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Complete Works for Piano & Orchestra : Vinocour, Wildner / Vienna Radio Symphony Orchestra (3CD)

Schumann, Robert (1810-1856)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
88697658772
Number of Discs
:
3
Label
:
RCA
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

シューマン:ピアノと管弦楽のための作品全集(3CD)
レフ・ヴィノクール、ヴィルトナー&ウィーン放送響
世界初録音5曲を含む!


シューマン生誕200年を記念し、シューマンが関わったピアノと管弦楽のための作品すべてを収録した3枚組。シューマンがピアノと管弦楽のために書いた作品としては、作品54のピアノ協奏曲のほか、作品92の『序奏とアレグロ・アパッショナート』、作品134の『序奏と演奏会用アレグロ』がよく知られていますが、それ以外にもさまざまなものが残されており、当アルバムには、草稿から復元した未完作品や他人の作曲した協奏曲の編曲など世界初録音5曲を含む全10曲が収められています。
 演奏は、ロシア出身の若きヴィルトゥオーゾで、知られざる作品の発掘と演奏・録音に情熱を傾けているレフ・ヴィノクール。13歳でムラヴィンスキーと共演した逸材で、シューマン作品の研究でも知られ、珍しいピアノのための練習曲全曲の録音も残しています。指揮を受け持つヨハネス・ヴィルトナーはウィーン・フィルのヴァイオリン奏者出身の指揮者で、秘曲の録音でも有名な存在です。


【5曲の世界初録音曲】
幻想曲イ短調
「交響曲、協奏曲、そして大規模なソナタの中間のような作品」を意図してシューマンが書いた単一楽章の作品で、ピアノ協奏曲イ短調作品54〜第1楽章の原曲となった。デュッセルドルフのハイネ研究所に保管されている草稿のファクシミリが1996年に出版され、1994年にはオイレンブルクからヴォルフガング・ボエッティヒャーの手によって楽譜が出版された。今回の録音はオイレンブルク版にあった誤りや変更をシューマンの草稿通りに戻した形で行われている。

序奏とアベッグによる主題
「ピアノと管弦楽のための変奏曲へ長調」として構想されながら、その骨子は結局ピアノ独奏のための『アベッグ変奏曲作品1』に結実した。ボン大学に所蔵されているシューマンのスケッチ帳に残された「変奏曲へ長調」の序奏部分とA-B♭-E-G-Gの主題の草稿から再構成されたのがこの作品。

ピアノ協奏曲へ長調
1830年〜1832年にかけて構想されたピアノ協奏曲のための草稿(ボン大学所蔵)に基づいて、2005年〜2007年にヴォノクールによって復元およびオーケストレーションが施され、3楽章形式のピアノ協奏曲として2007年にルールで初演された。

クララ・シューマン/ロベルト・シューマン:協奏曲イ短調(1楽章)
13歳だったクララが1833年〜1834年に書いた単一楽章の協奏的作品で、シューマンがオーケストレーションを担当。のちに2つの楽章が加えられてクララ・シューマン唯一のピアノ協奏曲となった作品。

アドルフ・ヘンゼルト/ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲ヘ短調
クララ・シューマンが1845年にライプツィヒでヘンゼルトのピアノ協奏曲を初演した際、シューマンが手を加えた版。ヘンゼルトは後に作品を改訂してブライトコプフ&ヘルテル社から出版、録音も4種類あるが、初演時の楽譜はサンクトペテルブルク音楽院の音楽学図書館に秘蔵され、今回初めてその楽譜をもとに録音がおこなわれた。

【2曲の珍しい録音】
協奏曲ニ短調(1楽章)
1986年に、ピアニストで音楽学者のヨーゼフ・デ・ベーンホウェルによって復元された1839年作曲の1楽章形式の協奏曲。ベーンホウェルはクララ・シューマンのピアノ作品全曲の録音でも知られ、またクララの未完のピアノ協奏曲の補完も手掛けている。録音はこれまでに数種発売。

コンツェルトシュトゥック へ長調作品86(ピアノと管弦楽のための演奏会用ヴァージョン)
独奏ホルン4つと管弦楽という独創的な編成による作品で、その編成のユニークさゆえか、4つのホルン+ピアノ・ヴァージョン、2台ピアノ・ヴァージョンなどに加え、この「ピアノと管弦楽のための演奏会ヴァージョン」がシューマン自身によって作られ出版されている。録音はこれまでに1種類のみ。

【収録情報】
CD1
ロベルト・シューマン:
・幻想曲イ短調*(ピアノ協奏曲イ短調作品54〜第1楽章の原曲、1841年〜1843年作曲)
・序奏とアベッグによる主題*(1830年〜1831年作曲)
・ピアノ協奏曲へ長調*(復元およびオーケストレーション:レフ・ヴィノクール、1830年〜1832年作曲)

クララ・シューマン[1819-1896]/ロベルト・シューマン:
・協奏曲イ短調(1楽章)*(クララ・シュ−マン:ピアノ協奏曲〜第3楽章の原曲、1833年〜1834年作曲)

ロベルト・シューマン:
・協奏曲ニ短調(1楽章)(復元:ヨーゼフ・デ・ベーンホウェル、1839年作曲)

CD2
アドルフ・ヘンゼルト[1814-1889]/ロベルト・シューマン:
・ピアノ協奏曲ヘ短調作品16(1838年〜1845年作曲)

ロベルト・シューマン:
・ピアノ協奏曲ニ短調作品54(1841年〜1845年作曲)

CD3
・コンツェルトシュトッゥク へ長調作品86(ピアノと管弦楽のための演奏会用ヴァージョン、1849年〜1850年作曲)
・序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調作品92(1849年作曲)
・序奏と演奏会用アレグロ ニ短調作品134(1853年作曲)

 レフ・ヴィノクール(ピアノ)
 ウィーン放送交響楽団
 ヨハネス・ヴィルトナー(指揮)

 録音時期:2009年8月18日〜21日、10月28日〜30日、11月23日〜26日
 録音場所:ウィーン、ORF
 録音方式:デジタル(セッション)
 *世界初録音

Customer Reviews

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第2ヴァイオリンが右から聴こえる「両翼配...

投稿日:2011/01/14 (金)

第2ヴァイオリンが右から聴こえる「両翼配置」です。一般にどうしてこのような大事なことについて情報が得がたいのでしょう。ステレオで、しかもヘッドホンで大事にオーケストラ曲を聴く者にとって、そしてこの配置でなければ音楽の対話とひろがりを充分に汲みつくせないと信じる者にとって、まさにこの配置で演奏され録音されているディスクは福音です。評論家の方々も名演か駄演かを言う前にまず両翼配置なのかどうかに触れていただきたいと常日頃思っています。さて、未知だった曲もどれも「シューマン」の刻印がどこかに感じられるいい音楽ばかりです。ピアニストもなじみのない奏者でしたが、やや色の変化に乏しい表現ながら意欲的で何より真摯一徹で好感が持てました。繰り返し聴くに足るディスクと思っています。

Maya さん | 熊本県 | 不明

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