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Review List of micarosu 

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     2015/09/13

    こんな格好良いバンドを知らなかったとは。

    骨太のサウンドを聴かせながら、物語性を持ったピアノの音色が新たな世界へ惹きこんでいく。
    リードナンバーにしてアルバム一曲目でもある「ロンリークライマー」でそんな圧倒的な力を持った名曲を聴かされたら、もうアルバムを聴く耳を止めるわけにはいなかい。

    そこから「9LIVES」や「JUST JUST NOW」といった突き抜ける疾走感に、「Who am I?」や「YESの烙印」のようにテンポは少し落としつつも、コーラスの一体感と会場を包み込むような音に聴き手の鼓動は更に高まっていく。

    「花瓶」の二人のいた日々を懐かしく想う言葉と優しくも力強く掻き鳴らす音に惹かれたかと思えば、最後の「10DEARS」のエレクトロの要素を織り込んだ音の広がりとマイコさんの歌声の響きに酔いしれてしまう。

    途中で会場という言葉を使ったが、このアルバムは不思議なほどライブのような臨場感を得ることが出来る。
    それだけ活き活きとした音が感じられる一枚。

    その音、熱量を感じてみて欲しい。

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     2015/09/06

    曲の始まりから漂う不穏な空気。
    その中に飛び込んできたのは繊細だけど鬼気迫る歌声。

    そこから生まれる臨場感と切迫感は、一度聴いたら離れることが出来なくなるほどの中毒性と影響力を持つ。

    それは、自分の存在を示すためにもがく姿を描く詩、混沌とした世界の感情を彩るサウンドによる力ももちろんあるが、それ以上に息をつかせないくらい畳み掛ける歌声と、その歌声が持つ独特のゆらぎから生まれる言葉の説得力が大きい。

    こんな風に歌声で感情を揺さぶられたのは初めてかもしれないというほど、衝撃的な名曲。
    聴いてみてその歌声を感じてみて欲しい。

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     2015/08/30

    「SNIPER」という名曲の存在。
    それはまるで、ランプの灯のような温かく優しい音楽。

    でもただ優しいわけではなく、その歌声に宿る魂が確かな熱さと切なさも連れてきて、聴く人の感情を揺さぶる。
    絶妙に絡むサビのコーラスも心地よく、この音世界にずっと浸っていたいと思えてくる。

    こんな素晴らしい楽曲が入っているこのミニアルバムが、素晴らしくないはずが無い。

    一曲目の「パラレルワード」は、アコギの繊細な音色から広がりを見せるように入ってくるイントロを聴いただけでも虜になってしまうが、混沌とした世界観を表現した音とアウトロの巧みさは思わず唸ってしまう。

    「trip」の攻撃的なアコギのイントロも印象的で、夜の闇を静かに確かに進んでいく言葉と音の展開に呑まれてしまったかと思えば、「全て」のように自分自身に語りかけるよう歌声に滲み出る感情に愛おしさも感じさせてくれる。

    巧みな音使いと感情を揺さぶる歌声。
    それを詰め込んだ「SNIPER」という名盤を聴かない手はない。

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     2015/08/23

    温かな情熱。
    それを感じるアルバム。

    今までのカラーボトルは熱すぎるくらいの情熱を全身全霊で届けてくれるイメージが強いが、今作では少しだけ熱量を落とし、より聴く人に寄り添えるような楽曲が存在感を放っている。

    「輝くときは今」はその一曲で、歌いだしから熱さを感じるが、その熱さが耳から伝わってきたものだけではなく、聴き手の中から湧き出てくる熱さを感じるはず。

    言うならば、聴く人がいてこそ完成する情熱の音楽。

    「輝きだせ〜you can do it〜」、「栄光ロード」といったカラーボトルらしい楽曲、「自転車とパスケース」のように感情と情景を映す楽曲、地元宮城を歌った軽快なリズムが心地よい「宮城のうた」、黄昏た気持ちを言葉とメロディで綴った「サザンカ」など、タイプが違う楽曲であっても、この情熱の音楽が熱く優しく心に響き渡る。

