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CD Michelangeli Emi Recordings

Michelangeli Emi Recordings

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  22/September/2013

    EMIがやっつけ仕事をしている。玉石混交の嫌いが否めないボックスだ。録音自体、1939年から1975年と多岐に渡っている。当然、音質にもムラがある。ハイドンとシューマンは1975年の録音で、これが4枚のうちで一番音質がよい。しかしそれでも、高音域が頭打ちになったような音質であり、殊にミケランジェリともなると、あの煌めくような高音の抜けが再現仕切れないのは残念である。ラヴェルとラフマニノフは、ともに1957年の録音ながら年代離れした優秀なステレオ録音であり、同時期のものとしてはフランソワ盤と双璧を成すものとして名高い。しかし難を言わせていただければ、オケが非力である。指が回らない木管や音の遠い金管など、完全無欠なミケランジェリを支えるにはややお粗末だと言わざるを得ない。少なくともラヴェルに関しては、チェリビダッケ&ロンドン響のライヴ映像が残っているが、そちらの方が断然よい。そのほかの収録されたものはそもそも録音が古く、ミケランジェリの美音を堪能するにはどうしても物理的に無理があるが、それでも一枚目の音作りはまだまだマシな方である。問題は四枚目後半のショパンとドビュッシーだ。殆ど隠し撮りのような貧弱な音質である。何しろドビュッシーに関しては、録音日もエンジニアもUnknownと来ている。出所不明ではメンブランの10枚組と大差ないではないか。勿論、「ミケランジェリの全盛期はモノラル時代である」と主張する人が多いのは百も承知だが、DGの8枚組のボックスのクオリティーの高さと比較すると、所詮は廉価盤程度のクオリティーでしかない。ただ、ミケランジェリの場合そもそも録音の絶対数が少ない訳だし、一応ステレオも全盛期の音源もあるのだから、故人を偲ぶツールとして、まあアリと言えばアリだろう。けれどもその程度のことなら、何も4000円払ってまでこれを買う意味などない(私は中古品を入手出来たので、損した感じは少ないが)。良質な録音が廉価で、音質にこだわらなければネットで無料で拝聴可能なご時世、わざわざCDという入れ物に収めて売るからには、もう少しマトモな商品を安く売ったらどうなんだい?

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