Repons, Diologue De L'ombre Double: Boulez / Ens.intercontemporain
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saitaman | 埼玉県 | 不明 | 13/February/2021
このCDは当たりだった。器楽と電子楽器の融合による2作品が収められている。1っ曲目のReponsは1982年の最初の版が17分、第2版が35分、1984年の第3版が45分となっているが、この録音は1984年の第3版に基づいており、しかしそれと全く同じではなく42分の長さなっている。器楽と電子楽器のコンビネーションによるテーマを突き詰めたような極めて密度の濃い作品に仕上がっている。アンサンブルの集中度も高い。2曲目は男女の影の対話をテーマにした作品で、クラリネットのソロが素晴らしい。どちらもSix loud-speakerを採用しており、通常の2Wayのオーディオでもホールと同じ効果が出るように専用のソフトウェアを持ちて編集してあるそうで、非常に鮮明かつ立体感のあるサウンドになっている。0 people agree with this review
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テリーヌ | Hyogo | 不明 | 13/January/2020
現代音楽のなかで屈指の美しさを持つ名曲だと思います。ピアノ・チェレスタ・ツィンバロン・ハープなど、水が滴るような響きに魅せられます。1 people agree with this review
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宇野珍会長 | 埼玉県 | 不明 | 27/January/2010
ぼくはあまり現代音楽には詳しくないが、この曲は素晴らしいといえよう。呼応(反復語法ではない)を全面に押し出した作風(スピーカーを揃えないとわかりにくい)だが、メシアンに影響された洗練された和声が随所に顔を出しており、エスプリさえ感じさせるのだ。2重の影の対話はさらに呼応が強くなる。それにしてもブーレーズの木管の使い方は、レポンも含めて唸らされる。革新性は当然だが、保守的配慮も見られる当ディスクは誰の耳にも馴染みやすく、是非手元に置きたい一枚といえよう。2 people agree with this review
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un portrait de PB | 東京都 | 不明 | 21/April/2007
ブーレーズ’80年代の重要作にして傑作《レポン》の現在唯一の全曲録音。技法的には和音セリーの技法の展開であり、’50年代来問題となってきたセリー音楽の和声的統辞法の不在を解消するものであるというが(ナティエ)、スコアどころか分析も手に入らない現在、これを聴いて感覚的に納得しておくしかない。演奏自体はちょっと音が完璧に並びすぎている印象があり、かつ電子音が強めに収録されているので、却って書法の柔軟で自由な部分と厳格な部分のコントラストが分かりにくいのが辛いところ。併録の《二重の影の対話》はダミアン2回目の録音。1 people agree with this review
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ABC | 静岡県富士市 | 不明 | 28/September/2006
わが国の多くの聴衆は指揮者としてのブーレーズ氏に注目していますが、小生は作曲家としてのブーレーズ氏にも注目すべきと思います。かなり凝った作品であることには間違いありません、しかし聞いているうちに引き込まれる作品も少なからず存在します。当作品はそんな中の一品。キラキラとした音色(ピアノ、チェレスタ等の楽器による)が美しい幻想的な音楽です。2 people agree with this review
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