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    豊年満作  |  岩手県  |  不明  |  06/July/2018

    異能ジャズバンド「黒船」のVo.とDr.の二人ユニットながら「黒船」から他の三人のメンバーを引いた縮小版等では断じてない。当然編成上音数が少ない隙間の多い音楽ではあるが、その隙間から聞こえてくる音が尋常じゃない緊張感を持って聴く者を圧倒するのだ。Vo.の里アンナは彼女のソロである前作「紡唄」同様、曲によって三線、竪琴を持ち替えて唄うのだが、例えば前作での竪琴は西洋ハープの様なグリッサンド奏法が中心だったが今作では曲により様々な奏法を駆使しており、それは三線においても同様である。Dr.の佐々木は見る度に髪型と髪色が違う訳だが里アンナもまた同じ所に安住はせず進化&深化し続けるという訳か。シマ唄にドラムと言っても単に奄美の伝統太鼓「ちぢん」の「トーン、トーン、トーン、、、」の代わりに「ズッズッチャッチャ、ズッズッチャッチャ、、、」ってなるだけだろ?と、思ってるアナタ。違うから。最早これ「シマ唄VSドラム」のバトルの様相を呈している。二曲目なんか三線も竪琴も入らず、五分四十八秒中一分二十秒近くまで完全アカペラ、以降一節唄う毎にトーキンドラムを思わせるドラムが返答を返すというのが数回繰り返され続いて唄メロと同リズムでドラムが寄り添うパート、いよいよ伴奏的展開で響くドラムは「ライオンは寝ている」を思わせるアフロビートで、思わずドゥワップコーラスでも入れてしまいたくなったかと思えば後半テンポがアップして行くと言う様に全く耳が離せない。アルバム全体がかように練りに練られた絶妙の展開。中にはなんとVo.にイコライザーがかけられている曲もあれば中々に「音響系」も納得の懲りっぷり。それでいて決して小難しい音楽ではなく恍恍惚惚、羽化登仙の境地に連れ去ってくれるというのだから驚きだ。まさに「聴かずに死ねるか?」な美しい一枚。 さて今秋には上述の「黒船」のサードが発表される訳だが、想像するだに「もの凄そう!」だ。クラウドファンディングも目標額達成したようだし今から愉しみだ。今年はリリースラッシュの里アンナ、ファンのみなさんはうれしい阿鼻叫喚ですな!

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