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三島由紀夫 石原慎太郎 全対話 中公文庫

Yukio Mishima

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122069121
ISBN 10 : 4122069122
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九五六年の「新人の季節」から六九年の「守るべきものの価値」まで、全集未収録の六編を含む全九編の対話を初集成。戦後日本を象徴する二大スタア作家による競演。三島事件五ヵ月前の士道をめぐる論争と、石原のロングインタビューを併録する。

目次 : 1(新人の季節/ 七年後の対話/ 天皇と現代日本の風土/ 守るべきものの価値―われわれは何を選択するか)/ 2(モテルということ/ 新劇界を皮肉る/ 作家の女性観と結婚観/ 「教養」は遠くなりにけり/ あゝ結婚)/ 3(士道について―石原慎太郎氏への公開状/ 政治と美について―三島由紀夫氏への返答)

【著者紹介】
三島由紀夫 : 1925(大正14)年東京生まれ。本名・平岡公威。東京大学法学部卒業。在学中の44(昭和19)年に創作集『花ざかりの森』を刊行。47年大蔵省に入り翌年退官。49年刊行の『仮面の告白』で名声を確立。以後、『潮騒』にて新潮社文学賞、『白蟻の巣』にて岸田演劇賞、『金閣寺』にて読売文学賞、『絹と明察』にて毎日芸術賞、『サド侯爵夫人』にて芸術祭賞などを受賞した。68年、「楯の会」を結成し、70(昭和45)年、『豊饒の海』を脱稿後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決

石原慎太郎 : 1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学在学中に『太陽の季節』で芥川賞を受賞。68年に参議院議員に当選し、その後衆議院議員として環境庁長官、運輸大臣などを歴任。99(平成11)年から2012年まで東京都知事を務める。その後、衆議院議員として国政に復帰し、14年、政治家を引退。主な著書に『化石の森』(芸術選奨文部大臣賞)、『生還』(平林たい子賞)、『弟』(毎日出版文化賞特別賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あすなろ

    三島・石原ファン、若しくは文学史的興味ある方には良書。三島由紀夫の思考的変遷を初収録稿含め辿る事が出来る。石原慎太郎にすれば、政界に飛び込んだ彼を三島が嫉妬していたというのは長らく公表されているところであるが、三島が虚構を生きて自死に至ったのは至る処であると通じてする評論が興味深い。そして、その石原も論じてあるが、三島の頭の良さと表現力というのはこうした対談を初めて読んだのであるが素晴らしい。この本の中に出てくるが、正に居合の如く。また、川端康成・三島由紀夫・石原慎太郎という系譜のシンパシーを改めて感じた

  • パトラッシュ

    最初の「新人の季節」では作家同士の文学論や文壇での愚痴など和やかな対談だったのが、年を経るにつれて理想主義者三島と現実主義者石原の乖離が明らかになった。「守るべきものの価値」では平和憲法と象徴天皇が定着し経済発展のみ求める戦後日本に絶望した三島と、現実の政治に学び時代の変化に対応しようとする石原の間に生じた埋めがたい溝が露呈する。後半生を政治家として生きた石原には、いつまでも理想に執着する三島の生き方はバーチャルにしか思えなくなったのか。政治家としては石原は正しいが、そこに理想に殉じた三島の美しさはない。

  • Y2K☮

    石原慎太郎を媒介することで「ミシマ」の実態が赤裸々になってしまう、ある意味で危険な一冊。普段は柔軟で穏やかで博識、懐の深さを感じさせる知の巨人・三島由紀夫。でも天皇や異性愛の話題になると途端に硬直。もしくは紋切型。どちらも本心ではなく虚構だとしたら、即ちなりたい自分を投影したがゆえの不自然さであると捉えたら合点がいく。ボディビルで外面や内面を変えても奥底の核までは変えられない。己の弱さはその事実を受け入れない限り克服できない。石原氏は残酷なまでに看破している。前とは違った意味で三島文学を読む頃合いが来た。

  • Kajitt22

    「僕は文壇の万年旗手で今度このぼろぼろの連隊旗を石原さんに渡したい」と最初の対談で三島が余裕で述べている。しかし何度かの対談で次第に石原が優勢になっていくようだ。終盤三島と石原が『結婚』『家族』『子供』について思いを交換しているが、どちらもその作品からは思いもつかない真っ当な考えでほっとさせられた。最後の公開状とその返答にはある意味真剣勝負も感じられ、三島の死後書かれた「あとがきにかえて」は川端も登場し石原らしい突き放した物言いで締めくくっている。

  • しーふぉ

    決して仲良しではない。もっと文学論とかなら興味あったんだけど、真剣持って来て居合を披露とか晩年の思想が濃厚になって来て、石原慎太郎も辟易としていた様子があとがきから分かる。

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