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Review List of Gustav Mahler 

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     2020/10/17

    ハイドンが作曲した弦楽四重奏曲は生涯に70曲近くに上る。交響曲と同様、若い頃から書き始められ、老いにより筆を置くまでの長い期間に、ほぼまんべんなく作曲されている。それらは実に完成度が高く、それぞれの時期に最良の作曲技法を駆使して書かれているため、駄作や凡作はただの一曲も存在しない。そのため、初期の作品が晩年の作品より聴き劣るということが無い。



    これら全曲を楽しむにあたり、最も「普遍的」な演奏内容により、第一に推薦したいのがこの「エンジェルス弦楽四重奏団」の全集だ。高度な技術による水も漏らさぬ高精度なアンサンブルから紡ぎ出される音楽はクセが無く、作品に対して誠実・入念・実直なアプローチで首尾一貫している。録音も上質で、録り方も首尾一貫していてバラつきが少ない。



    ハイドンの弦楽四重奏曲は初めてという方は、まず作品20「太陽セット(第31〜36番)」と作品33「ロシア・セット(第37〜42番)」という2つのセットからアプローチすることを強くお薦めする。これらはおよそ対照的な内容を持ち、とても同じ作曲者の手になる作品とは思えないほど多様である。



    第77番「皇帝」と第67番「ひばり」だけを聴いて「ハイドンの弦楽四重奏曲は聴きました」という時代は終りにしたい。

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     2017/01/28

    以前、LDで持っていたが、これは前年(?)の「ベルリン芸術週間」の同コンビによる演奏に並ぶ素晴らしいものだ。

    現在の老成した仙人のような演奏とは対照的に、演奏に力と勢いがある。各セクションの首席によるソロも大変魅力的である。

    ’66年の最初の録音もとても良かったが、演奏内容だけで判断すると、このライヴが私には最良に思える。

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     2016/10/16

    バーンスタインの旧全集とともに、私にマーラーの魅力を教えてくれた全集。バーンスタインとは対照的に、作品の造型の魅力を存分に味わわせてくれる。若さ故に表現が舌足らずとなる場面も多々あるが、主情に溺れることがないので何度でも繰り返し聴きたくなる。そして何と言ってもオーケストラの響きがたとえようもなく美しい。特に木管セクションはヴィーン・フィルをも凌ぐ美しさ。録音も優秀。

    マーラーは大好きで、星の数ほどいろいろな演奏を耳にしてきたが、やはりこれが私にとって一番。演奏内容に特に優劣は無い。どうせなら’72年の第1番、’75年の「大地の歌」も収録して欲しい。

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