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FF25thアナログBOXのカッティング現場に植松氏がやってきた!

Wednesday, October 17th 2012

植松伸夫さん
『FINAL FANTASY』が誕生して25年。シリーズ生誕25周年を記念した、完全受注限定生産による30cmアナログ盤5枚組が発売決定です! 『FINAL FANTASY』楽曲の生みの親、植松伸夫氏自らがビクターのマスタリングセンターを訪れ、アナログカッティングの現場に立ち会った現場を、取材! インタビューもさせて頂きました!
インタビュー・文:HMV ONLINEスタッフ 写真:©山田新治郎

植松氏 アナログ盤試聴! 取材レポ

FINAL FANTASY(以下FF)音楽の生みの親、植松伸夫氏が、JVCマスタリングセンターを訪れ、アナログ盤の仕上がりをチェツクするという、何とも貴重な現場に立ち会うことが出来ました。しかも、マスタリング、カッティングを施すのは日本で最も高名なマスタリング・カッティング・エンジニアの小鐵徹氏です!

マスタリングスタジオ内の、モニタースピーカー前の特等席で試聴する植松氏。その後ろにはコンソール卓の前に座り、小鐵氏自らがアナログ盤に針を落とすという、とんでもなく贅沢な図に緊迫感が漂います。

アナログ5枚組のうち試聴するのはカッティングされたばかりの「BLACK盤」。

まず、モニタースピーカー“JBL4331A”から聴こえてきたのは、FF2において、ベヒーモスやこうてい戦で使われた「戦闘シーン2」(FF2)。ここからFFの歴史を掌る、ボス戦の楽曲が続きます。禍々しいシンセイントロからの軽快なドラム音が鳴り響き、RPG史にその名を残す極悪ダンジョン、クリスタルタワーを抜けてたどり着いた末に待っている、「くらやみのくも」との闘いで流れる「最後の死闘」(FF3)。 そして、これまた大人気曲「ゴルベーザ四天王とのバトル」(FF4)からはSFC版となり、音色も更に豊かになります。ここで、FF楽曲の中でも屈指の人気を誇る「ビッグブリッヂの死闘」(FF5)。アップテンポだが粒がはっきりと分かるアルペジオがとにかく気持ちいい。

ここでA面が終了。植松氏は「新鮮だね!」とにっこり笑顔で一言。

小鐵氏が慣れた手つきで盤面を引っくり返し、B面に移ると、ハードがプレイステーションとなり音色も一気に広がります。

「更に戦う者達」や「片翼の天使」といった(FF7)の超超人気曲は、オルガンやコーラスなど、音の広がりがとにかく豊か。続く「The Extream」(FF8)での左右に振られるSEからのアコギ&ピアノのイントロは鳥肌モノです。そして「BLACK盤」ラストの収録曲は「シーモアバトル」(FF10)。何度も何度も聴いてきた、印象的なチャイナシンバルの響きがとにかくキモチイイ。

1枚分、聴き終えた植松氏は、開口一番「こちらはイコライジングをかけていただいているんですか?」と小鐵氏に質問。小鐵氏が曲によっては、お化粧と表現する、マスタリング処理をした旨を伝えると、植松氏が、「大変ありがたい!」と感嘆の言葉を発します。

 

小鐵氏による、マスタリングやカッティング、機材の解説に真剣に耳を傾ける植松氏。

FFのオリジナル音源とアナログ盤の相性はとても素晴らしく、音数の少ないFC、SFC音源などは、一音一音の豊かさが顕著にわかります。またプレイステーション以降の楽曲は音数が多いにも拘らず、パート毎の音の分離が素晴らしく、より重なりあったハーモニー感が伝わりやすくなっています。

そして、試聴を終えた植松氏に感想を、伺いました!

