcシリーズでの演奏でも、推進力と躍動感を感じ、ネームバリューより健闘していると感じました。ただちょっと粗いのも事実で、そこがコンクールのような所ではまずかったのかなとも思ったりして。

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     2010/06/07

    ショパンコンクールで二位とされたスルタノフが、三年後リベンジでチャイコフスキーコンクールに挑戦、撃沈した記録である。確かにショパンなどショパコン最高位とは信じられぬ程雑で、他の曲もストイックさが前面に立ち荒さが目立ち、落ちるべくして落ちた感じはする。ただ、コンクールの基準では測れない何かが確実にある。シフラ系のピアノが好きな人には必聴である。整った解釈の好きな人には絶対に薦めないが。

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     2010/05/27

    年齢の割に非常に良く弾けているし、三度トリルはイマイチ得意でないみたいだが概して指も良く回っている。ただ、まだお子様だから仕方がないが、フレーズや音の決めが甘く、締まりがイマイチに感じてしまうので、弾けている割にはヌーブルジェや小菅さんたち程は感銘しないのが難点。スタイルは結構出来ているので、これから精進して辻井さん等のように大化けするかとなると、ちょっと大変かも知れない。

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