    そして響いた瞬間から、その日々が輝きを放ち始める。
    「BRILLIANT DAYS」はそんな一枚だ。

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     2015/08/17

    前作の「リインカクラウド」という名盤を超える名盤。

    物語性を持った音楽の良さはそのままに、歌声の表現力とサウンド奥深さが更に進化した。

    一曲目の「カタチナキモノ」からその変化に気づき、疾走する物語を彩る巧みな演奏の中を突き抜けていくAsamiさんの歌声を聴いたら、このアルバムから離れる理由がなくなる。

    聴き進めていくと、ナナカラットの代名詞とも言える朗読が色濃く出た「ヨアケノヒカリ」に、「夕凪花火」、「キライだった急な坂道」のような繊細なバラード、民族調の音楽と疾走感が絶妙に絡み合う「SHINKIROU〜僕が知らずに願ってたこと〜」に、「CHOCHOINOCHOI」のゲームの音楽のような曲も歌声とリンクして独特な世界観を聴かせてくれる。

    そして、最後の「たからもの」は、これまでを振り返ったような一つのエンドロールのような楽曲。
    過ごしてきた日々を映しつつ、これからの日々を示すように駆け抜けていく疾走感は、心地よさと期待感を同時に連れてくる名曲。

    この曲を聴き終えたとき、初めてアルバムが終わったことに気づくくらい密度の濃いアルバム。

    初めの言葉の繰り返しになるが、「リインカクラウド」という名盤を超える名盤。
    聴いて欲しい。

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     2015/08/17

    この歌声を聴いて、反応しないわけにはいかない。

    今作でデビューとなるMICHIさん。
    その魅力は歌声だ。

    大地に響くような壮大さを感じさせるが、どこか寄り添うような優しさも含んだ歌声。
    それは聴き手の耳に届くと同時に体の芯にまで響くような感覚も連れてくる。

    民族調の音楽が印象的な「Secret Sky」はこの歌声のイメージどおりの楽曲。
    綴られた詩の物語に広がりを与える歌声との親和性は素晴らしい。

    だが、それ以上に驚かされるのが「Cry for the Truth」だ。

    走り抜けていくイントロの疾走感にストリングスの壮大な音色。
    その音だけで十分な世界観を作りながらも、MICHIさんの歌声が乗ることで、物語が鮮やかな色を纏いながら駆け抜けていく感覚。

    特にサビで魅せる鮮やかさには感嘆の声をあげてしまうだろう。

    MICHIという未知との遭遇。
    それは衝撃の出会いである。

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     2015/08/17

    「こころ」という楽曲がある。

    NHKみんなのうた6-7月放送曲であるこの曲は、アンダーグラフを代表する曲となる。
    そう言えるくらいの名曲。

    柔らかな音の中を行く優しいメロディと歌声。
    歌われているのは、今生きている一人一人の宿る命と”こころ”の存在。

    この曲を聴くと、不思議と心が繋がっている様で、温かい気持ちになってくる。

    心を繋ぐ音楽。
    それを体現した一つの楽曲だ。

    この曲を収録したミニアルバム「1977年生まれの僕らは」。
    つい「こころ」だけに注目してしまいそうになるが、それ以外の楽曲も素晴らしい。

    表題曲「1977年生まれの僕らは」は、同年代を生きてきた人には懐かしい言葉並ぶ。
    それらを見ながら生きてきた僕らが今何を感じるかを訴えかける言葉が胸に染み入る。

    アンダーグラフらしさを感じさせながらも、混沌とした世界を表現した詩とサウンドが特徴的な「東京」、民族調の音楽に皮肉を乗せた「モルモット」の存在感に、谷口さんボーカルの「にちようび」のほんわかとした空気感の愛おしさ。

