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Tenkinoko

Blu-ray Disc [weathering With You] Collector`s Edition

[weathering With You] Collector`s Edition

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    タイラ  |  愛媛県  |  不明  |  03/July/2021

    君の名は。と合わせてみたくなる作品です。世界の形が大きく変わってしまっても、人々の暮らしは続いていく。コロナ禍を経て、それがより身近に感じられ、共感しやすくなったのではないかと思います。

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    シャイニー  |  東京都  |  不明  |  11/June/2021

    前作「君の名は」に勝るとも劣らない力作で、特に監督の社会メッセージの過激さを心から楽しめた。 ジブリは主張がストレートで登場人物の意志も明確な場合が多いが、新海作品はオブラートにくるめた演出でソフトに主張するのが特徴だ。 表面的には少年少女の天候ファンタジーなのだが、その訴えは現実社会における環境問題へのアプローチを、世代交代による発想の転換しかないと語るのだから、内実はかなり過激だ。 天候を科学文明で制御する発想を捨て、受け入れようとするのだ。自然に抗う為に自然に何らしか手を加えると必ずエネルギーを消費し、景観を破壊する。誰かの犠牲の上に成り立つ文明社会を否定し、未来を担う若者達に二つの選択をさせ、「それでいい」と言わしめる。 一つは特定の個人や国・地域の犠牲を強いる全体主義の否定、もう一つが人間による自然災害への向き合い方の見直しだ。昨今のESG(環境・社会・ガバナンス)投資の世界的潮流を補完する主張とも言えよう。自然を資金と技術を投じて克服するだけではなく、自然に合わせて身を引く部分も必要だと。 丁度、公開後の2019年は、日本が歴史的な大型台風被害を被り、豪州では未曾有の山林火災が燃え広がり、国連の温暖化サミットで16才の少女が世界の指導者と旧世代を糾弾した年に重なった。 本作の時宜を得たメッセージとは、資金を湯水のように使って経済成長と利便性を追求してきた“私を含めた旧世代”へのアンチテーゼであり、自分もこれに賛同する。 登場人物の比喩としては、神津島から大都会に出てきた少年は先進国以外の人々、巫女の様に神に支えて雨を降らせる少女は科学者や技術者、オカルト雑誌編集者は主体性を失い健全な議論形成をリード出来ないマスメディア、警察はルールで縛られて考えることを放棄した行政や企業、そして様々な理由で都合よく少女に“晴れ”を祈祷させるユーザーが我々大人達だ。 本作の脚本は「難しい選択を避けて逃げ続けている大人達」への世代の反抗だ。その点で、彼らの決断の足枷となるであろう両親や友人達を登場させないのは少し都合が良すぎる。また、難しい判断とは何かを棄てる事であり、別の新たな犠牲も起こるのが必然だから、ラストに“水没した都市生活者の表情”を映さないのは逃げに見える。 特に台風被災者の心情に立てば、本作が「それでいい」とする主張を通す為に、何を我慢して、どんな覚悟をすべきか知りたくなった筈だ。 それでも私は本作を支持する。その解決策を一つの映画の中で語らせるのは危険だし、そこまで映画監督に求めるのは酷だからだ。棄てるもの諦めるものまで映画で語らせては、また私たちは自分で考えなくなる。それを考える義務は、本来は若者や子供に希望を残す責任のある大人達、参政権を持ち、技術を司る企業を運営し、目指す未来に投資し、労働者でもあり納税者でもある、民主主義国家での意思決定の主役「社会人」にこそある。 その当たり前を、文明と伝統と相互扶助で世界を魅了した「君の名は」の直後、世界への影響力が最高潮のタイミングで観客に改めて突き付けるとは、やはり新海監督とは本気で世界を動かそうとしているに違いない。経済先進国ながら八百万頭の神を祀る自然崇拝集団国家の日本からアニメを使って。 アニメの限界を超え続ける迫真の景観美、映画のコンセプトに合わせて作曲され若者の気持ちを代弁するRADWIMPSの音楽、気紛れな天候と都市を見せつける見事な映像表現は圧巻だし、声優のチョイスも的確だった。 これら全てにおいて緻密な計算が出来る新海誠とは存外、恐るべきクリエイターだ。しかも日本人の発想を現在を生きる日本人に演じさせる作風の拘りは、ジブリ以上にプライドが高く尖っている。 この責任感の塊みたいな監督の作品は、観る度に味わいが増すので不思議だ。 時代の節目を感じさせる作品を世に贈り続ける制作スタッフには感謝しかない。これからも楽しみだ。

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