FFシリーズ作曲家:植松伸夫氏 HMVインタビュー

■まずは今回のアナログ化にあたっての感想をお願いします。

ファミコンの頃の音源をアナログ化するとどうなるんだろうな、というのは正直始めあったんですけどね、先程ここ(JVCマスタリングセンター)に来て聴かせていただいて、これは面白いものだなと思いましたね。
何でかというのは不思議なんですけどね、ずっと僕はファミコンの音楽とかをやっていて、当時のゲームファンの方たちが遊んでいたであろう、14インチくらいのテレビのそれに付いているスピーカー、をモニターにして「低いところはココらへん」「高い音はコレで大丈夫だろう」という感じで音楽を作っていたんですね。ですから、今回のアナログ盤用にイコライジングしていただいた音を聴くと、ファミコンのPSG音源(Programmable Sound Generator)ていうんですけど、そのちゃっちい電子音がすごく魅力的に聞こえたという不思議がありましたね。独特なPSG音源なりの説得力というか・・・だからこれはアナログ盤に作り直す面白みっていうのは絶対にあるなぁと思いました。

■このインタビューの前にアナログ・カッティングの現場に立ち会われ、エンジニアの小鐵さん(ビクタークリエイティブメディア株式会社)とアナログ化の作業についてお話をされていましたが

まず。嬉しかったですね!
あの、小鐵さんて、とても有名な方なんですよ(笑)。

小鐵さんは、昔からお名前を伺っている方なので、「怖い人だったら嫌だな、やりにくいな」と思っていたんですけれど、お話をしてみると凄くフランクで、色んなお話をしていただいて、僕も世代的にはモロにアナログ世代で、LPを買い漁っていた人間なので、アナログ盤を作る際のカッティングのお話しとかを聞かせていただいて、さらにアナログに対する思いというのが、今ここに来てからの数時間で復活してきました! 早く帰って家にあるアナログに針を落としてみたいな(笑)、と思っていますね。

 

■アナログ思い出話になってきそうなところで・・・、一番最初に手にされたアナログ盤は、何でしょうか?

えっと・・・、シングルはおじさんに買ってもらった『悟空の大冒険』のシングルでした(笑)。小学生の時に。で、自分でお金を払って買ったのは、エルトン・ジョンの『Honky Chateau』です。当時中学生で2000円とか2500円くらいするLPを何枚も買えなかったので、持っている数枚のLPを毎日毎日ほんと擦り切れるくらい聴いていました。

あっちこっちで言うんですけれど、今のCDですとかデジタルのデータって便利ですよね。電車の中でも聴けるし、音楽を聴きながらジョギングとかも出来るんですけど、昔、アナログの頃って、ターンテーブルに盤を置いて、針を乗せたら、ステレオの前でジャケットを眺めながら片面20分終わるまでじっと聴くわけですよね。で、曲を飛ばす時も、傷を付けないように丁寧に、次の曲の溝がちょっと太くなったそこをめがけて針を下ろす、っていう作業をしていたわけですけど、ああいうのがあると人間の音楽に対する感覚って凄く変わると思うんですよ。なんていうかアナログ盤って凄く大切に扱うじゃないですか。アナログ盤を大切にすると、今耳にしている音楽を大切にするっていう意識ってどこかで働いていたんじゃないのかなと思うんですね。

小鐵氏:
今話を聞いていて思い出したんですけれどね、先ほど植松さんが「片面20分じっと聴く」っておっしゃっていたでしょ。まさにそのとおりで、中学高校時代には、レコードを聴くっていうコンサートがありましたよ。学園祭とかで、会場にアナログをかけるセットが置いてあって、その前に椅子を並べて、そこでレコードをかけて聴かせるっていうのがありました。
みんなかしこまってじっと聴いてるわけですよ。そういうコンサートのことを思い出しても、先ほど話しに出ていたアナログに対する姿勢っていうのは今と違ったものがあったんじゃないかと思いますね。

植松氏:
音楽だけに集中する感じです

小鐵氏:
昔はアンプも真空管だったので、これからレコードを聴くんだっていうときに、スイッチをいれて、ボワーっと真空管が明るくなるじゃないですか。そういうのがなんとなく幻想的で、部屋の明かりを消したりして、幻想的な雰囲気の中で聴いたりして・・・

植松氏:
ちょっとした儀式の始まりですよね(笑)

小鐵氏:
確かに(笑)
音楽に対する敬虔さというかね、そういうのを感じますね。

植松氏:
これから20分始まるぞ、という感じです。針を落として、「ジジジ」ってなるのも

小鐵氏:
カッティング作業の時にも20分のものだったら20分間じっと音を聴きながらメーターを見ながら作ったものなんですよね。そしたら今度は聴く人もそうやって20分間じっと聴きますよね。そういう一連の流れってあるような気がします。

 

■お話はつきないのですが、最後にユーザーへのメッセージをお願いします。

まず、若い世代の方々がどれくらいターンテーブルを持っているかっていうのはわからないですけれど(笑)、CDとアナログ盤を是非聴き比べて欲しいと思います。CDはもちろん良いですよ。十分良いですけれど、アナログ盤はなんだろうな、僕の個人的な感想を言うと、豊かな感じがする。CDよりも立体的な感じがする。僕の耳にはですよ。

だから・・・あ、おいしい!(笑) おいしい感じがする!