    イントロから名曲感漂う「羽根」は、疾走感と陰のあるメロディ進行に唸らせ、繊細な言葉が真っ直ぐ響く「僕に任せて」が心地よい余韻を残す。

    全体を通して今までを振り返りつつも未来へ向かう言葉と、それを体現した音楽の姿が垣間見える。
    また新たな名盤がアンダーグラフから届きました。

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     2015/07/26

    リードナンバー「桜の雨」との出会いは衝撃的だった。

    イントロ、メロを聴いている限り非常にポップで、サビはそのまま弾けるのかなという聴き手の想像の斜め上を行くような憂いを持ったサビへの展開。

    離れ離れになってしまった君への想いが綴られているのだが、サビでは過去を振り返りながらも前へ進んでいくための決意を歌っていて、それが上述の展開に乗ってくることにより、綴られた思いが何倍にも広がって響いてくる。

    これを聴いて、この曲の虜にならないほうが難しい。
    それほどまでに人を魅了する名曲。

    アルバムはこの楽曲から始まる。

    続くタイトルナンバー「太陽のしわざ」では繊細なピアノの音色を織り交ぜながら、真っ直ぐな気持ちを爽やかな風とともに聴かせてくれたと思えば、「黒い空」では和の雰囲気を醸し出す哀愁漂う音を聴かせながら、混沌とした時代を生きる強い想いを搾り出すように歌いあげる姿に惹きこまれる。

    「王様の食卓」、「初恋はアイスキャンディ」のような軽快な楽曲で楽しませてくれつつ、電子的な音が印象的な「花の咲く日向へ」で新たな一面を見せながら、最後は「クジラの夢」のようなアコギ一本で弾き語る曲も優しく響かせる。

    アルバムを通して様々な楽曲が楽しめるが、芯にある城太郎さんの歌を届けようとする想いが真摯に伝わってくることが何よりも魅力。
    その歌に是非魅了されてみてほしい。

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     2015/07/19

    名曲を予感させるイントロ。
    そしてその期待通りの展開で聴く者を魅了する名曲。

    それがタイトルナンバーでもある「バースデー」だ。

    メロディやサウンドは上述の通りだが、この曲の歌詞も素晴らしい。

    歌いだしでは始まりを予感させる言葉が耳に残るが、サビへ向かうにつれ葛藤の姿が見えてくる。
    日が昇って沈み、また昇る日常の中で愛すべきものは何かと問う言葉は、聴いたときの印象もさることながら、そこから考えさせることでより深みを増す。

    彼らはこの考えさせる歌詞が印象に残る。

    例えば「各駅停車」。
    綴られた言葉は非常に少ないのだが、それを5分以上の演奏の中で断片的に聴かせることで、行間に隠れた情景を聴き手に想像させ、静かに見せる。

    想いを言葉にこめるのは難しいことだが、それをこの少ない言葉と演奏によって作り出せるのは素晴らしい。

    反対に「ブックメーカー」では疾走感あるサウンドの中で言葉が次々に畳み掛けてくる。
    それでも歌詞の中で”足りない”と何度も歌うことに、伝えることの難しさとそれでも伝えることを諦めない姿は力強く映る。

    ここでは3曲だけ取り上げたが、他の楽曲でも歌詞の言葉とその行間に込められた想い、丁寧なメロディと確かな演奏が堪能できる。
    アンテナの魅力を感じるには十分すぎる一枚にして、名盤。

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     2015/07/12

    『全曲シングルカット出来るアルバム』を作りました。

    そのキャッチコピーの通り、とんでもなくクオリティの高い楽曲が次々と顔を覗かせる。

    アルバムのトップを飾る「劇的夏革命」は”革命”と銘打つ通り、今までの低恋愛偏差値な詩のイメージを覆すくらいポジティブな一曲。
    間に入るコーラスがライブを彷彿とさせ、臨場感と高揚感を与えてくれる点も堪らない。

    続く「不純の歌」は聴いた瞬間に思わず格好良いと声に出してしまいそうなほど格好良い一曲。
    聴き手に歌届いていることへの確信めいた詩に、掻き鳴らすギター、ベース、ドラムの音色に惹きこまれてしまう。

