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0 people agree with this review 2023/09/07
何と言っても、ムジカ・リチェルカータのオルガン版が素晴らしい。 ピアノでの表現の限界を突破して、この作品の巨大な本領が十二分に表現されているように思われる。 またこの演奏を通して、現代オルガンの表現力も十分に堪能出来る。 録音も秀逸。
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0 people agree with this review 2023/03/10
残念な事に、録音がよくない。 写真でいうと、特殊効果フィルターをかけて光を滲ませたような感じ。 雰囲気はあるが音に実体感や存在感がなく、雰囲気の中にたゆたうような印象を受ける。特に低音がひどい。 音楽を聴く、というよりはある空間に彷徨う、という感じのアルバム、と思った。
0 people agree with this review 2021/05/19
ボロブドゥールの第1回廊の仏伝図に関係した因縁物語を読むために購入した。最初の3編は因縁物語で、「遠い因縁話」(トゥシタ天に生まれるまで)、「遠くない因縁話」(トゥシタ天から釈迦族の王子として生まれ悟りを開くまで=ボロブドゥールの仏伝図)、「近い因縁話」(悟り後=同)。インド特有の、気の遠くなるような数字が頻出して愉快である。 因縁物語は長くて読み応えがあるが、あとはジャータカで、数頁の物語なので、寝る前に数話ずつ読むのに適している。まとめて読んでも似たような話が多いので印象がぼけるだけだ。
似たような話がしばしば出てくるが、これはこれでジャータカの性格を示すものとして受け取っておけばよい。 その中で時たま他とは違った話があったり、当時の民衆の生活の一端を伺わせるような話があって興味を惹かれる。 悟り済ました僧侶の話だけでなく、女性の為に神通力を失ったバラモンや修行者の話が出てきてなかなか面白い。 帯に紹介されている女夜叉の話は浮き彫りなどにも登場して有名なようだが、話自体は短いもので別段ドラマチックでもなんでもない。
1 people agree with this review 2018/03/04
シューベルトの中でも好きな曲で、40年も前にブレンデルの演奏で良く聞いていました。その後、リヒテル、ゼルキン、最近では、アファナシエフ、田部京子と聞いてきましたが、なかなか愛聴出来る演奏に出会えませんでした。 録音の所為もあるかと思うのですが、大体が、良く言えば音が渾然一体として、悪く言えばモヤモヤして、細かな所まで聞こえません。 ところがこの演奏は、重厚で厚みのある響きでありながら、各声部が明確で、まるでポリフォニーの音楽に聞こえるところさえあります。 立体的で実に素晴らしい演奏です。 新書本でこの人の事を知り、その解説も目に見えるようなもので素晴らしかったので試しにこの盤を購入したのですが、大正解でした。録音もいいと思います。
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2 people agree with this review 2017/01/02
エラートに入っていたこの人のスカルラッティは長らく愛聴していました。 スカルラッティのピアノ版では一番だと思っています。 しかしながらいい加減聴きすぎて余り聴く気が起こらないので、新しい録音を求めました。 旧盤に比べると若干テンポの揺れが目立ちます。 旧盤はどちらかというとオーソドックスな和声曲という印象が強いのですが、こちらは非常にポリフォニックで、通常のピアノ作品と比べると印象がまるで異なります。独立したいくつかの旋律の流れが絡み合い、戯れているかのようです。バッハの作品もポリフォニーですが、全然違う印象です。非常に新鮮で驚きました。 録音は空間感覚はあり、悪くはありませんが、音の実体感が弱く、音源の位置が曖昧であるように感じました。演奏は★5つ、録音は★3〜4。
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0 people agree with this review 2017/01/02
NOJIMA PLAYS RAVEL は元の中古のLPを手に入れて聴いていましたが、こちらはCDでしか持っていませんでした。そこでこれを購入、ようやく届きました。 演奏は言うまでもありません。 さて問題は音質ですが、CD版や元のLPと比べてみると(LPは重複しているラベルの作品で比べてみる限り)、 1):元のLP。 2):本LP。 3):CD。 となりました(CD:DP-720,LP:SpaceDeckHD+MC-Windfelt+HP1000)。 1)元のLPは33.1/3回転ですが、こちらの方が響きが豊かで、ラベル作品で低音が入ってくる最初のフォルテでも響きが自然です。 2)本LPは、元のLPに比べるとすっきりとしていますが、微妙な空気感が不足しています。ラベル作品で低音が入ってくる最初のフォルテは何かこもったような妙な響きがします。しかしながらCDに比べると音色は豊かで、立体的に響きます。この演奏の評判の高い理由が分かります。 3)CDでは演奏のすごさがいまひとつ分からないような気がします。 ということで出来れば元のLPを手に入れるのが一番だと思われます。
0 people agree with this review 2016/11/20
1992年、ビクタースタジオでの録音です。 曲は最初の四曲が創作で、1985年と1991年のものです。 最後の一曲は伝統的な曲。 曲の方はスピード感のあるもので伝統的な曲とはちょっと違ったわくわく感を覚えます。 音楽もいいのですが、何より、録音が最高です。 特に向かって右の方から聞こえてくる高音楽器の響きはたとえようもなく美しく、ほとんど陶酔ものです。 ガムランのCDは10枚近く持っていますが,その中で最高の録音です。 装置がよくなればよくなるほど響きは魅惑的になります。
3 people agree with this review 2015/11/17
私が持っているものは、LPレコードなので、音の出方は違うかも知れませんが、オリジナルのLPは、長岡鉄男氏の<外盤A級セレクション>に取り上げられているものです。 実を言うと、私は、B面の葬送の音楽しか聴いていないのですが、実際長岡氏の批評のように、すばらしい録音です。 演奏、曲もすばらしいの一言に尽きます。 私は宗教音楽が好きで、結構聴いていたのですが、この曲を知って、まだまだ知らない名曲が一杯あるんだと楽しいような悲しいような気持ちになりました。 趣が違うので何とも言えませんが、シャルパンティエのレクイエム、フォーレのレクイエムなどと並ぶ傑作です。悲痛さでは一番です。 少しでも宗教音楽や合唱が好きな人は必聴です。
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