Operatic Orchestral Suites Vol.1 -Jenufa, Mr Broucek : Breiner / New Zealand Symphony Orchestra
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 25/May/2010
ヤナーチェクの音楽は実に魅力的だ。モラヴィアの民俗音楽を様々な自作の旋律に活かしているが、同じボヘミアの作曲家でも、先輩にあたるスメタナやドヴォルザークのように直接的ではなく、あくまでも、こうした民俗音楽を自己のものとして昇華し尽くして、いわば間接的に活用している点に、独特の魅力があると言える。したがって、親しみやすさという点では、スメタナやドヴォルザークに一歩譲るが、聴けば聴くほどに味わいが出てくるという点においては、ヤナーチェクに軍配をあげたいと考える。そんなヤナーチェクは、様々なジャンルで名曲を遺したが、その本領を発揮したのは、私としてはオペラではないかと思う。ただ、チェコ語であるとか、ストーリーが一筋縄ではいかない点もあって、どうしても対訳を参照しながらの鑑賞にならざるを得ない面もあり、その魅力的な音楽を満喫するのは困難を極めるが、ブレイナー&ニュージーランド交響楽団による、オペラからの管弦楽組曲集が発売されたのは、ヤナーチェクの音楽の魅力を広く知らしめる意味においても、大変意義深いものであると思われる。本盤におさめられた両曲ともに名演であるが、特に、「ブロウチェク氏の旅」の音楽の魅力には格別なものがある。ヤナーチェクのオペラの中でも、特に難解さを極めた作品だけに、その音楽の魅力をゆったりとした気持ちで満喫できるのは実に素晴らしいことだ。3 people agree with this review
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