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Prokofiev (1891-1953)

CD Symphonies Nos.3, 7 : Karabits / Bournemouth Symphony Orchestra

Symphonies Nos.3, 7 : Karabits / Bournemouth Symphony Orchestra

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  15/March/2016

    現時点で最新のプロコフィエフ交響曲全集の一枚(これが第1弾録音ですでに全曲が発売済み)だが、圧倒的な出来ばえ。プロコの交響曲ではこの第3番が断然好き、ついで2番と6番を面白く思うが、他の4曲には全く興味なしという偏屈人間だが、第3番ではコンドラシン/コンセルトヘボウの1975年ライヴ(これは素晴らしい演奏だった)以来、ロストロポーヴィチ、ムーティ、小澤、シャイー、ゲルギエフ、キタエンコ(2005年の再録)と裏切られ続け、7枚目のこれでようやく最高の演奏にたどり着いた。なぜならこの第3番、オケを煽って派手派手しい音響を立てれば、それで一丁あがりみたいな安易なアプローチをとる指揮者が後を絶たないからだ。世代的に言えばゲルギエフなどは、もっと新しいセンスの持ち主のはずだが、少なくともLSOとの全集はひどく荒っぽいやっつけ仕事で、普段の彼の水準をも大きく下回る。それらに比べるとこのカラビツの録音は、まずきわめて緻密にスコアが読まれ、その読みがオケによって的確に音化されているのが実感できる。第1楽章から、やたらにがなりたてるだけのこれまでの録音ではマスクされていた声部がちゃんと聴こえ、オケの響きがきわめて重層的だ。第2楽章でのグリッサンドの克明な実行、第3楽章での弦楽器群の俊敏な運動性など、いずれも出色の出来。前述のような理由から第7番についてのコメントは遠慮したいが、ライナーノートに載ったプロコフィエフ研究家、ダニエル・ヤッフェとの対談を読むと、この指揮者のインテリジェンスの高さが良く分かる。そこでカラビツは第7番について、外圧(ジダーノフ批判)によって『古典交響曲』のような新古典様式への回帰を迫られた「非常に悲劇的な作品」だと述べている。

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