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Parsifal : S.Langridge, Pappano / Royal Opera House, S.O'Neill, Denoke, Pape, Finley, etc (2014 Stereo)(2BD)

Wagner (1813-1883)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OABD7159D
Number of Discs
:
2
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
Blu-ray Disc
Other
:
Import

Product Description

ワーグナー:『パルジファル』(2BD)
コヴェント・ガーデン王立歌劇場2014
サイモン・オニール、ルネ・パーペ、アンゲラ・デノケ
アントニオ・パッパーノ指揮

日本語字幕付き

ワーグナーの最後のオペラ『パルジファル』は人類の至宝であり、強烈なメッセージが込められています。ワーグナーがこの作品を構想して以来、様々な解釈が施されて独自のパルジファル像が表現されていますが、この上演はワーグナー生誕200年を記念してスティーブン・ラングリッジが製作したもので、ここに登場するパルジファルは無垢な精神と大きな体を持ち、冒険と経験を通じて成熟していくという過程が丁寧に表現されています。簡素な装置も現代的な衣装も痛々しく、時として観ている側も痛みを共有する必要もありますが、そこはワーグナーの崇高な音楽によって救われるのかもしれません。
 偉大なるワーグナー・テノール、サイモン・オニールは完璧であり、とりわけ第3幕での聖金曜日の音楽以降での神がかり的な歌唱には感涙あるのみです。説得力のあるフィンリーのアンフォルタス、ルネ・パーペの冷徹なグルネマンツ、なかなかクールなホワイトのクリングゾル、そして物語の鍵を握るクンドリを歌うデノケ。苦悩と浄化の物語を暖かく照らし出すパッパーノの指揮するオーケストラの音楽。この物語が「救済」であることを感じずにはおれない弦の響きも、聴き所の一つでしょう。(Opus Arte)

【収録情報】
● ワーグナー:『パルジファル』全曲

 パルジファル:サイモン・オニール(テノール)
 クンドリ:アンゲラ・デノケ(ソプラノ)
 グルネマンツ:ルネ・パーペ(バス)
 アンフォルタス:ジェラルド・フィンリー(バリトン)
 クリングゾル:ウィラード・ホワイト(バリトン)
 ティトゥレル:ロバート・ロイド(バス)、他
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
 レナート・バルサドンナ(合唱指揮)
 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 演出:スティーブン・ラングリッジ
 装置・衣装:アリソン・チッティ
 ヴィデオ・デザイン:トーマス・ベルクマン、ウィレム・ブランシェ
 照明:ポール・ピャント
 コレオグラフィ:ダン・オニール
 スクリーン・ディレクター:ジョナサン・ハスウェル

 収録時期:2014年2月
 収録場所:ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(ライヴ)

● 特典映像:アントニオ・パッパーノとサイモン・オニールへのインタビュー

 収録時間:本編270分、特典25分
 画面:カラー、16:9、1080i High Definition
 音声:PCMステレオ、DTS-HD Master Audio 5.1
 字幕:英、仏、独、日、韓
 50GB
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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2013年12月、つまりワーグナー・イヤー最後...

投稿日:2014/11/29 (土)

2013年12月、つまりワーグナー・イヤー最後の月の収録(HMVレビューの収録時期情報は誤り)。演出はとても良く考えられている。ジャケ写真の通り、舞台中央にアンフォルタスの病室が置かれているが、ここを一貫していわば副舞台として活用しようというアイデアだ。退屈になりがちな第1幕では、クリングゾールの自己去勢、アンフォルタスが傷を負う、パルジファルの両親など、過去の出来事をこの中で説明的に見せる。両端幕の終わりでは、この病室が聖杯を覆う箱にもなる。ただし、聖杯騎士団はここでもあまり好意的に描かれず、聖杯開帳の儀式はかなり怪しげ、かつ同性愛的な、カルトな儀礼になっている。これはなかなかの見もの。第1幕で白鳥の死体を埋めた場所から第3幕になると草が生えてくる、第2幕終わりのクンドリーの呪いでパルジファルが一時的に盲目になる、など細部へのこだわりも面白いし、あらゆる可能性が試された感があるエンディングも、そうかまだこの手があったかと思える斬新な幕切れ。ワーグナー自身の異性愛否定思想には反するが、とても秀逸だ。けれども、この演出で特に重要なパルジファルとアンフォルタスが主要キャストの中で最もメリ込んでしまったのは、演出家にとって手痛い計算違い。 オニールは立派な声の持ち主だが、すこぶる野性的で、全く知的に見えないのは何とも残念。オペラ後半の感銘を大きく減ずる結果になってしまった。フィンリーも熱演だがすべてが型通り、想定範囲内という感が否めない。デノケのクンドリーはさすが。マイアー以後では最も存在感あるクンドリーだ。ホワイトのクリングゾールも堂々たる歌唱(槍を持つ姿は、どうしてもヴォータンを思い出してしまうが)。パーペのグルネマンツは相変わらず完璧なハマリ役と、他のキャストはすべて良い。パッパーノの指揮は綿密かつ周到。一昔前までは、こういうオペラでは全くダメだったコヴェントガーデンのオケも非常に質が高い。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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