わかりやすい文章で数々の名著を残した坪内さんの遺作になるのかな？死に行く人々に対しての文章も多く読んでいてせつなかったです。

電車の通る街、商店街……いい(羨ましい)です♪『かつて確かにあって今は消えてしまったものの一つに季節感がある。と言っても、自然の季節感ではない。……ここで私が問題にしている季節感とは人工的な季節感だ。正月が近づくと私はわくわくした。……「ももや」に正月用の凧や羽子板やカルタが並ぶのでそういう正月用のグッズを目にするだけで楽しかったのだ。』『枇杷は酒の害を防ぐというが……』ホントかな？

この「作家の○○」シリーズは、本好き、文学好きはもちろん、昭和レトロ好き、喫茶店好き、インテリア好き、色んなマニアが眺めて楽しめる本だと思います。