saki-oboist  |  兵庫県  |  不明  |  22/July/2010

非常に端正な演奏で、良くも悪くも「模範的」だと思います。表題曲のボザはシリアスさにやや欠けますが、それでも緩急の効いたフレーズをきっちり別けて吹いているのは師故か、流石と言うべきでしょうか。ヒンデミットはここまで美音を活かし切った演奏は初めてです。 疾走感、痛快さ、エッジの効いた演奏とは全く以て無縁で、それを求める方々には物足りないかも（野球で言えば安打製造機です）。聴き飽きる可能性を否定出来ませんが万人向け、曲を勉強されている方々（私もヒンデミット勉強中・・・）にはうってつけの盤だと思います。

 

パパムーミン5145  |  東京都  |  不明  |  28/February/2010

こんなに、迫って来る感の無いデュティユーは、初めて聴きました。綺麗過ぎるんですよね。ブリトゥンは、ファンタジーが無く、現実的ですね。ボザは、速いゆっくりのメリハリが、いまひとつ。ヒンデミットは、その美音が生きて、大変立派で良い演奏です。広田って奏者は、フレージングをとっても大切にしているんですね。それが生きる音楽には、相性が良いみたいです。ただ、この人に、篠原　真のオブセッション.みたいな音楽は、合わないんだろうと思います。