昔から、どんな音だろうと、その存在は気になっていたが、なかなか聴く機会がなくて、やっとCDを手に入れたが、思っていた音とは全然違っていた。 もっと激しいアヴァンギャルドな音を期待していたのだが…。 やはり、エクトール・ザズーは今も昔もあまり変わっていなかった。 どちらかというと、ベルギーのアクサク・マブールのように、少し風変わりでオシャレなラウンジ・ミュージック、イージーリスニング系で、インパクトに欠ける嫌いがある。

ﾛｯｸは通常のｲﾒｰｼﾞからすると、賑やかでｱｯﾌﾟ･ﾃﾝﾎの音楽だと認識されるだろう。併しながらﾛｯｸのｶﾃｺﾞﾘｰに分類されながらも、｢えっ、これってﾛｯｸ?!｣と思われる曲が多数存在する。 例えばﾏｲｸ･ｵｰﾙﾄﾞﾌｨﾙﾄﾞの『ﾁｭｰﾌﾞﾗ･ﾍﾞﾙｽﾞ』やﾎﾟﾎﾟﾙ･ｳﾞｰの『ﾎｼｱﾝﾅ･ﾏﾝﾄﾗ』、そしてｱﾝｿﾆｰ･ﾌｨﾘｯﾌﾟｽの『ｽﾛｰ･ﾀﾞﾝｽ』など、これらは逆立ちして聴いても世間一般的なﾛｯｸのｲﾒｰｼﾞには程遠い。また70年代、電子楽器を多用した独音楽は、ある意味ﾛｯｸを通り越して前衛や現代音楽に近いものもある。 では何故そのような音楽もﾛｯｸというｶﾃｺﾞﾘｰに入るのか･･答えは50年代のﾛｯｸの誕生にあると