音のおいしさがアナログ盤の方がもしかしたら分かりやすいかもしれないですね。それをまず体験して欲しい、というのが一つと、先ほどの音楽に対する姿勢とかっていうのは僕が色々言うことではないですけれど、音楽を作っている人って一生懸命作っているわけですよ。作曲する人も、演奏する人も、エンジニアの人も、みんな真剣に作っているので、そういう真剣さみたいなものが、アナログ盤を通して伝わるといいな。

物事が変わる時って、同時に何かが失われるわけですよ。特にアナログからデジタルって、便利になった時に何かが欠落している部分があると思うんだけど、欠落している部分も「おいしいよ」! それが伝わればと思います。




FF音楽生みの親 植松伸夫氏からコメントを頂きました!

収録楽曲発表

■GREEN
◆A面
オープニングテーマ 「FF I」
反乱軍のテーマ 「FF II」
赤い翼 「FF IV」
ファイナルファンタジーX メインテーマ 「FF V」
◆B面
オープニング〜爆破ミッション 「FF VII」
Liberi Fatali 「FF VIII」
この刃に懸けて 「FF IX」
いつか終わる夢 「FF X」
 
■ORANGE
◆A面
マトーヤの洞窟 「FF I」
悠久の風 「FF III」
チョコボのテーマ 「FF III」
ファイナルファンタジーWメインテーマ 「FF IV」
◆B面
4つの心 「FF V」
ティナのテーマ 「FF VI」
Blue Fields 「FF VIII」
萌動 「FF X」

■RED
◆A面
戦闘シーン 「FF I」
戦闘シーン1 「FF II」
バトル1〜ファンファーレ 「FF III」
バトル1 「FF IV」
バトル1 「FF V」
◆B面
戦闘 「FF VI」
闘う者達 「FF VII」
Don't be Afraid 「FF VIII」
バトル1 「FF IX」
ノーマルバトル 「FF X」
               
■PURPLE
◆A面
プレリュード 「FF I」
街 「FF II」
愛のテーマ 「FF IV」
はるかなる故郷 「FF V」
◆B面
セリスのテーマ 「FF VI」
ティファのテーマ 「FF VII」
Fisherman's Horizon 「FF VIII」
あの丘を越えて 「FF IX」



■BLACK
◆A面
戦闘シーン2 「FF II」
最後の死闘 「FF III」
ゴルベーザ四天王とのバトル 「FF IV」
ビッグブリッヂの死闘 「FF V」
◆B面
更に闘う者達 「FF VII」
片翼の天使 「FF VII」
The Extreme 「FF VIII」
シーモアバトル 「FF X」

FFアナログBOX!

FF25thロゴ
LP 【完全受注生産限定】FINAL FANTASY VINYLS

世界累計出荷数“1億本”を超える、日本が誇るRPGの金字塔「ファイナルファンタジー」より、このシリーズを代表する作曲家、植松伸夫史上初の完全監修・選曲によるアナログ盤 『FINAL FANTASY VINYLS』。ファンから人気の高い楽曲を中心に、植松伸夫自らが選曲。

全30曲(予定)をアナログリマスタリング
植松伸夫監修ブックレット封入
収録曲全曲のmp3ダウンロードカード封入

Links

 SQUARE ENIX 公式サイト
 SQUARE ENIX MUSIC 公式サイト
           
            
                    
©SQUARE ENIX CO.,LTD All Rights Reserved
* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

抽選特典で植松伸夫氏サイン色紙をプレゼント!

Final Fantasy Vinyls

Vinyl

Final Fantasy Vinyls

Price (tax incl.): ¥13,096

Release Date:28/November/2012

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25thを記念したトリビュートアルバムもリリース決定!

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