fuka  |  横浜  |  不明  |  25/November/2007

東京でのﾄﾞﾚｽﾃﾞﾝは3夜とも素晴らしかったし今年の春ﾎﾞｽﾄﾝで聴いたﾌﾞﾗｰﾑｽもまさに至芸という感じでした。が、ﾍﾞｰﾄｰｳﾞｪﾝは、特にCDを聴く時に聴き手が求めるものは、難しいかなあ。これも実演だと立派な演奏で十分堪能できたでしょう(ﾃｨﾝﾊﾟﾆはﾉﾘﾝﾄﾝやｽｸﾛｳﾞｧもかなり強調：賛否ありますね)。CDでeroicaを聴きたいときにこれを聴くか、というと多分手が出ないなあ。新鮮で予期せぬ出会いを求めてCD中毒者の旅は続くけど。

 

Chang  |  千葉市  |  不明  |  10/July/2006

このシリーズを聴いて言えるのは、ハイティンクが（彼の）新たなベートーベンスタイルを築こうとしているのではないかということである。旧録はほとんど聴いていないが「中庸の美」からの脱却を試みているのではないか。例えば、このシリーズで強調されるティンパニなど従来の彼のスタイルにはなかったはず。では、それが成功したと問われると…。ベートーベンの交響曲の数多の録音で、抜きん出た解釈を行うのは、並々ならぬ努力を要するのであろう。