    格好良さでは「忙殺のすゝめ」も負けていない。
    楽曲そのものはもちろんだが、ひとつ前に「NAVSTAR」というギター佐々木さん作曲のインスト曲が収録されていて、ここで一旦落ち着いた気持ちの後に聴くとより爆発力を持つのが興味深い。

    作曲の点も注目してみると、今回ベース岡田さんが作曲した「スイッチ」、「名前を呼んでくれ」の2曲が収録されている。
    どちらもは流れるようなメロディの展開が心地よく、アルバムに爽やかな風を吹き込んでくれる。

    空想委員会らしさ全開の「まがいラブ」も良いが、最後に収録されているミディアムナンバーの「拝啓、我執」が素晴らしい。

    自分自身の感情の源に対して、嫌なこともあるけどそれも含めて自分なんだと全てを受け止めようとする詩の内容に心を打たれ、それを届けるために丁寧に歌い上げる三浦委員長の歌声に聴き惚れてしまう。
    最後の最後にこんな名曲を収録されたら、アルバムが素晴らしくないはずがない。

    本当に全曲シングルカットできるレベルの楽曲たちが収められたミニアルバム。
    聴いてみてほしい。

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     2015/07/09

    同人時代からこんなにすごかったのか。

    「forgive my blue」、「Hide & Seek」というギターを掻き鳴らしながら疾走していく曲の格好良さ。
    「孤独な守人」、「冬の魔女の消息」、「人魚姫」、「退屈の群像」、「深海と空の駅」と次々に繰り広げられる物語の世界。
    そしてそれらを融合した一つの完成形ともいえる「none」の存在感。

    どことなく陰を感じさせつつ前を向こうとしている姿に、メロディのドラマチックさ、魅せる演奏は、今聴いても素晴らしさを感じる。

    また、この物語性は「シアロア」、焦燥感や葛藤といった詩の内容は「君の嘘とタイトルロール」にも繋がるという点も面白く、それぞれのアルバムを再び聴きたいと思わせてくれる。

    2枚目の「works」は提供曲や企画曲で構成されていて、とにかく華やかな一枚。

    茶太さんに提供した「Kaleidoscope」、「あやとり」は柔らかさの中に巧みなポップさを感じさせ、三澤秋さんに提供した「残り香」、「フォノトグラフの森」物語と音の親和性の高さに思わず唸ってしまう。

    ゲームのBGMとして書き下ろした「お宝発掘ジャンクガーデン」、「ルナマウンテンを超えて」、「地獄の深道」は一瞬聴いただけで印象を残したかと思えば、インスト曲「死神の子供達」は詩がないのにじんわりと物語の姿を目に浮かべさせてくれる。

    Annabelさんが歌う「Call Me」、「I.C」はどちらも感傷ベクトルらしさを感じさせる曲で、デュエットの「かつて小さかった手のひら」からもAnnabelさんの歌声との相性の良さが伺える。
    相性という点ではIAをfeat.した「フラワードロップ」も外せない。

    逆に攻撃的なサウンドの「ib-インスタントバレット-」という楽曲も聴き逃せない。
    感傷ベクトルとしては珍しいが、魅せる編曲と演奏が聴き手をこれでもかというくらい惹きこんでいく名曲。
    こういった楽曲も今後どこかで聴いてみたい。

    「one」+「works」。
    どちらも内容こそ違うが、過去と未来を繋ぐという意味では共通している。

    感傷ベクトルのこれまでとこれからを知る上で、重要なアルバムだ。

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     2015/06/23

    今を生きる人へ伝えたい言葉。
    それを泥臭く、でも情熱的に響かせる。

    一曲目を飾る「コスモループ」はその最たる楽曲で、イントロのシンプルなギターの音色と共に響くエモーショナルな歌声に惹きこまれるように聴き進めていくうちに、生きていることの意味を自然と噛み締めていけるよう。
    最後に「ありのままで生きていよう」の言葉を聴けば、少しだけ生きて行くことへの自信が持てる。

