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CD Simon Rattle : City of Birmingham Symphony Orchestra Years (52CD)

Simon Rattle : City of Birmingham Symphony Orchestra Years (52CD)

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    ぽいぽす  |  神奈川県  |  不明  |  20/March/2021

    ラトルの先見性がよく現れている。 現代を代表するオーケストラ作曲家のタネジやアデスなどもこの時点で既に演奏しており、非常に多彩。ウォルトンやブリテンもラトル独特の暗い、陰気な、不気味なエネルギーで演奏されており、まさにイギリス音楽と言ったムードを醸している。 バーミンガム市響はラトル以降でさえ二流オケと言われ続けているが、ネルソンスやグラジニーテ=ティーラの演奏を聴く限り全く素晴らしい演奏、オリジナルのサウンドを持った楽団であると感じる。そのバーミンガム市響を育て上げたのがラトルであり、どの録音も非常に丁寧に、室内楽的に演奏されているので一流オーケストラの演奏と比べても特に不満を感じてしまうということはない。もちろん後のBPO時代の録音の演奏の凄まじさはさすがBPOと感じるが、バーミンガムの丁寧で暖かい、しかし80年代から90年代の複雑な退廃的な感情を感じる演奏とラトルの残酷なブラックユーモアが融合したような演奏と比べると、BPO時代はひたすら暴力的だったり、音楽的というよりはただ粗が多かったり、良くも悪くもラトルの不気味さがストレートに出過ぎてしまっているように感じる。 このボックスは現代作家の音楽や、シマノフスキなど主流のレパートリーの周辺の作曲家の入門、紹介にもってこいの内容となっているが、主流のレパートリーとしてポーンマス時代の師匠ベルグルント譲りのシベリウスやストラヴィンスキー、そしてマーラーも含まれている。マーラーはどれもラトルの個性がよく現れたものでより素晴らしい演奏というのはいくらでもあるのだが、この独特の優しさと残酷さが入り乱れたような表現はマーラーに入り込みながら突き放しているようで解釈としては聞き応えがあり、5番と9番、10番が欠けているものの、個人的には外せないマーラー全集。また、全く捨て置かれているものだが、ブルックナーの7番も素晴らしい名演。 選曲から演奏までラトルならではの複雑な個性に満ちた、聴いていて非常に楽しいボックス。おそらく他で聴く機会がなかなかないしかし確かなセンスで選ばれた隠れた名曲も多く含まれ、他のボックスのように知ってる曲ばかりで結局退屈なリスニングになってしまうということもなく、知らない現代曲だらけで頭がついていかないということもなく、バーミンガム時代のラトルのボックスという以上に完成度の高い内容でおすすめできます。

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  • ★★★★★ 

    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  29/January/2017

    もともと手持ちのものと重なっているものもあるが、そのようなものも含めて全て聴いた。CDが52枚もあるのに、ベートーヴェンはゼロ。モーツァルト、シューベルト、シューマンも無い。ブルックナーの交響曲はかろうじて1曲。ブラームスはシェーンベルクの編曲したものだけ。主に収録されているのは、マーラー、シマノフスキー、シベリウス、ストラビンスキー、バルトーク、ドビッシーとラベル、新ウィーン学派、ハイドン、ブリテンやエルガーといったイギリスの作曲家たち。ラトルとバーミンガム市響のボックスである。とにかく、アンサンブルが明快かつ明晰で、すっきりしており、かつスマートだ。あまりにすっきりしすぎて、ところどころ、物足りなさを感じるくらいだ。また、このコンビがだんだん成長していく様子も感じられる。以前、音楽雑誌でラトルが「バーミンガム市響はフレッシュな白ワイン、ベルリン・フィルは重厚な赤ワイン」と言っていたのを読んだ記憶があるが、まさにそんな感じだ。あくまでも全体を通して感じた個人的な感想だが、ベルリン・フィルとの関係はいろいろ言われたものの、そもそも基本的にこの指揮者は、赤ワイン向きの料理より、白ワイン向きの料理の方が得意なシェフなのかもしれないと思った。

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  • ★★★★★ 

    フル物好き  |  大阪府  |  不明  |  09/January/2017

    ラトルのバーミンガム市響の仕事は、良かった。指揮者とオケが熟成して行く過程が良くわかる。この、オケが指揮者の手足となる感じは、ついぞベルリンでは出なかった。ベルリンでは、他流試合の感が、最後までぬぐえなかった。ラトルは英国のオケとの相性が良いのではないか?バルビローリも外国でさんざん叩かれた後、英国で同じ得意とするマーラー、シベリウスで大成したではないか。ラトルのロンドンでの仕切り直しに期待する。それにしても、指揮者とオケの関係について考えさせられるセットである。

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  • ★★★★★ 

    abbadondon  |  栃木県  |  不明  |  06/August/2015

    今でこそ落ちぶれたラトルだが、バーミンガム市交響楽団のころは いずれ世界を席巻しる逸材だと思っていた。 アバドの推薦でベルリンフィルに行ってからのていたらくは皆知るところだが、 このBOXは買って損は無いと言える。 ブリテン:戦争レクイエムはいまでも手元にあるが、 作曲者自身の演奏よりはるかに良い。 ベルリンフィルの重圧に負けてしまったことと、 EMIレーベルという最低なレコード会社しじゃつかなかったことが 不幸であるとしか言いようがない。 ロンドン響での復活を願う!

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