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TOP > My page > Review List of まんまる
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0 people agree with this review 2021/04/11
星新一には星新一特有の醸し出される作風がありますよね。この作品は、小さい子供だけでなく、歳をとった大人ですら楽しめるほど発想に満ちた作品です。
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加藤シゲアキの作品の中でも、かなり読みやすく、読書初心者の方にもおすすめの一冊です。話の展開も読者を煽り、一気読み間違い無し。
0 people agree with this review 2021/04/10
ジャニーズが書いたものだから、なんて思ってはいけません。加藤シゲアキはジャニーズ事務所に入っていなくても、きっと作家としての地位を確立したはず。そのことを確信させたのが、今作です。
最高。この作品に加藤シゲアキの作家としての個性が滲み出ています。性を題材にした作品が多く、特に同性愛をテーマとした作品は、何度も読み返しました。著者はその後の作品でも、同性愛者を描いており、そうしたメッセージ性もまた素晴らしい形で表現されている。
映画化もされた今作。映像として表現されたことで、この作品性がより明確になったと思う。映画と合わせて見てほしい。
出会い系アプリを高校生以下は基本的に使えません。その現実に対して、「もしも高校生同士が出会い系アプリに手を出せる時代が来たら」というのが、この作品の醍醐味であり、世界観も作り込まれており、かなりリアルです。
著者が後に出した「よみがえる変態」は、自身の闘病がメインに綴られ、その後の「いのちの車窓から」は、SUNや恋を機に大ヒットする彼の活躍が綴られているが、では、この作品は著者のどの時期と重なるだろうか。もちろん、著者にとって多忙な時期であることに変わりない。だが、この本を最後まで読んでほしい。終盤になって、やっと読者は気付くのだ。「そうか、この時期に、星野源は〇〇という状況に直面したのか」と。ぜひ読んで欲しい。
前作「よみがえる変態」は著者を中心にエッセイが綴られていたが、今作では大半が人間観察的なエッセイである。著者の人柄が溢れた優しい言葉で、観察させられた者は活字として表現されていく。そして、私の好きな作品は「夜明け」。こちらは人間観察を超えた、もはや人生観察とでも言おうか。言葉のテンポから最後の締め方まで秀逸であり、何度も読み返してしまう。
前作のバンドスコアには収録されていなかったストリングスの譜面などが載っているのが大変良い。またSTUTSが鳴らしているパートの譜面も必見であり、実際の音楽を聴きながら、楽譜を追うだけでも、とても楽しい。
星野源という人物に興味のある人に最適な、星野源攻略本的な立ち位置の本だと思う。彼が書籍の中で示した数曲のコード譜と落書きは必見である。
どうしようもなく辛い時、一度は「死にたいな」と思う。一生懸命頑張った努力の全てが無駄になる瞬間、何かに失敗した時。誰かしら、一度は出会う「死にたい」という感情。それに真摯に向き合った作品だ。著者が闘病の最中で、どうにかしてこの状態を面白くできないか、と考えるそのポジティブ思考こそ、今のコロナ禍にも必要な態度ではないか。何はともあれ、読んで欲しい。
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