Bartok Violin Concerto No.1, Enescu Octet : Vilde Frang(Vn)Mikko Franck / French Radio Philharmonic
Customer Reviews
-
(1 posts)
-
(0 posts)
-
(0 posts)
-
(0 posts)
-
(0 posts)
Showing 1 - 1 of 1 items
-
ココパナ | 北海道 | 不明 | 16/March/2021
1986年生まれのノルウェーのヴァイオリニスト、ヴィルデ・フラングを中心に、現代を代表するヴィオラ奏者、ローレンス・パワーや、エベーヌ弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者を務めるガブリエル・レ・マガドゥーレなど錚々たるメンバーが参加したアルバム。2つの収録曲のうち、豪華奏者の集まったエネスコがなんといっても注目だ。エネスコの「弦楽八重奏曲」は、間違いなくエネスコの代表作であるとともに、音楽史を代表する八重奏作品である。当盤では、経験豊かな奏者が集まって、性格的な4つの楽章それぞれに相応しいアプローチが繰り広げられる。重厚な深みのある音色がこの楽曲に相応しい。第1楽章では緩急の交錯を鮮やかに描き、第2楽章では乱れ咲くような艶やかな世界が描かれる。第3楽章では、叙情的で、どこか遠視点的な不思議な世界が広がり、第4楽章では、野趣的で躍動的な世界が繰り広げられる。当盤の演奏は、合奏の精度を高くキープしながら、感情的な表出力も強いものがあり、音色の美しさとあいまって、たいへん聴き味の深いものとなっている。この名曲にふさわしい名演奏だ。併録されているバルトークは、第1楽章の嫋やかさ、第2楽章の情熱が、ともに澄んだ音色と鮮明な輪郭によって描かれており、こちらも美演。どちらの演奏も、楽曲の素晴らしさを良く伝えてくれる良い演奏だ。0 people agree with this review
Showing 1 - 1 of 1 items