    こう力強い楽曲の印象が強いが、ミニアルバムにはより優しい一面が出た「幸せのありか」という楽曲も聴き逃せない。

    繊細に掻き鳴らすギターの音色を聴いただけでもその優しさに惹きこまれてしまうが、優しさや愛を感じて今を生きることの幸せを感じる歌詞がその音に乗れば、そこに広がる温かい世界から離れたくなくなってしまう。
    こういう繊細だけど熱い楽曲は、いつまでも色あせずに残っていくだろう。

    全体を通してサウンドやメロディだけでなく、詩にこめた想い、エモーショナルな歌声に絶妙なコーラスワークと、彼らの様々な魅力に出会うことが出来る一枚だ。

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     2015/06/14

    イントロのピアノの一音を聴いたとき、鳥肌が立った。
    その一音そのものというより、これから始まる曲がとんでもない名曲であると不思議と感じた。

    イントロは少しずつ壮大さを増していくが、歌いだしで再びピアノの音色だけに戻り、サビへ向けて壮大さを増していく音。
    それはサビで最高潮を迎え、その中を行く感情たっぷりに歌い上げる言葉達が繊細なメロディに乗り、どこまでも響き渡っていく。

    それを聴かされて、感情を揺さぶられないほうが難しい。
    それほどまでに神秘的な魅力を持った名曲。

    楽曲は以前からあったそうだが、表現力を増した今リリースしたからこそ、ここまで惹き付ける力があるのだろう。

    楽曲の素晴らしさはもちろんこと、この曲に込めた想いも含めて多くの人に聴いてもらいたい一曲。

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     2015/06/11

    どことなく感じる懐かしさ。
    その源は、繊細なメロディと、それを引き立てるように一音一音大切に奏でる音楽だ。

    それはミニアルバムの楽曲全てに言えることだが、中でも「希望の唄」と「春に残る雪」は特に素晴らしい。

    『食戟のソーマ』のOPテーマにもなっている「希望の唄」は、疾走感のある音楽の中で滲み出るような前を向いた感情がとてつもなく愛おしく感じる一曲。

    聴いている間はもちろんだが、込められた感情がじわじわと湧き上がって来ることで、余韻にも長く浸ってしまうそうになるのも大きな魅力。

    「春に残る雪」は、彼らの真骨頂とも言えるバラードナンバー。

    繊細で広がりのある音楽だけでも聴き手に情景を思い浮かばせるが、そこに歌声が乗るだけで、こんなにも物語が明確に動き出すだろうか。
    今まで色んな歌声に出会ってきたが、そのどれとも違う圧倒的な個性と存在感、そして明確だけど繊細に感情を映し出す歌声には初めて出会えた気がする。

    懐かしさを持ったポップさに魅惑の歌声。
    それらを兼ね備えた音楽を詰め込んだこのミニアルバムは、いつの時代に聴いても色褪せない一つの名盤だ。

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     2015/06/03

    その名曲ぶりに、驚かずにはいられない。

    聴き始めた瞬間から踊りだしたくなるだけでなくリズムに、優雅でおしゃれなサウンドが作る音空間。
    これだけでもずっと聴いていたいくらいだが、キャッチーなメロディに甘くて苦い人生を楽しくも力強く想いを込めたメッセージを乗せ、高揚感たっぷりに歌い上げる斉藤さんの歌声を聴いたら、そこには忘れられない音楽の姿が広がっていることだろう。

    彼らがこれだけおしゃれな楽曲を出すことに驚く人もいるかもしれないが、アルバムではこういった楽曲は時々あった。
    だが、この楽曲はそれらを遥かに凌駕する、UNISON SQUARE GARDEN至上最高におしゃれで、最高に踊れる名曲。

    この音楽の魅力に身をゆだねてみてほしい。

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